あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月22日 (月) 旧暦4月25日仏滅

写真館で三社祭公開中!
-
 祭は終わって -

日記


『今朝の浅草』
 祭が終わった翌日。昨夜までの賑わいがウソのように消え失せてしまった雷門から浅草寺境内です。ただ、賑わった証拠を留めているかのように散らばったゴミの山。いつもの清涼飲料の缶や紙コップ、屋台で食べる発泡スチロールの皿等は定番ですが、それに混じって、使い古されたワラジや足袋が祭の名残を留めているのでした。
 あ〜、終わってしまいましたね・・・。

 祭が終わった脱力感で頭の回転までが鈍くなっているようです。昨日は宮出しの撮影でモモちゃんの散歩は女房に任せました。たった一日一緒に散歩を出来なかっただけなのに、今朝のモモちゃんの機嫌がとってもハイなのです。それも、歩きながら何度も自分の身体をあほまろの足にすり寄せてくるのですよ。“本当にあほまろと一緒なのかな”、そんな感触を確かめているのでしょうね。我が家の5匹の犬のうち、モモちゃんと同じような態度をとるのが、下から二番目のタマちゃんです。あほまろが居間でソファーにもたれるとソファーに飛び乗って来てあほまろの頭や肩にスリスリするのです。そう、長女のハニーちゃんも数年前には同じ態度をとっていたっけ。
 モモちゃんのスリスリ態度は、出張や旅行から帰って来た時にも同動作をするのです。以前は、出張で月に数回家を留守にしていたのでしたが、ここ4〜5年は浅草の秘密基地でのんびりと過ごす日が多く、モモちゃんはいつも側に居るのが当たり前と思ってしまったからなのでしょうね。

 天気予報が外れてくれてこんなに嬉しかったことは過去にあったでしょうか。どこのテレビ局も雨、雨、必ず雨との予報。確かに一時雨にはなりましたが、基本的にあんなのはお湿り程度。好天というか、真夏日のように暑い熱い3日間でした。
 この3日間の人出は132万人と警察が発表しています。いったいどのように数えるのかその方法は解りませんが、毎年最終日に雷門通りを通行止めにして開催されるお祭り広場となる、その真ん前に事務所が有る関係で、時間ごとの記録を撮って残しています。それによると、今年は例年よりも人出は少なめに見えるのですが、数字は例年通りですね。
 人出と言えば、昨日の宮出しです。最初の氏子宮出しは毎年参加人数が決まっているので良いとしても、その後に行われる一般の宮出しでは、過去10年間の中でも一番参加者が少ない年だったように感じました。何故かといえば、下の写真のように午前7時半の時点で境内のちこちに地面が見えているってことからも伺えるのです。こんなに地面が見えている写真は過去例が無いのです。
   
 浅草神社の宮出しは全国的に有名ですが、昨年から御神輿の上に乗っている映像を掲載してはいけないとマスコミ各社に厳しく通告されました。当然あほまろのホームページもその規定に従わざるを得ないのですが、今朝の朝刊各紙を見ると、みなさん堂々と掲載しているじゃないですか。「何が良くて何が悪い」そのような規定も無く、ただ「御神輿の上に乗っている・・・」、だけじゃ、渡御の途中の受け渡しの写真もそれに入るのでしょうかね。それよりも、宮出しを仕切る鳶頭連中が乗っている写真もダメなのかな。なんてこと考えないで、新聞各社の報道の自由の方が優先するのでしょうね。
 それと、新聞やテレビで三社祭を表現する言葉。
 「ソイヤ、ソイヤの掛け声とともに、境内を埋め尽くした法被、ふんどし姿の担ぎ手が重さ約1トンの神輿3基を浅草神社から出す光景は・・・」
 例年、決まった言葉だと思いませんか。実はY新聞の三社祭の記事、写真が違うだけで、文面は昨年と全く一緒なのです。これはY新聞に限ったことじゃ無く、比較はしていないのですが、記憶によるとほとんどの新聞社も毎年一緒のようです。それに、必ず登場する「ソイヤ、ソイヤのかけ声も勇ましく・・・」ってフレーズ。いったい、どこの御神輿が「ソイヤ、ソイヤ」って担いでいるのでしょう?少なくても、あほまろが住む南部地区では、文字にするのが難しいのですが、だいたい「オイサ、イサ」と、「オラ、オラ」、そんな言葉の組み合わせのようですが、御神輿を担ぐと、不思議と口に出てくる言葉なのです。
------○------

『今朝の雷門』
 祭の後かたづけは、当然雷門前から始まります。なにしろ今日これからだって、三社祭だったってことを知らなかった観光客がど〜っと押し寄せる名物スポットなのですから。何事も無かったかのように普段の姿に戻ってしまうのですよ。
   
   

------○------
『今朝の一写』
 今年も終わったね・・・。毎朝お逢いする煙草屋の旦那。“今年は雨がちょっとだけだったんで、ビニールを付けなくても三日間持ったよ”、笑いながらも悲しそうな顔をして取り外していました。“さて、来年の三社祭まで長生きしなくっちゃね”、提灯を片付けながら、頭の中はすでに来年の三社祭なのです。
  
------○------
『今朝の境内』
 雷門前に立てられていた二本の御柱を積んだトラックが仲見世を走って行きます。ここを走れるのは、このような作業用の車両だけなのです。
   
 浅草寺前の大香炉が元の位置に戻されています。昨年は、ファッションショー「浅草ルネッサンスin浅草寺」の時もこれが外されましたね。

   
 静かになった「浅草神社」です。

   
 用が終わったバリケードも寂しそうですね。
   
 人知れず実を付けている弁天山の梅の実。三社祭の人で悪戯されるかと心配をしていたのですが、何事も無く無事に成長を続けているようです。
   
 街中ゴミだらけ。朝から清掃員が大忙しですが、かといって人員が増えた訳じゃないので、みなさん大変ですね。
   
 雷門前の路上。昨日は道路いっぱいにゴミが転がっていたのですが、歩行者天国が解除された途端に車で吹き飛ばされてしまったようですね。
   
   
------○------
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 今年から、三社祭の間でも浅草寺本殿の階段で立ち止まったり座り込んだりすることが出来なくなりました。が・・・、常時係員が着いている訳じゃないので連日黒山の人だかりでしたよ。
   
 昨夜の宮出しで、「二之宮」神輿を担ぐ太い棒が折れてしまうというハプニングがありました。折れたのは「トンボ」と呼ばれる横棒で、何度も落としているうちに地面にぶつかり折れてしまったようです。それもそのはず、宮出しでは、神輿の上に屈強な男が12〜3名乗ってしまうからなのです。神輿の重量に絶えるように設計されている担ぎ棒も、神輿と同じ重量の人が乗るのを想定してはいなかったのでしょうね。
 予備の横棒がないため、急遽予備の縦棒を切ってその場を凌いだのでした。おかげで宝蔵門を出て仲見世に渡されたのは、予定より1時間45分も遅くなってしまいましたよ。祭の関係者は「前代未聞の事態」といって驚いておりました。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数72枚