日の出時間がどんどん遅くなってくるに従って散歩時間を遅くしたのは良いけれで、浅草寺の開門時間は日の出とは関係無く午前6時半なのです。いつもはそれまでにあちこち定点観測の場所を巡って、最後に浅草神社で猫たちと開門の時間ぎりぎりまで遊ぶ。しかし、30分も遅くなると、それが難しくなってしまったんです。とはいえ、仕事の打ち合わせなどの関係と、毎日の日記をアップする作業時間を確保することで帰る時間はいつもと同じでなければいけないのですよね・・・。
時々考えてしまうことがあります。「いったいあほまろは何のために写真を撮っているのだろう」。そうです、目的はナナちゃんの散歩のためで、写真なんか撮らなくても良いのです。何で写真を撮るようになったのかというと、単なる散歩だけじゃつまらないので朝の雰囲気「でも」記録しておこうか。その「でも」が今となっては日課になってしまったんですよね。
写真を撮り始めたのが1999年11月28日から、最初は雷門と仲見世の飾りから始まった定点観測、そのうちに場所がどんどん増え続け、更に修復工事で変貌していく境内、早朝のお詣りにいらっしゃるみなさん、通勤や通学で境内を通り抜けていく方々、集合写真を撮られている観光客の方々、イベントの準備や後片付けなど、おなじみのワンちゃんと猫ちゃん、中には肖像権などの関係で日記では公開できない写真も多いのです。撮り続けているうちに、出版社などからこれらの浅草の記録として作品にしてみませんかとのお誘いも多く寄せられているのですが、散歩を仕事にしてしまうのがイヤで、総てをお断りをしているのです。
あほまろは、庶民文化の研究家です。仕事のために、過去の写真を集めて時代考証に役立てているのですが、それらのほとんどが記念写真のたぐいばかり。それでも背景に写った風景によって往時を知ることが出来るものも多いのです。最近、如何にカメラが身近になったとはいえ、あほまろのように、毎日の同じ場所を同じ時間に撮り続けている方は少ないでしょう。それらの写真は、当然、自分の仕事に役立てながら、また、数十年後にも必ずあほまろと同じような研究家も出てくるでしょう。将来、あほまろの研究を続けてくれる方々にも役立ってもらいたい。こんなことを書くと誇大妄想的にも思えるでしょうが、あほまろは本気で考えながら撮り続け、保存しているのです。
平成11年11月28日から始まった朝の定点観測、あと一周間で満10年になるんですよ。今までの写真は、ハードディスクとバックアップ用のDVDーROMに焼いて残し、今ではその数は、500枚を超えています。満10年間も撮り続けていると、最初はわずか150GBのハードディスクから始まり、現在では2TBとどんどん大容量のものが発売されるようになりました。その都度古いデータを新しいハードディスにコーピーし直す作業も大変なんですよね。
今朝はグチっぽくなってしまいましたが、浅草に越して来てから満10年が目前に迫ったことで、よくぞ10年続けたものだと、この10年間を振り返ってしまったのですよ。これからもできる限り続けて行きたいですね。でも、最近は少々お疲れ気味なんだよね。

『最近のアルバム』
● 第21回東京時代まつり
● 浅草奥山阿波おどり
● 第一回浅草阿波おどり
● 目黒碑文谷八幡宮秋期例大祭
● 第29回 浅草サンバカーニバル
● 浅草寺の不思議空間・パワースポット
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