あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年6月21日 (水) 旧暦5月26日赤口

写真館にて三社祭・品川神社・鳥越神社例大祭を公開中!
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 鑑定家の弊害 -

日記


『今朝の浅草』
 雨の無い朝が続きますね。予報によれば、東京は週末頃までこんなお天気が続くようですが、週末には再び雨の確率が50%になっていますよ。どうしてこのところ週末だけが雨になるのでしょうね。次の日曜日も出かけなければいけないってのに・・・。

 みなさんが骨董品に興味がありますか。あほまろは書画類と古銭類には多少の知識があり、集めてもいるのです。しかし、いくら知識が有ったとしても、いままでかなりの偽物を掴まされてきました。特にいけないのが、テレビや雑誌で有名になった鑑定家なる方々が推薦している、もしくは直接手放すといっている。そんな品物が要注意なのです。
 話題の番組「開運、なんでも探偵団」、ご存じですよね。昨夜放送された中でも、気の毒だったのが建設会社の社長さん。惚れ込んだ橋本雅邦の絵がたった5000円ですよ。この絵の売り主が、絵は家の一部であるというので家ごと2億5千万円で購入したしまったという代物です。社長が言うには、この絵を買いにいく時には専門の鑑定士も同行したそうです。きっと、テレビに出ている有名な方なのでしょうね。

 このような番組の性格上、鑑定依頼品は実は本当の専門家によって事前に調査が行われるのです。その結果、素人じゃ迫力が無いので、テレビに出演する鑑定家と称する役者の方によって最もらしく演技されて行われているだけなのです。彼等にも多少の知識は有るようですが、信用は出来ません。恥ずかしい話ですが、以前に偉そうに書画鑑定家ぶって演技をしている方から、偽物の浮世絵を買わされたことがあるのです。その後、偽物と申し出たのですが、購入から1月以上も経過してしまった物は返品に応じないとウソぶいていましたよ。アノ番組で偉そうな態度を見るたびに腹が立つのです。

 鑑定家と称してもみなさん業者の方々です。テレビの力でいかに自分が凄いかを世間に知らしめることによって、“良い仕事してますね”なんて一言で、偽物でも本物としてまかり通ってしまう世の中なのです。みなさんもご注意ください。

 昨日の番組で、奈良の方が持ってきた「奈良絵本」が驚くほど高値が付いてしまいましたね。本人評価額50万円がなんと150万円ですよ。「奈良絵本」とは、室町時代末期から江戸時代初期にかけて、中世小説(御伽草子)を主として描いた絵巻です。これらを一般に「奈良絵本」と呼んでいるのです。その絵は、天地に金泥のすやり霞と呼ばれる雲形を配し、彩色は鮮やかで、金泥・金銀箔を使っているので、今でも色あせることなく鮮やかな絵本なのです。
 あほまろも、この「奈良絵本」が好きで、何冊か持っています。特に好きなのが、「栄花物語」という、全三巻の絵入り写本なのです。25年ほど前、神田の古書オークションで14万円で落札したのですが、今はきっと高くなっているのでしょう。他にも、同じく昨日も登場した江戸時代の英和辞典を始め、百科事典(万宝全書・和漢三才圖會)、節用集など、辞典類が好きで集めています。
 
 浅草寺本堂横に「仏足石」という石が置かれているのをご存じですか。でも、正面からは行事の掲示板に隠れ、横からしか見えないのですが、上からは足跡のような絵を見てとれるのです。仏足石とは、「釈迦の足跡を刻んだ石」という意味で、仏足跡歌とうい詩も刻まれているようです。浅草寺の「仏足石」の由来は解りませんが、日本各地に存在するのと同じく江戸期のものなのでしょうね。もっと近付いて見たいのですが、石垣を乗り越えて中に入るのを躊躇ってしまうのです。

