雨も雷も止んで今朝は爽やかなお天気になりました。今朝もモモちゃんは相変わらずゆっくりですが、とっても元気に歩いてくれたし、ちゃんと用足しもしてくれた。こんな快適な朝の散歩があほまろにとって一番幸せを感じさせてくれる時なんですよね。正にスローライフを満喫しているってことなのです。
退職後は田舎で犬のためにスローライフを送りたい。2年前まで浅草寺境内で時々ワンちゃんの散歩でお逢いした方がいらっしゃいました。山梨県で農家の空き住宅を安く譲り受け、リードから開放されたワンちゃんと一緒に、都会では得ることの出来ない多くのものを得るために自給自足の生活を楽しむんだ、とおっしゃって張り切っていました。
今朝、雷門前で久しぶりでその方から声をかけられました。田舎暮らしはいかがですかと訪ねると、先月から再び浅草で暮らし始めたとおっしゃるのです。
「あわただしい都会を離れ、ゆっくりと時間の流れるスローライフを楽しめたのは最初の1年くらいでした。最初は農作業のノウハウなど親切教えてくれた田舎の方々でしたが、彼らも自分たちの生活と仕事に追われ、当初の想像とは違ってしまった。リードから開放された愛犬もどこかに行ってしまい、見よう見まねで耕した畑のほとんどが害虫の被害に遭ってしまい、結局何も収穫することなく総てを腐らせてしまった。しかたが無いと諦めてほっぽっておくと、近所の方々から、早く刈り取って焼かなければ、害虫が他の畑にも影響を及ぼしてしまう。だからスローライフとか素人考えで田舎暮らしをする人には迷惑をしている。近所の農家の方々から責められて女房は倒れてしまうし・・、結局、住み慣れた街に帰ってきてしまったんですよ。暮らし始めた当初は、都会に比べ田舎の方々はみんな親切なのだ喜んでいたのですけどね・・・。」
最近は、田舎のスローライフを支援するサイトも多くみかけます。また、農家の空き屋をリホームして高く売っている業者も多いようです。彼の話を聞いて、ネットを調べてみると、とある業者のページには、
「田舎暮らしは、都会では得ることの出来ない多くのものを得る事が出来ます。無趣味で思い生活習慣病を患っていた人が田舎暮らしによって健康を取り戻した例も少なくありません。就農し、よく体を動かし、バランスの取れた食事を取る事に勝る健康法は有りません。田舎暮らしでしか出来ない趣味に没頭するもよし、新規就農するもよし、きっと近所の方々の献身的な応援に、日本人の魂も感じてもらえることでしょう。さあ、定年退職からは、都会の喧噪を離れ、スローライフを楽しめる田舎暮らし、ぜひ実践しましょう。私たちが応援いたします。」
そんな言葉を信じて、安易に田舎暮らしにあこがれてはいけないのでしょう。田舎は自分たちの生活を維持するために、都会以上に排他的に成らざるを得ないのでしょうね。
あほまろは産まれも育ちも田舎者なので、便利な都会生活に慣れてしまうと、再び好んで田舎に戻ることは無いでしょう。大都会でだって、立派にワンちゃんたちを育てているんですからね。それと、年をとってから辛い農作業なんて絶対にしたくは無いし、コミュニケーションの無い生活なんてまっぴらです。新鮮な野菜が欲しければ、田舎より品数が多く並んでいるのが都会なんですからね。
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