現在では週休制が当たり前になってしまって、日本伝統の「籔入り」なんて習慣もすっかり姿を消してしまったようですね。かつて宿下がりとも言われるこの習慣は、嫁に出た人や奉公人が一時的に暇を許されて生家に帰ることができる貴重な休日だったのです。それも、お正月の行事が総て終わった今日16日と、お盆の7月16日の年に僅か2日だけしか許されなかったのです。そこまで苦労して働いていた時代の人々のことは、大成を成した方々の伝記を始め、小説や落語の中でもお馴染みですよね。 雷門前の並木通りのイルミネーションの中に、一際高い塔が有るのをご存じですか。かつて、浅草に建っていた日本一の高層ビル「浅草十二階凌雲閣」です。明治23年に高さ52mという、当時としては驚異的な高さを誇る八角形の高塔が完成、8階までは日本最初のエレベーターも設置されていた建物で、晴れた日には、伊豆の火山群から富士、丹沢、多摩、甲信、上毛、日光をぐるりと細かに指点することが出来たのです。それが、大正12年の関東大震災で倒壊してしまうのですが、その勇姿は当時の絵はがきなどとなって残っています。 何度かこの日記でも書いた通り、あほまろは現在、この浅草十二階が隆盛を極めていた頃の浅草六区を舞台にした映画「ゆめ待ち観音(仮称)」を企画しています。映画といっても総て模型の特撮で人形劇と称した方が解りやすいでしょう。物語は、この浅草十二階のすぐ下、銘酒屋とお呼ばれた私娼窟が軒をつらねていた、今の千束のひさご通りから入った一角で暮らしていた女性の物語なのです。関東大震災で総てを失った銘酒屋の方々が移り住んで向島の玉ノ井遊郭が誕生したのです。 セットは、夢町楽天地と玉ノ井遊郭周辺が完成しているだけで、十二階や国技館が並んだ浅草六区周辺と、夢町全体の制作をしているのです。当時そこで暮らしていた方々を思い出しながら一つずつ組み立てていく街並み、もしかしたらこれら商店の丁稚さんたちも、今日の「籔入り」を楽しみにしていたのでしょうね。そんなことも作品の中に埋め込まれていくのでしょうね。 予定では、模型の完成は5月までかかってしまうでしょう。それから撮影を開始しても、完成は夏を過ぎてしまうのでしょうね。模型なので、ハイビジョンの小型カメラを使用し、ハイビジョン編集処理後、キネレコで35ミリフイルムに変換する予定です。公開は、秋に開催される「第1回台東(浅草)映画祭」ですよ。 来月始め頃から「ゆめ待ち撮影日記」として経過を紹介いたしますね。 ブロードバンドの普及でほとんどの方のネット速度が速くなったようなので、今日からこの日記の写真を大きく扱うことにしました。思えば、この日記を始めた頃、表紙の写真だけでも重たいと言われていたので、大きなイベント以外は写真の掲載も控えていたんですよね。大きくなったといっても、容量的には20%ほどなので特に問題は無いでしょう。とりあえず暫くはこの方法で進めていくことにします。 アメリカ・サンフランシスコで開催されている「Macworld Expo 2008」で、衝撃的な新製品が発表されました。Intel Core 2 Duo 1.8GHz/64GBのソリッドステートドライブ(SSD)を搭載した超薄型ノートマシン「MacBook Air」です。毎年、アップルはこのショーで画期的な商品を発表するとあって、世界中のマックファンがスティーブ・ジョブズCEO基調講演に期待しているのです。 マックユーザのあほまろもこの日が来るのを待っている一人です。昨夜、現地時間の午前11時に行われた基調講演が始まった直後、コンピュータ関連のニュースがこぞってこのニュースを報じたのです。きっと、現場の発表をそのまま掲載しているのでしょうね。 今朝、アップルのホームページを開くと、昨夜発表されたばかりの新製品がすでにネット販売されているじゃないですか。それも納品まで2〜3週間、さっそく予約をしておかなくっちゃね。
弁天山にはまだお正月の奉納提灯が残っています。 松飾りは取り払われてしまったのですけど、両側のコモ樽はまだ謹賀新年ですね。 これから定点観測が忙しくなる淡島堂の紅梅です。 こちらも定点観測の一つ「おもいのまま」。かなり蕾が多いので今年は楽しめそうですよ。