日の出前に、ハート君がひとりでやって来ました。
おはよう、ハート君。今朝もひとりだけなの。奥さまは来なかったんだね
するとハート君、「ピースは、まだ寝てるんだよ」
なんて答えているような顔をしておりましたよ。
しばらくすると、今度はビクトリー君も飛んで来ました。ところが、こちらも今朝はひとりだけです。
おや、ビクトリー君もひとりなの。レインボーちゃんはどうしたの?
「だって、レインボーが起きてくれないんだもん」とでも言いたそうな顔で、こちらを見つめておりましたよ。
もちろん、鳩たちが本当にそんなことを言っているわけではありません。毎朝おなじみ、あほまろと鳩たちとの楽しい「ひとり芝居」なのでございます。
それでも、毎朝顔を合わせていると、不思議なもので表情や仕草から、なんとなく言いたいことが伝わってくるような気がするのですよ。今朝はどうやら、ハート君もビクトリー君も、「うちの女房は朝寝坊」ということで意見が一致したようですね。
陽が昇り、境内が少しずつ明るくなってくると、今度はゴマちゃんも飛んで来ましたよ。
「おはよう、ゴマちゃん。今朝も元気そうだね」そんな挨拶を交わした直後のことでした。
...ぽたっ。
あらら、いきなり落とし物ですよ。
ゴマちゃんは何食わぬ顔で、すっきりしたように羽を整えております。
「だって、朝一番のうんちは気持ちが良いのさ」
そんなことを言っているようにも見えましたよ。
ハート君にビクトリー君、そしてゴマちゃん。鳩たちとの朝の会話は、もちろん全部あほまろのひとり芝居でございますが、毎朝こんな小さな出来事があるから、境内散歩は飽きないのですよ。
それにしてもゴマちゃん、おはようの挨拶より先に、運を落としていくとは……。
これも朝から「ウン」が付く、縁起良いということにしておきましょうかね。
ここからは、朝の境内を自由気ままに飛び回り、思い思いに遊ぶハトたちの姿をご覧ください。
毎朝見ている光景ですが、追いかけたり、飛び立ったり、時にはあほまろの目の前までやって来たりと、眺めているだけでも飽きることがありませんよ。
ようやくお嫁さんたちも起きて来ましたよ。
でも、朝寝坊の嫁さん持つより、たまにはひとりになりたいことだって、あるのさ。