ナナちゃんおかえりなさい。ヒロちゃんドアの前で待ってたよ。

　もう帰って来やがったな。憎まれヤマト君。

　さっそくスリスリしながら、憎まれっ子 世にはばかるんだよねとかいってるし。

　ナナちゃんおかえり。タマちゃんも起きてました。

　三匹はいつも仲良しなのに、

　どうしてヤマト君だけ近寄って来ないんでしょうね。

　きっと、ヒロちゃんが嫌いなのかも。

　だって、ヤマト君はヒロちゃんがお家に来る二ヶ月前から住んでいる先住猫意識があるのかもね。

　でも、ヒロちゃんの方が年上なので、我慢してくれて居るから、ナナちゃん嬉しいよ。

　だって、ヒロちゃんはず〜っとナナちゃんと暮らせるように、意地悪されてもヤマト君を可愛がってあげているんだよ。

　ヒロちゃんって賢い猫ちゃん、ヤマト君を呼んでおいでよ。　

　ヒロちゃんはヤマト君を誘いに行ったよ。　

　ヤマト君、イヤだって言ってるよ。

　あんな奴なんか気にしないで、ふたりで仲良くしてようね。

　ヤマト君、ブツブツ言いながらも、ようやく来てくれたよ。

　あぁ、犬猫付き合いも面倒くさいよ、ブツブツ・・・、

　お〜ぃ、メシまだか〜！おかあさんに向かって生意気な態度。

　ナナちゃんが、ヤマト君おはよと言っても、知らんぷり。

　ダメだこりゃ。

　だから、ヤマト君なんかに構わないでよ。

　あいつ、何も言わずに目の前を通り過ぎていったよ。タマちゃんも呆れてた。

　だから、三匹だけ仲良しでいたら良いことにしようよと、ヒロちゃん。でも、ナナちゃんはヤマト君とも仲良くしたいの。

　ヤマト君は誰とも仲良くなりたくない。

　とは言いながら、いつもナナちゃんとヒロちゃんを気にしてる。

　それを判って、ふたりは延々ラブラブを見せつけるんだよ。

　いじけて見ているヤマト君。

　そんなヤマト君を見て微笑むふたり。

　タマちゃんも笑ってるよ。

　どんどん落ち込んでいくヤマト君。

　ヤマト君には悪いけど、我が家はこれが良いのだ。

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写真集「待ってたよ。〜北海道犬ナナちゃんと野良猫ヒロちゃんの早朝ものがたり〜」
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