title

2019年6月16日(日)〜18日(火)和歌山電鉄「たま電車」

   16日  17日  18日
「乗り鉄・撮り鉄、たまに寄り鉄日記」MainMenuに戻る
日記写真

 高野山福寿院にて神聖な朝を迎えました。
写真00
 まずは、朝の勤行より一日が始まります。 愛染明王が本尊で、きらびやかな装飾の中にも総けやき造りの落ちついた印象を与える本堂です。
写真00
 「理趣経」というお経と共に、高野山真言宗に伝わる声明を用いて執り行われます。
写真00
 回向・祈願をお願いしたので、勤行の終了後に証をいただきました。
写真00
 宿宿坊に泊まられた方のほとんどが西洋人でしたが、アーメンはしませんでしたよ。
写真00
 奥に、真言密教を守り伝えた弘法大師さまの御姿もありましたが、怖いので近付きませんでした。お布施とか入会とか迫られそうだったので、精進料理の朝食を頂いてすぐに帰ってまいりました。だって、あほまろ家は代々曹洞宗なので、改宗は出来ないのであります。
写真00
 帰りも高野山ケーブルカーで極楽橋駅まで降りて行くのです。
写真00
 昭和5年に開通した国内でも有数の歴史を誇るケーブルカーなのです。
写真00
 二台のケーブルカーが太いロープで繋がれて、 上り下りを繰り返しているので、たとえ乗客が居なくても上って来なくちゃいけないのであります。
写真00
 約30度で全長0.8Kmの急勾配を、高低差328mで東京タワーとほぼ同じ高さを約5分で一気に上下しているのでありました。
写真00
 極楽橋から南海電車で橋本まで、そこからJR和歌山線にて和歌山に向かいました。
写真00
 青緑色の国鉄105系電車です。和歌山線・紀勢線・桜井線で運行されておりますが、現在は奈良線では使用されていないようですね。
写真00
 和歌山線の終点和歌山駅。
写真00
写真00
写真00
 どこか懐かしい雰囲気だったので、乗客の少ない時を狙って写真を撮ってきました。
写真00
 和歌山駅に降りたのは約30年ぶりなので、以前のことは良く覚えてませんが、リニューアルされたようです。
写真00
 和歌山と言えば、高野山と南紀白浜しか記憶にありません。
写真00
 和歌山駅ビルの地下で、久しぶりのお蕎麦で昼食。
写真00  静かな駅前で、街を歩きたいと言う女房と別れて、
写真00
 あほまろの目的は、当然、和歌山電鉄に乗りたかったのであります。
写真00
 ホームには、「おかでんチャギントン」ラッピング電車。事前に時刻表を調べておいたので、お蕎麦を食べる時間が有ったのです。
写真00
 「おかでんチャギントン」ラッピング電車は、岡山電鉄に登場した「おかでんチャギントン」路面電車のPR電車なので、大がかりな改造はされておりませんが、世界中で大人気の鉄道アニメ「チャギントン」のチャガー「ウィルソン」と「ブルースター」のキャラクターをあしらった2両編成の電車なのです。
写真00
 赤い電車は「ウイルソン」です。
写真00
写真00
写真00
 青い電車が「ブルースター」。
写真00
 ラッピングだけと言え、とっても凝ったラッピングで見ても乗っても楽しくなりますね。
写真00
写真00
 今年3月16日から、鉄道アニメ「チャギントン」のチャガー「ウィルソン」と「ブルースター」を実車化して岡山の街を走っているので、一度本物に出会ってみたいものです。
写真00
 和歌山鉄道貴志川線は、2006年4月1日に和歌山電鐵が南海電気鉄道から継承し、2006年4月1日から岡山電気軌道株式会社100%出資で、運行している鉄道なので、岡山電気軌道(通称岡電)の宣伝を兼ねて運行しているので、可愛い電車がいっぱい走っているのです。
写真00
  この「おかでんチャギントン」の他に、「おもちゃ電車」、「いちご電車」、「うめぼし電車」と、あの有名な「たま電車」など、どの電車も子ども達に大受けなのです。
写真00
写真00
 この日は、残念ながら 「いちご電車」と、「うめぼし電車」は運休日でしたが、どの電車もあの「ななつ星」でお馴染み、水戸岡鋭治氏のデザインなので、とってもユニークな車両が子どもじゃ無くても人気です。このおねえさんは、お仕事で乗っていますが、「おかでんチャギントン」と「たま電車」が好きで、お出かけの時間を合わせて移動しているそうでした。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 車庫が有る 交通センター前駅で、和歌山行きの電車に乗り換えます。