 あちこちに「下町たなばたまつり」のポスターが貼られています。もうこんな時期になってしまったのですね。来月6日〜8日の下谷の「あさがお市」と同時に行われる「下町たなばたまつり」(6日〜10日)は、かっぱ橋の通りを、関東最大の七夕飾りて賑わうのです。地元の方々は日本一の七夕飾りと自負しているのですよ。
 その賑わいの延長として、浅草寺「四万六千日・ほおづき市」(9日〜10日)も始まります。いよいよ本格的な夏ですね。
   
 この時期は、日が出てしまうとアスファルトが焼けて可愛そうなのです、モモちゃんの散歩を早めるのです。今朝は6時半頃の出発でしたが、これからは6時には出かけなくっちゃね。
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『今朝の雷門』
 昨日のような撮影が無い日は、このように静かな雷門なのです。遠くの宝蔵門の間からライトが見えてますよ。もしかしたら、今朝は本堂前で撮影でもしているのでしょうかね・・・。そんなこと思ったのですが、工事中のランプが付きっぱなしだっただけでした。
   
   

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『今朝の一写』
 「擬宝珠」は、伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、回廊の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾りですが、なぜ擬似の宝珠と書くのでしょう。上の分だけをとると「宝珠」、これは釈迦の骨壺(舎利壺)の形とも、龍神の頭の中から出てきたという珠のこととも言われ、地蔵菩薩などの仏像が手のひらに乗せているものです。この宝珠を模擬した形状から「擬宝珠」と言われるようになったのでしょう。
 浅草で「宝珠」といえば、本社の二之宮、三之宮の御神輿の頭ですね。あほまろが「宝珠」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのが、大きなタマネギとも称されている、日本武道館の建物のてっぺんに付いている「宝珠」なのです。浅草に越して来る前は、毎朝モモちゃんの散歩コースになっていたのですからね。
  

   
  写真:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より転載
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『今朝の境内』
 浅草は、早朝から散歩をする方が多いですね。あほまろが浅草に越して来る前に住んでいた一番町・麹町地区では、朝の散歩をする方を全く見かけなかったのです。越して来た時には驚きましたが、誰も居ない道を散歩するより賑やかで良いですよね。
   
 伝法院の正面です。桜の時期を思い出しながら撮ってしまいました。
   
 毎日お詣りをしている三体のお地蔵さんです。こららのお地蔵さんは、江戸中期の物で、以前は観音堂の裏に安置されていたものを移設したのです。由縁は解りませんが、あほまろは三体三様の表情が好きで、モモちゃんとお詣りをしているのですよ。
   
 昨日、知り合いからの電話で、“毎朝撮っている弁天山の梅の実はいったい何処に有るんだ。昨日、弁天山に行ってみたけどそのような木を見かけなかったよ”と、聞かれてしまいました。さていったい何処でしょう。かなり目立つ場所なのですけど、気付かないかな・・・。教えると盗られてしまいそうなので・・・。
   
 アジサイの花の色が変わったかな?確か、これは青紫だったような・・・。
   
 浅草神社の茅の輪ですが、どんどん色があせてきましたね。
   
 「神田」の稲は益々長く育ってきました。手前が育ちが早いようですね。
   
 浅草神社の西側です。このような敷地が有るのですから、ここに「神田」を造っても良かったんじゃ無いのかな・・・。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 影向堂のお庭の「一言不動尊」の前に立つ「百度石」です。夜中に誰にも見付からずに百回お詣りを達成すると幸せに成れるとの言い伝えから、それに挑戦して満願した方が供えたようです。百回のお詣りは簡単でしょうが、「夜中に誰にも見られずに」っての、今の世の中じゃ無理でしょうね。
   
 その向かい側に有る聖観世音菩薩像の台座に、「千日参供養仏」と書かれています。毎日通って千日間供養したって意味ですが、いったい誰がそれを達成したのかは書かれていません。千日ってのは約3年ですよね。そんなのあほまろだって既に達成してますよって言いたいのですけど、毎日連続となると無理でしたね。いつか達成してやるぞ。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数55枚