ヒロちゃんうとうと寝ていたよ。

あ、ナナちゃんおかえりなさい。ヒロちゃん待ってたよ。

ヤマト君寝てないし、待って無いし。

タマちゃんは待ってたよ。

ナナちゃ〜ん、また東京に雪の予報が出てるね。

今朝も外は寒かったでしょ。

バカ言うな、暖かいのだ。

ヤマト君はお家の中に居るから外の寒さなんて、わからないでしょ。

寒くても、ナナちゃんにはお友達がいっぱい居るから散歩は楽しいんだよ。

ヒロちゃんももっとお友達欲しいなって思うこともあるけど、

昔のことを思い出すと、確かにヒロちゃんにもいっぱい友達がいたってことが懐かしいけど、みんな兄弟みたいで退屈だったよ。

もっとも親しき友人というのは、つねに兄弟のように退屈であるって、萩原朔太郎も言ってたっけ。

ひとりの人と友人になるときは、 その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。石川啄木が言ってたぞ、ニャロメ。ヤマト君には、ここに絶交できない友達いるし。

今朝の境内、寒いけど三毛猫ミーちゃん元気に出て来たよ。

ミーちゃんお腹が空いてるの・・・。

それじゃおやつをあげますね。ミーちゃん嬉しいにゃ〜ん。

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写真集「待ってたよ。〜北海道犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんの早朝ものがたり〜」
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