とっても寒い朝になりましたね・・・、風も冷たいんですよ。予報によると、今日の昼間は日差しがあるものの寒空で、冷たい風が髪が乱れる程の強さで吹くので肌寒さを感じる一日になるとのことでした。お酉さまの声を聞く時期、これからは一雨ごとに寒くなり、体感変化も大きくなりそうですね。

でも、ナナちゃんは寒さにはめっぽう強い犬なんです。夏の間に抜けきってしまったお腹の毛もいつの間にか、肌が見えていたお腹も、すっかり細い毛で覆われていましたよ。冬に向けて準備万端整ったってことなのでしょうね。

広重「名所江戸百景」より「浅草田圃酉の町」です。吉原妓楼の一室から鷲神社へ参る人の賑いを遠くに望んでいるところです。この日は、遊郭の女郎たちも熊手の簪(かんざし)をするのが慣わしでした。左下をご覧ください。これから仕事に入る女郎も熊手の簪を準備していますね。その簪をよく見ると、おかめと松茸の取り合わせ、このことについては諸説さまざまですが、ここは遊郭であることを臭わしているのでしょう。熊手のかんざしで福を「かっ込め」、酉すなわちトリに引っ掛けて福をトリ込めと、商売繁盛を願う江戸らしいお祭りですが、吉原での福とは、お金を持参して遠くから訪れてくれる客をかっ込め、簪にそんな願いも込められていたのかも知れませんね。
「春を待つ 事のはじめや 酉の市」
新吉原の酉の日は「紋日」という祝いの日で、この日だけは全ての門が開放され女性も自由に出入りができたのです。普段とは違った賑わいを遊郭の二階から白い猫が眺めているのです。

あほまろは、明治の末期に残っていた版木を改版して作られた「今昔対称江戸名所百景」全景を所蔵しております。今となっては、広重が描いた地点は大きく変貌してしまいましたが、現地に赴くと往時の雰囲気を今に残しているところもあるようです。そんなことで、20年前より広重が描いた地点からの写真を撮り続けながら、「江戸名所百景」の浮世絵と現在の写真を合成する作業を行っているのですが・・・、完成まで、まだまだ時間がかかるようでね。久しぶりに「江戸名所百景」を見ながら、またまた創作意欲が沸いてきたようです。
『最近のアルバム』
● 第21回東京時代まつり
● 浅草奥山阿波おどり
● 第一回浅草阿波おどり
● 目黒碑文谷八幡宮秋期例大祭
● 第29回 浅草サンバカーニバル
● 浅草寺の不思議空間・パワースポット
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