写真00
 やって来たのは、普通電車に簡単なラッピングを施した、動物愛護啓発ラッピング電車でした。
写真00
 車庫では「たま電車」が待機中。 これには帰りに乗る予定。
写真00
 動物愛護啓発ラッピング電車の吊り広告に は、犬や猫の保護活動をする日本動物愛護協会の活動が展示されておりました。
写真00
 ラッピング電車や車内掲示を通じて動物愛護について発信・啓発を行い、動物たちを幸せにする活動によって殺処分の低減をめざしているのです。
写真00
 車両デザインは、イラストレーターのボンボヤージュ氏を起用したかわいらしいデザインです。
写真00
 採算度外視で、このような活動に協力する和歌山電鉄は素晴らしい鉄道ですね。
写真00
 動物愛護について色々教えてくれたおねえさん、写真を撮らせて貰いたかったけど、恥ずかしいとお顔を隠しされたけど、アカンベェ!の猫ちゃん可愛いね。
写真00
 途中の日前宮駅で 「おもちゃ電車」とすれ違ったので、乗り換えです。
写真00
 2007年7月29日「いちご電車」につづいて登場したのが、真っ赤なボディーの「おもちゃ電車」、愛称は「おもでん」、「OMO」なのです。
写真00
 外見だけでなく、内観もこだわっているので、乗って楽しい電車でしたよ。 写真00
写真00
 車内にガチャガチャも。
写真00
写真00
 車内は水戸岡鋭治イズムが満載でしたよ。
写真00
写真00
 最近は、和歌山県内だけでなく、関西地域や広く日本中から乗りに来る方も多いようで、この日は台湾からの観光客が乗っておりました。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 先ほどの交通センター前駅でほとんどの橋脚が降りると、車内はガラガラ。
写真00
 待機中の「たま電車」を横目に、「おもちゃ電車」は、終点の貴志駅に向かいました。
写真00
写真00
 乗客が少なくなったので、もう一度水戸岡鋭治イズムが詰まった車内全体の写真を撮りました。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 終点の貴志駅が近付いてきました。
写真00
 貴志駅のデザインも水戸岡鋭治氏によるものです。
 貴志駅の詳細はこちらのページをご覧ください。
写真00
写真00  この駅を有名にしたのは、日本に平成の猫ブーム創った「たま駅長」でしたが、 現在は二代目駅長を三毛猫「ニタマ」が担っております。
写真00
 写真を見ると、初代は優しい顔をしてたのに、「ニタマ」は鋭い目つきになってましたよ。
写真00
 子どもも怖がってたよ。
写真00
写真00
 駅舎内は「たまミュージアム」になってますよ。
写真00
 駅長就任の経緯(Wikipediaより)
 2003年、貴志川線を運営していた南海電鉄が赤字解消が困難なことを理由に路線廃止を表明したが、岡山県を中心に公共交通事業を行っている両備グループが経営を引き継ぐこととなり、同グループの岡山電気軌道の子会社として「和歌山電鐵」が設立された。
 この経営移管に際して、路線や駅の敷地は南海の社有地から貴志川町(現在の紀の川市)の公有地となり、倉庫は取り壊して駐輪場に、倉庫と駅舎の間はホームへの公道として整備されることになったため、そこに置かれていた、たま達の猫小屋は立ち退きを迫られることとなった。困った飼い主が2006年4月1日に和歌山電鐵の開業記念式典を終えた後の小嶋光信社長(両備グループ代表と兼務)に「猫たちを駅の中に住まわせてもらえないか」と相談した。小嶋自身は自宅では長い間紀州犬を飼っていたこともあって猫よりもむしろ犬好きであったが、このとき「たまちゃんと目があった瞬間、ピカッとたまちゃんの駅長姿が頭にひらめきました」  。「実に立派で、キラキラしていました。今の日本人にもない目だと」「神様から使わされた鉄道の救世主」と、たまにほれ込んだ小嶋の発案によって、「招き猫」になって欲しいとの願いを込めて、それ以前から駅の利用者に親しまれていたたま達を駅長などに任命することになった。これは和歌山電鐵移管後に合理化のために貴志駅を無人駅化したことも背景にある。猫に駅長を嘱託した例は日本の民営鉄道では初である。
 さらに2014年1月5日には、たまは「ウルトラ駅長」に昇進、全ての駅長を統括する職となった。

