あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月25日 (火) 旧暦3月28日赤口

- 初任給 -

日記


『今朝の浅草』
 “おはよう!あほまろさん、モモちゃん!”、小雨降る中、傘も差さずに遠くからでかい声を張り上げて挨拶をする新社会人の松○君。“今日は給料日なんだよ!”、とっても嬉しそうに小走りで駅方面に走って行きました。
 そっか、新入サラリーマンにとって今日25日は社会人としての初めての給料日なのですね。ようやく「初任給」とうい数字が現実となる瞬間でもあるでしょう。とはいえ、最近では現金を封筒に入れて・・・、なんてのは皆無、銀行振込で手元に届くのは明細書のみ。たぶん、あれこれ引かれ、期待していた金額は入っていないことでしょう。
 我が家の息子も、初めての給料日にもらった明細書を見て愕然とした。なんてこと言ってましたっけ。ゴールデンウィークの前でもあり、初任給は現実を大きくかけ離れた夢として額と共に膨らんでいたのでしょうね。
 社会人としての第一歩、期待は大きく食い違ってしまい、連休で久々に学生時代のように時間を気にしないで寝坊ができる。そして、時々給料の明細書を眺めながらため息をつく。“あ〜、こんなんじゃ働く意欲が失われてしまうよ・・・”、なんて考え込んでしまったら、いわゆる五月病。でもね、人生は自動車と一緒で、最初が肝心なのですよ。どんな高級車だって、スタートの瞬間から高速走行できるわけ無いでしょう。給料だって、有る程度までは徐々に加速していくのですから。それが無くなってからでも遅くは無いですよ。新社会人さん。
 あほまろは親として、息子が初めて貰った給料の明細書をコピーして、当時の名詞と一緒に大切に仕舞っているのです。あの時は確か始めて食事をご馳走してくれたっけ・・・。でも、五月病にも感染しかかったことも有ったな・・・。あれから早5年が過ぎてもまだ、同じ会社で頑張っていますよ。
 
 雷門前の並木通りのイルミネーションがようやく片付けられました。12月〜3月までの4ヶ月間は、イルミネーションの張りが邪魔で、モモちゃんの用足しとっても困っていたのです。モモちゃんの朝一番は、どうしてもここの草むらでなければいけないのです。今日は、久しぶりに開放された草むらでのんびりと用を足していましたよ。次にここが閉鎖されるのは、花火の日なのです。何故か、花火の日は中央分離帯一帯にバリケードを取り付け、中に人が入れなくしてしまうのですよ。
------○------
『今朝の雷門』
 小雨の雷門です。今日は午前中いっぱい雨が降り、雷雨注意報も出ているようです。とはいえ、ここは年中雷さまに守られているのですから危険は無いのでしょうね。そんなバカなこと考えながら、雷門をまじまじと観察してみて気付いたのは、この屋根には避雷針が無いですね。まさか、雷神が居るので必要無いとされたのでしょうかね・・・。
   
 何の飾りも無くなった仲見世ですが、今日からは二箇所に、三社祭の股木提灯が取り付けられる予定だそうです。何も無い仲見世、今回は「早慶レガッタ」の垂れ幕が取り外されてから僅か8日間だけでした。
 仲見世の写真の撮影年月日を推測する作業、こんな些細なことでも判断できるのです。
   
------○------
『今朝の一写』
 昨夜来の雨で散ってしまった八重桜の花びらが水の流れでまとまっていますね。よく見ると、花が溜まっている場所は他よりも低く、周りに降った雨が花びらを一箇所に運んでしまったのでしょう。池や川に降り積もった桜の花びらを「桜溜まり」と称しますが、これだって同じ表現が出来そうですね。本来、雨はゴミを集めてしまうのですが、桜だとそれがとても美しいものに見えてしまいますね。
  
------○------

『今朝の境内』
 三社祭の幟が立つ浅草神社の境内には、仲見世に飾る股木提灯が運び出されようとしています。今朝の散歩はちょっと早かったので、まだ作業に取り掛かってはいませんでしたが、昨年はちょうど取り付け作業に出くわしましたね。
   
 わくわく。気分は最高! 祭だ祭だぃ!
   
 緑がどんどん濃くなってきましたね。先月の日記の写真と見比べていただければ、違いは一目瞭然ですよ。
   
 阿弥陀如来像の周りのツツジも咲き始めました。もうすぐ周りが真っ赤に染まってしまうのです。
   
 「向前の庭」ここのツツジ、たった一輪だけ花を付けましたね。
   
 浅草神社の「定点観測」の桜。性懲りも無くまだ撮ってるんですよ。意味ないかな。
   
 いつも寂しい「鎮護堂」ですね。浅草寺の支院としては各が高い方なのにみなさん気付かないのかな。あほまろは毎朝モモちゃんと境内で遊んでいるのです。ここにも、昨年までモモちゃんそっくりな柴犬が居たのですけど、目が見えなくなってからは食欲も無く、老衰で7月に亡くなってしまいました。
   
------○------
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 競馬の無い朝、この付近をうろついているのは世捨て人だけ。そんな連中の間を通って散歩をしていると、あちこちから声がかかります。“可愛いね”、“柴犬か?”、“連れて来るな!”、“こっち来いよ”。毎朝同じ人が焼酎を片手に同じ言葉を。そんな連中の中の一人が、“あ〜ぁ、俺も犬に生まれれば良かった”、そんなこと呟いていました。犬より悪い生活をしているってことを認識しているようです。でも、あんたが犬だったら飼ってあげないね。毎日ただただ段ボールにくるまれ焼酎飲んでいるだけじゃ、犬にも笑われてしまうよ。
 我が家の犬たちは、暖かいところで美味しい食事をしています。それは、あほまろが一生懸命に働いて稼いでいるから出来ること。それに応えるかのように、犬たちもあほまろを癒すための努力をしているのですからね。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数61枚