令和8年(2026)3月21日(土) 旧暦2月3日 仏滅
今朝の撮影 Data SONY α1 II Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG iPhone 17ProMAX 現像 Adobe PhotoshopLightroomCC 撮影枚数715枚
-痛む足 空に逃げても寄り添いて触れぬ手もまた情けなきかな-
あほまろはいつものように夜明け前の境内に立ち、冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み、「さて、今日もビクトリー君のご機嫌伺いから一日が始まるのでございます」と、半ば習慣、半ば儀式のような心持ちで待っていたのです。 ところが――でございます。 いつもなら日の出の気配とともに、どこからともなく颯爽と現れるビクトリー君が、いくら待っても姿を見せないのです。あほまろは、「これはただ事ではないぞ」と、境内をうろうろと探し回る羽目になってしまいました。 まるで恋人を待つ若者のようだと言われれば、それもまた否定はいたしませんが、七十余年生きてきてハトにここまで心を乱されるとは、人生とは実に不可解なものでございますね。 しばらくして、ふと見上げると――本堂の屋根の上から、じっとこちらを見下ろしているではありませんか。 おはようビクトリー君と声をかけると、ようやく彼は重い腰を上げるように降りてきたのでした。 しかし、その降り方もどこかぎこちないのですよ。 棚の上に着地してからも、身体を小刻みに震わせながら動こうとしないのです。あほまろは胸騒ぎを覚えました。 やがて、よろよろと近付こうとするその姿をよく観察してみますと、どうやら右足の様子がおかしい。数歩進んでは立ち止まり、右足をそっと浮かせる――その繰り返し。 まるで痛みを隠しきれず、それでも何とか平静を装おうとしているかのようでございました。 「いったい何があったのだろう……」 傷は見えませんが右足が痛むようで、もしかして縄張り争いに敗れたのか、それともカラスに襲われたのか。あほまろの頭の中には、ろくでもない想像ばかりが浮かんでは消えていきます。どれもこれも、あまり考えたくはない結末ばかりでございました。 あほまろとビクトリー君の付き合いも、もう四年目。世間様から見ればただのハトでありましょうが、あほまろにとっては、もはやペット同然、いや、それ以上に日々を共にする「顔なじみの命」なのであります。 なんとかしてやりたい――そう思うのは当然でございましょう。 あほまろのバッグには、常に傷薬が忍ばせてあります。かつて、縄張りに迷い込みカラスに突かれて倒れていた子ガラスのキョエちゃんを助けたこと、足に絡まった針金のせいで指を失いかけたハトのハートちゃんを手当てしたこと。 それらの出来事以来、あほまろは「境内の応急救護班」を自任しているのでございます。 ところが、でございます。ビクトリー君は、足こそ痛めているものの、羽は無事。あほまろが手を差し伸べれば、ひらりと飛び去ってしまうのです。 これでは手当てのしようもございません。助けたいのに、助けられない――これほど歯がゆいものはございませんね。 逃げるでもなく、甘えるでもなく、ただ少し距離を保ちながら、じっとこちらを見ている。その姿はまるで、「近付きたいが、近付けぬ」という葛藤を抱えた人間のようで、あほまろは思わず苦笑してしまいましたよ。 ――いや、笑い事ではございません。 ふと周囲を見渡してみると、いつも一緒にいるはずのレインボーちゃんの姿が見当たらないのです。 「まさか……夫婦揃って何かに巻き込まれたのでは――」 そんな不安が胸をよぎり、あほまろの心はさらに重くなってしまいました。境内の朝は、いつもなら穏やかで、どこか滑稽な出来事に満ちているはずなのに、今朝ばかりは空気の色が違って見えたのでございます。 ビクトリー君の表情――いや、ハトに表情などあるのかと問われれば困りますが――それでも確かに、痛みをこらえている顔に見えたのです。 人間と同じように、痛みを堪える時のあの静かな緊張が、彼の全身からにじみ出ておりましたよ。 あほまろは、ただ見守ることしかできませんでした。 「無事でいてください」 そう心の中で繰り返しながら、どうにもならぬ無力さを噛みしめる朝でございました。 「痛む足 空に逃げても寄り添いて触れぬ手もまた 情けなきかな」(阿呆人也) 触れれば逃げる、離れれば寄ってくる。人も鳥も、なかなか思い通りにはいかぬものでございますね。 今朝の外気温は5℃。厚着で出かけたものの、強い北風が吹きつけ、体感温度はまるで冬へ逆戻りしたかのような寒さでしたよ。 しかしながら、今日は一転して春本番の暖かさになる予想です。朝は冷え込んでも、昼間はやわらかな日差しが降り注ぎ、心地よい陽気となりそうですね。 昨日は10℃前後で推移していた東京ですが、本日は17℃まで気温が上がる見込みとのこと。みなさんも朝晩と日中の寒暖差には、どうぞお気をつけくださいませ。 しかし、このような寒さの中にあっても、境内のソメイヨシノは着実に開花を進めております。