あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年6月10日 (土) 旧暦5月15日先勝

写真館にて三社祭・品川神社例大祭等を公開中!
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 時の記念日 -

日記


『今朝の浅草』
 今朝も、昨日と同じ5時をちょっと過ぎた頃に目覚めてしまったのです。外を見ると、とっても良いお天気ですね。我が家からも久しぶりに富士山が見えています。犬たちも早起きをして騒いでいるようだし、今日は「時の記念日」でもあり、みんなで弁天山の鐘を聞きましょうね。 
 そんなこと考えながらのんびりとお散歩です。あまりのんびりしすぎてしまったのか、雷門に着いてふと気付いた時には既に遅しってか・・・、10分も過ぎてしまったのですね・・・。あほまろが耳を澄ましているのを知ってか知らずか、ご覧の通り、モモちゃんもなんとなく同じようなこ態度でしたよ。

 でもね・・・、時の鐘ってのは遠くまで聞こえなければ意味が無いですよね。松尾芭蕉が詠んだ「花の雲 鐘は上野か浅草か」の詩、芭蕉君はきっと上野と浅草の中間地点である、かっぱ橋付近で鐘の音を聞いたのでしょうね。
 江戸初期の頃は江戸城で太鼓を昼夜十二刻を打って知らせていたそうですが、城内の太鼓だけでは江戸府内全てに聞こえるはずはなく、その代わりとして、時を知らせる鐘を市中9箇所に設置したのです。
 寛永3年(1626)日本橋本石町3丁目に、二百坪の土地を与え鐘楼を作らせたのが「時の鐘」の始まりとされています。その他に、中央区日本橋小伝馬町「石和の鐘」、上野公園「上野の鐘」、浅草弁天山「浅草の鐘」、芝増上寺「芝の切り通し」、市ヶ谷八幡「市谷の鐘」、目黒不動「目黒の鐘」、四谷天竜寺「大木戸の鐘」など、僅か9つの鐘で江戸市中に時を知らせていたのです。

 それが、現在では浅草寺の鐘から直線距離で600メートルほどしか離れていないあほまろの家までも聞こえて来ないのです。江戸時代と鐘の音のボリュームが違っているわけも無く、周りの高いビルに遮られたり、騒音でかき消されてしまったり、雷門の真ん前でも、耳を傾けていないと、鐘の音を聞き逃してしまうこともあるほどです。
 浅草弁天山の鐘は、寛永十三(1636)年に焼失したことで、三代将軍家光より二百両の下賜を受けて再建されましたが、幾多の火災で焼失し、現在の鐘は元緑五(1692)年に牧野備後守成貞が二百両を寄付して造られたとされています。昭和20(1945)年の東京大空襲で鐘楼は全焼しましたが、鐘は奇跡的にも助かり、昭和25(1950)年に再建されました。現在は毎朝6時と除夜の鐘のみ撞かれているのです。
   
 “最近はポーちゃんの散歩を止めたのですか”、そんなメールが何通か届いています。そうでしょうね、我が家にナナちゃんがやって来てからというもの、この日記にポーちゃんが登場しなくなってしましましたね。実は、ハニーちゃんとポーちゃんは重い病に悩まされているのです。二匹とも一緒に連れて行きたいのですが、無理するとかえって病気が悪化しそうで、家の中だけで遊んでいます。でも、出かける時には、玄関で寂しそうな顔をして我々を見送ってくれるのですよ。
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『今朝の雷門』
 6時10分ころの雷門です。仲見世に朝日が射し込み緑の飾りが奇麗に輝いていますね。でも、この時間はまだ雷門は影になっているのです。ここに日が射し込んで来るのは、この時期は午前11時頃ですね。
   
   

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『今朝の一写』
 どこかの静かな路地裏って感じのこの写真を見て、場所がお解りになりますか。実は、観音様の境内すぐお隣なのです。普通はこのようなホテルや旅館、人目を避けられる場所に建っていますよね。それが、毎日観光客で混雑する境内の垣根を隔てたお隣とはね・・・。でもね、毎朝弁天山で写真を撮っていると、玄関から逃げるような駆け足で出てくるカップルを見かけるんですよ。特に今日のような土曜日の朝、あほまろと同世代の男性までが・・・。うらやましいですね・・・。
  

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『今朝の境内』
 巨大スクリーンも見慣れてしまいましたね。
   
 境内を走り回るナナちゃんです。とっても元気が良くてリードを嫌がって食いちぎりそうなのです。
   
 今朝もまだ浅草神社は開いておりませんが、お隣の観音堂からは激しい太鼓の音と共に読経が響き渡っていました。何を唱えているのか意味不明ですが、時々聞こえてくる「観世音菩薩」の響き、これが観音教なのでしょうかね・・・。手を合わせて、アーメン!
   
 神田と書いてカンダじゃ無いですよ。神社の中なので、シンデンですよ。こうして毎朝写真を撮っていると、計っている訳じゃなくても毎日大きくなっているのが解りますね。

   
 「澄み切った青空」青く澄んで見えるってのは解りますが、「抜けるような青空」とは、いったい何がどのように抜けるのでしょう。そんなくだらないこと考えながら。
   
 こちらは、我が家のマンションの上に流れる雲です。澄み切った空に、このように西から東に長く連なっているのです。もしやこれが地震雲だったりして・・・。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』 
 夏季五輪招致を目指す東京都は、中央区晴海に新設予定の五輪競技場を発着点として銀座や浅草、皇居外苑など名所を巡る男子マラソンを大会最終日に実施する開催計画を持っているとのことが報じられています。といっても、2016年の夏季五輪が東京で開催されたらってことですけどね。
 それはそれとして、浅草でも市民マラソンを開催しては如何でしょう。それも、浅草らしく、町中の路地を巡るコースを設定するってのも楽しいでしょうね。こんな狭い商店街を走り抜けて行く光景を想うと嬉しくなってしまうのはあほまろだけでしょうかね。そんなことやったら、きっと周りの商店から苦情が来るでしょうね。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数68枚