 このお話、小嶋社長が2013年にあほまろの秘密基地を訪ねてくれた時にもお聞きし、早く会って見たかったのですが、残念ながら初代たま駅長は2015年に鬼籍に入って後になってしまったのが残念でした。
写真00  駅舎内には、おしゃれな喫茶室が設置され、時間までゆっくりくつろぐことができました。
写真00
写真00
 お隣が香港からで、向かいはインドネシアから。たま駅長は世界的に知られるまでになって、今では同駅の名誉永久駅長となっているのです。
写真00
写真00
お隣にはたまグッズショップが併設されております。
写真00
 駅の向かいは観光案内所。
写真00  これが駅の全体です。
写真00
 駅に戻ると、先ほどの動物愛護啓発ラッピング電車が入ってきました。
写真00
 JSPCAは、日本動物愛護協会です。
写真00
 この路線、日中は約30分間隔で運行されております。
写真00
 動物愛護啓発ラッピング電車の後に、いよいよ「たま電車」の登場です。
写真00  ちゃんと制帽を被ってますよ。
写真00
 お髭が可愛い。
写真00
 モデルはもちろん初代たま駅長です。
写真00
写真00  車内の駅長室には、たま駅長のレリーフが飾られておりました。
写真00
 内装は、今まで見てきた水戸岡鋭治氏のデザインそのもの。
写真00
 これらのアイデアを元に、現在の観光列車が創られてきたのですね。
写真00
写真00
 一時は廃線の危機にあった和歌山電鉄ですが、たま駅長のおかげで、今では大人気のローカル電車になってしまいましたね。
写真00
 たま電車に乗るには、特別な切符は必要有りませんよ 。
写真00
 1日乗車券(大人780円、小児390円) を飼うと、 終点駅の貴志駅まで片道400円なので、絶対にオススメです!
写真00
 今回は、女房と二名分の 1日乗車券を買ってしまったけど、ひとりでいろいろな電車に乗れたので満足しておりますよ。
写真00
 猫が救った夢いっぱいの和歌山電鉄に乗ってるだけで、こちらも夢いっぱいになってしまいました。
写真00
 出発進行!
写真00
 周りに誰も居なかったので、ついつい童心に戻って声に出してしまいました。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 あっという間に終点の和歌山駅に到着です。
写真00
写真00
写真00
写真00
 もっと、ずっと、和歌山電鉄を応援してあげましょう。
写真00
  今回は「いちご電車」と、「うめぼし電車」 には乗れませんでしたが、近いうちに絶対に戻って来ますよ。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 折り返しの時間が迫ったたま電車に別れを惜しみながら下車、遅くなって誰も乗らずに出て行く「たま電車」を見送りながら、涙が溢れてしまいました。 また遭いに来ますよ。
写真00
写真00
 誰も居なくなった和歌山電鉄のホームを離れ、JRの改札に向かうと、
写真00
 近代的で派手な特急を見ると、今までとは別世界を感じてしまいましたが、これが現実なのです。
写真00
 和歌山駅で女房と落ち合い、「特急くろしお」 にて新大阪です。
写真00
写真00
 高級で近代的な車内は快適ですが、脳裏は、さっきまで乗っていた「たま電車」のなんか懐かしい気分に浸っているのでした。
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
写真00
 関西空港線に別れる 日根野駅です。
写真00
 そして終点の新大阪駅。 瑞風パーティから始まり、高野山を巡った今回の旅、心に刻まれた思い出は和歌山電鉄だけかも知れませんね。
写真00
 もっとローカル線の旅をしてみたい。そんな思いをより深くした旅でもありました。
写真00
 向かいのホームに国鉄201系電車。これも今となっては昭和レトロですね。
写真00
写真00
 駅で天々の餃子を買って新幹線。
写真00
 大人の休日倶楽部で3割引きで乗れるので、帰りも「ひかり」でありました。
写真00
 でも、女房が居るのでsグリーン車でありました。
写真00
Memo
iPhone Xs MAX
Leica M10-P SAFARI
SUMILUX-M f1.4/35mm ASPHERICAL
APO-SUMMICRON-M f2.0/50mm ASPH.
TRI-ELMAR-M f4/16-18-21mm ASPH

   16日  17日  18日
「乗り鉄・撮り鉄、たまに寄り鉄日記」MainMenuに戻る