春は確かに、すぐそこまで来ているのですからね。 浅草寺の裏広場には観光客の喧騒も届かず、ただ静かな空気が流れる、とっておきの場所でございます。その片隅で、人知れず「時間の重なり」をそっと見せてくれているのです。 新しい葉が芽吹き始める中でも、昨年の実を手放さずに残してくれていたハナカイドウ。その健気な姿に、あほまろは毎朝小さな楽しみをもらっておりましたが、その実も昨日落ちてしまいましたよ。 季節が進んだ証とはいえ、ひとつの楽しみが消えてしまうのは、やはり少し寂しいものでございますね。 今朝の日の出は午前5時44分。 宝蔵門前のシダレザクラがほぼ満開になりましたよ。 この桜、ただのシダレザクラではございません。日本三大桜のひとつとして名高い、福島県の「三春滝桜」の子孫樹と伝えられる、由緒正しき一本でございます。 その血筋を見事に受け継ぎながら、毎年欠かさず美しい花を咲かせ、訪れる人々に春の訪れを静かに告げてくれるのでございます。 ボケの花。 境内の河津桜。賑やかな花の季節が過ぎると、今度は命をつなぐ実の季節がやってくる――。自然はこうして、同じ枝の上で次の営みを静かに始めているのでございますね。 花の盛りはあっという間。けれど、その後に芽吹く若葉もまた、次の季節を告げる大切な主役でございますね。 浅草神社のソメイヨシノも開花してますよ。 これから、ヤナギの新芽とのコラボも楽しめるのです。 シキザクラはまだまだ頑張っておりました。 陽が差し込み、境内がやわらかな光に包まれはじめた頃、ようやくハートちゃんも姿を見せてくれました。 かつて痛めていた足は、すっかり良くなったようでございますが、それでもまだどこかに名残があるのか、わずかにびっこを引くような歩き方でございました。あのときの痛みを思えば、無理もございませんね。 そのハートちゃんが、そっとビクトリー君のもとへ近付いていくのです。いつもはそれほど仲が良いというわけでもない二羽でございますが、今朝ばかりは様子が違いました。 まるで「大丈夫、すぐに良くなりますよ」とでも語りかけているかのように、心配そうに寄り添っていたのでございます。 ほまろはその光景を見ながら、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じました。鳥の世界にも、こうした思いやりがあるのですね。いや、人間よりもよほど素直で、まっすぐな優しさなのかもしれません。 それにしても―― ビクトリー君にも、なんとか薬を塗ってあげたいものですが、そう思うほどに、彼との距離は縮まりそうで縮まらないのでございます。 付けば逃げ、離れれば寄ってくる。 なんとももどかしい関係でございますね……。 おはよう陽子さん。 おはようございます。今朝は開門3分前にやってきた、山本さん、野崎さん、金山さん、高橋さん。 おはよう益美さん。 子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。 奥山の奥に移動された「日本のナイチンゲール」と称される瓜生岩子像。 春の境内をご覧下さい。 影向堂のソメイヨシノはまだ1分咲きでしたよ。 イロハモミジの枝先では、早くも新葉の準備が始まっております。 ここのソメイヨシノはまだ開花してませんでした。 昨年から落ちずに、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの四枚の葉。いったいどこまで踏ん張ってくれるのかな、頑張ってください。 「散りそびれ 時の流れに 抗(あらが)いて 幹しがみつく 意地の四枚葉」(阿呆人也) 境内の木々はすべて伐採され、現在は一帯を平らに整地する工事が進められております。かつて鬱蒼とした木立に包まれていた面影はすっかり消え、いまはただ、広々とした空が静かに広がるばかりとなりました。 また、奥山にあった諸碑の一部は、観音裏の団十郎像の側へと移設されております。かつての景色を思い出しながら、その変わりゆく姿に、時の流れをしみじみと感じる朝でございます。 いよいよ春の「天空半影」が姿を現す季節となりました。 今朝はまだ淡く、かすかな影ではございましたが、太陽がもう少し高く昇れば、より濃く、はっきりとした影が空に浮かび上がるのでございます。まるで、春の訪れを告げる合図のように、静かに、そして確かにその存在を示しているのでありましょうね。 あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。 ------------------------------------------------------- 夕べの睡眠は76%でした。 おはようヒロちゃん。 今朝の朝の朝食は、肉丼にタマゴを載せて。デザートはイチゴと、桜色のカステラ。 妻のコレクションは、お手伝いリカちゃんとポンチお嬢ちゃん。 昨日の東京スカイツリー。 あほまろお帰りなさい。 ごはんだよ。 夕べの夜の夕食の晩ご飯は、ポタージュとハムサンド。デザートはイチゴにデコポン。 妻のコレクションは、早苗さんとジョルジヤさん。 Memo iPhone 16 ProMAX