あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月4日 (火) 旧暦3月7日先負

- 晩春の気配 -

日記


『今朝の浅草』
 春の嵐が去った朝、とっても良いお天気になりました。それにしても昨日の風は凄かったですね、あほまろの秘密基地のビルが風で大きく揺れるのです。まるで地震のようにジャラジャラと音をたてて・・・、といっても秘密基地の内情を知らない方にはお解りにならない表現ですね。実は、秘密基地の壁一面になつかしのホーロー看板が貼られているのです。それが、地震の時にはジャランジャランと唸り声をあげるかのように揺れるのです。昨日は地震じゃないのに、地震以上の音を出して揺れていたのです。
 昔からなんとなく好きで集めてしまったホーロー看板、現在およそ300枚にもなってしまい、保管場所の確保が大変なのです。壁に貼った2〜30枚(秘密基地の写真をご覧ください)の他は、なんとか倉庫の奥に収まっているのですが、いざ必要となると、探し出すのが大変です。先日も「お笑い浅草21世紀」劇団の方が、“今月のお芝居で由美かおるのホーロー看板を使いたい”、そんな要望を、軽い気持ちで引き受けてしまったのでしたが・・・。倉庫の奥から目的の一枚を探し出すのが大変でしたよ。こんな時、決まって欲しい物は一番奥の一番下になっていたりして。
 そうそう、来週は大村昆さんの取材が有るので、オロナミンCの看板も探し出しておかなければいけないんだよな・・・。あ〜ぁ、また倉庫の一番下になってたりして・・・。

   
 この写真は、桜満開の隅田公園の絵葉書です。墨田区側の墨堤の桜です。江戸時代から花見の名所として親しまれてきたこの桜ですが、そのほとんどが樹齢四十年を超え、桜としては古木になってしまいました。その一部は枯れ、樹形が乱れるなど、存続の危機を迎えているのです。墨田区では、隅田公園の桜をみんなの手で守ろうと、墨田区は四月から、桜の植栽などへの寄付金を広く一般から募集しています。集まった基金は、今後予定している三十種類、約六十本の桜の植栽や工事費などに充て、桜の名所に恥じない公園を保っていくのだそうです。あほまろも区役所の募金箱に小銭を入れてきました。みなさんも隅田公園の桜保全に御協力ください。

 また本題からズレてしまった書き出しになってしまって失礼しました。春の嵐が去った今朝の浅草は風一つ無い穏やかな晩春となりました。昨日の風で桜の多くが散ってしまったので、境内一面がピンクの絨毯を敷き詰めたかのようになっているだろう。そんな希望を胸にモモちゃんと急いだのですが、絨毯どころか地面には全く花びらが落ちていないのです。
 あまりに強い風だったので散った花びらの総てが吹き飛ばされてしまったのです。おまけに、強風でも飛ばされずにしがみついていた花びら、朝になってもまだ必至にしがみついているので、全く落ちる気配無し。花びらが落ちた茎だけが目立ち、その横から緑の葉が生えてきた桜の木。なんとも風情の無い光景になってしまいました。
 境内の銀杏にも新芽が吹き出て、そろそろ春の終わりも近付いてきたのでしょうね。
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『今朝の雷門』
 春の嵐のおかげで雷門前のゴミが吹き飛ばされてしまい、特に車道側に散らかっているティッシュや吸い殻の無いとっても清潔な雷門ですよ。昨日も、あの強風にもかかわらずお花見が目的なのか、雷門前には人が溢れていました。以前は左側の柵の周りにゴミ箱が設置されていたのですが、テロを警戒して撤去されてしまい、観光客も捨てる場所に困っり、しかたなく路上に捨てざるを得ないのです。個人には小さな一個であっても、大勢の小さい一個がたまると山になってしまうのです。以前のようなゴミ箱を復活させて欲しいですね。
   
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『今朝の一写』
 ほら、銀杏の枝に少しずつ緑色が見えてきましたね。晩春というか、初夏というか、新緑の季節がやってきたのですね。こらからこの木いっぱいに葉が茂ってくると再びこの場所から五重塔の一部が隠れてしまうのです。浅草寺の建物に変化は無くても、自然の変化でその様相を大きく変えながらいつも新鮮さをもたらしてくれるのが良いですね。何度も何度繰り返す季節、あほまろは飽きることなく見続け記録しているのです。
  
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『今朝の境内』
 一時は満開の桜で姿を消していた五重塔が再び顔を出してきました。次に隠れるのは、これから出てくる桜の葉で覆われてしまう初夏の頃です。
   
 宝蔵門前の桜、まだ半分ほど残っていますが、よく見ると歯抜けでみっともなくなりましたね。
   
 昔の写真を見ると、本堂の真ん前にも桜の木が有ったのです。その総てが失われてしまったのは、あの忌々しい東京大空襲ですよ。
   
 浅草神社の桜の色も薄くになってしまいました。いつもならこの下に花びらの絨毯が出来ているのですが、昨夜の風で全部吹き飛ばされてしまいました。飛ばされてしまった花びらはいったいどこに行ってしまったのかな・・・。
   
 こちらの銀杏の古木にも、ようやく新芽が出てきましたよ。
   
 浅草神社の「定点観測」の桜の枝。とうとう総ての花が無くなってしまいました。
   
 そのお隣はまだこんなに残っているっていうのに。今年の「定点観測」の枝、選択の失敗で、最後に開花し最初に散ってしまいました。来年こそはもっと良い枝を見付けてやるぞ、と意気込んでいるあほまろ。最初に咲いて、未だに咲いている枝を、ちゃんと見付けたからなのです。
   
 いつもの桜もどんどん寂しくなってきました。まるで、あほまろの頭のように・・・。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 今日は火曜日なので、土橋さんがシャッター絵を描いている靴屋さんの定休日です。先週ちょっとだけ進んだのですがそれ以来何の進展もありません。暖かい日になったので、今日もやって来るのでしょうかね・・・。
 絵師の土橋さんは、元空軍で特攻員としての訓練を受けたそうです。戦争があと数日長引いたとしたら、絶対に飛ばされていたと語っていました。もし、飛んでいたら、昔から有名だった伝法院通りのシャッター絵と、その発展も変わっていたかも知れませんね
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数49枚