あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月1日 (土) 旧暦6月6日大安

写真館にて三社祭・品川神社・鳥越神社例大祭を公開中!
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 山開き -

日記


『今朝の浅草』
 小雨の朝ですが、窓から手を伸ばしてもさほど濡れるわけじゃなし、この程度じゃと、傘も持たずに飛び出したのは良かったのですが、境内に入ると急に激しい雨、トイレに飛び込んで難を逃れましたが、やっぱり面倒くさがらないで傘を取りに戻れば良かったんですよね。
 過去にも何度か同じようなことがありましたが、一番ひどかったのは途中で土砂降りの雨に見舞われてしまったことです。あの時は、ひとまず観音堂の中に飛び込んで女房に電話をして傘を持って来て貰ったことがありました。皮肉なもので、傘が届くと同時に雨が止んで虹が出たのを思い出します。
 もし雨がこの調子で強まってきたら・・・。また女房に電話を・・・、おや、電話も忘れたじゃないですか。側に公衆電話は有るのですけど、携帯電話に頼り切ってしまったあほまろ、我が家の電話番号を思い出せないんですよ。いつも「あほ自宅」で繋がってしまうのですからね。結局雨は強くなることも無く降り止んだのでした。

 今朝の出来事で思ったのは、自分の携帯電話のアドレス帳を他の電話や公衆電話でも利用できたら便利でしょうね。個人情報流出の問題は別として、自分のIDと暗証番号を入れると自分の電話帳をでこでも閲覧出来るってサービスが有ってもおかしくないですよね。たとえば電話の機種を取り替えた時に販売会社の人に登録内容を知られることなく住所録をダウンロードで出来てしまうとか、出先で携帯電話の電池が切れてしまったときとか、何かと便利じゃないでしょうかね・・・。

 一昨日から、韓国人拉致被害者の金英男さんのニュースが世間を賑わしていますね。母親と28年ぶりの再会を果たしたというのに、金英男さんの感動の無い表情が気になりませんでしたか。しきりに、“嬉しい時には涙を流しちゃいけない”とか、自分の感情を抑えているようでもありました。そんな状況を見ていると、いかに北朝鮮政府の締め付けが厳しいのかを垣間見られるようです。ただ救われたのは、帰国する母親を見送る金英男さんの目からちょっとだけ涙が滲んでいましたね。とうとう最後の最後に感情を抑えきれなかったのでしょう。あの一瞬で、再会や会見時の冷静さの総てが北朝鮮政府が仕組んだお芝居であったことを暴露してしまったのです。
 
 金英男さんのお母さんを乗せ、帰国のために金剛山を走り去る沿道に奇麗なアジサイの花が咲いていました。花には政治も国境も関係なく、人々に素直を与えてくれるために咲いているのですから。
 
   
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『今朝の雷門』
 公官庁ではボーナスが出たようですね。東京都の職員は昨年より4千円減ったそうですが、平均で77万円も貰ったそうです。一生懸命働いた評価なのです。そんな庶民の暮らしを嘲笑うかのように、世の中には時給100万円も稼いでいる女性もいらっしゃるのです。あまりにお金が貯まりすぎて、銀行の人が頻繁に集金に来てくれないので、自宅に小型ATMみたいな入金庫を設置してしまったなんてことも言ってましたね。それでいて、娘が誘拐されても、3000万円しかお金を用意できなかったっての、つじつまが合わないんですけど・・・。それと、スーパーセレブで700万円相当のベンツを持っている女性が、バス停でバス待つかよ。
 キィキィキィ・・・、若い女性が一人で運転する、山口百恵ちゃんの歌を思い出されるような真っ赤なポルシェ、爆音を立てて雷門通りから並木通りを右折していきました。あの方の時給はおいくらなのかな・・・。そんなこと思ってしまった小雨の雷門前でした。
   

   

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『今朝の一写』
 新仲見世に夏の飾り旗が並びました。そうです、今日から7月なんですよね。昨日、この通りのマツモトキヨシでは、値上げを機に禁煙しましょうと書かれ、禁煙関連商品が堆く積まれていました。でもね、ここではたばこも売ってるんですよ。この節操の無さが商売繁盛の秘訣なのでしょうかね・・・。ちなみに、そのお店はこの写真の反対側に位置してますよ。
  

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『今朝の境内』
 浅草寺境内では、9〜10日に開催される「四万六千日・ほおづき市」の準備が進んでいます。こんな状況を毎年見ているのですが、どうしてもっと効率良く出来ないのでしょうね。一部は電気の配線も済んでいるというのにい、その横ではまだ組み立てられていないのです。そのたびに、配線を取り替えたり、やり直したり。きっと、ここも船頭さんが多くて作業員が振り回されているんでしょうね・・・。
   


   
   
 排水溝の設置を終え、給水性の良い舗装を敷いて完成したようです。まだ柔らかいので中に入られないようになってますね。
   
 浅草神社の茅の輪、本当は昨日の「夏越の祓」でお終いのはずですが、今朝もまだ設置されたままでしたよ。せっかくだから、あほまろとモモちゃんは今朝もちゃんと規定通りのお詣りでした。
   
 「神田」の水が少なくなってきましたよ。中の小魚が動き廻る範囲が狭まって、可愛そうですよ。
   

   
 すぐ側にお水舎が有るので、小魚を助けましょうってか。でも、勝手に水を入れてはいけないので・・・。
   
 弁天山の梅の実、ちょっと黄色が強くなってきましたがまだ固いです。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 今日は富士山の「山開き」です。このところ我が家から富士山は見えてませんね。昔の富士登山は信仰行事で、平日の登山は禁止されていたのです。その変わり、夏の一定期間だけはその禁が解かれたのを「山開き」と言っていたのです。

 あほまろの絵葉書の中に、富士山の山開きの写真が数枚存在しています。その中で、珍しのが、下の写真で富士吉田口の登山道にレールが敷かれているのです。これっていったい何のために設置されたレールなのか調べてみると、「山開き」のために訪れる人を途中まで乗せて行く馬車鉄道のレールなのだそうです。明治末期の写真ですが、みなさんかなりものぐさになってきた時代を象徴するような写真ですね。
   
 もっと凄いのは、駕籠で登山をする人も居たようです。実際に頂上に駕籠が写っている絵葉書も存在しています。でも、この写真は、富士山が見える別の山の上ですけどね。
   
 台東区の小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)の境内には末社として、富士浅間神社と富士塚が有り、毎年6月30日と7月1日に富士塚の「山開き」が行われていますよ。


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数56枚