ナナちゃんだ・・・。ヒロちゃん慌てて飛び出した。　

　ヤマト君待って無い。　　

　ヒロちゃん待ってたよ。　

　タマちゃんと遊んでたのに・・・。

　ヒロちゃんにとられてしまったよ・・・。

　独り締めしないで、仲良くしましょうね。

　ヒロちゃんのお耳汚れてるし・・・。

　ナナちゃんはとっても優しいんだよ。

　ヒロちゃんもしもし・・・。

　態度がデカイぞ。

　ヤマト君が文句言ってる。

　ちょっと失礼じゃないか。

　ヤマト君も降りておいでよ。

　来いというなら来てやる。

　でも、ちょっと恥ずかしそう。

　やっぱりヒロちゃんの方が好きなんよろ。

　どうせ、オイラはいつも蚊帳の外。

　たとえ、メカケの子でも不義不倫の子でも、

　同じ屋根の下で暮らす仲。ちょっとは理解してくれよな。

　今朝のヤマト君、ヤクザちっく。

　今朝の伝法院通り、小百合ちゃんが出て来たけど、何も食べようとしなかったよ。きっと、お腹いっぱいだったんだね。

　それでも、朝の挨拶だけはしてくれるんだよ。

　おはよ〜ってノビながらね。

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写真集「待ってたよ。〜北海道犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんの早朝ものがたり〜」
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