あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月12日 (日) 旧暦2月13日友引

- 梅はこぼれる -

日記


『今朝の浅草』
 ♪梅は〜咲いたか桜はまだかいな〜、チチトテ・チントンシャン
 あぁ〜本格的な春ですね・・・。浅草寺境内の梅もそろそろこぼれ始め、桜の芽は日増しに大きくなってきました。
 おや、あほまろにして、梅がこぼれるなんて表現、いつの間にそんな風流な言葉が使えるようになったのですか・・・、なんてお笑いの方も多いことでしょう。
  実は、今朝散歩でお会いした女性、淡島堂の白梅を見ながら短歌を創っていたのです。“知ってますか、桜は咲いて散る、梅はほころび、こぼれるのですよ”、ん〜、さすが詩人ですね、そんな訳でニワカ覚えの言葉を使ってみたくなったってわけです。
 帰ってから広辞苑を調べてみると、ちゃんと載ってました。
 『蕾つぼみが開きそめる。古今和歌集春「青柳の糸よりかくる春しもぞ乱れて花のほころびにける」』(古今和歌集春)
 『花や葉などが落ちる。散る。「風のいとさわがしく吹きて、黄なる葉どものほろほろとこぼれ落つる、いとあはれなり」』(枕草子)
 日本語の表現というのはなんて風流なのでしょう。正直いって、今の今まで「桜と梅」の表現の違いなんて全く知りませんでしたよ。いや〜、毎朝のモモちゃんとの散歩での出会いや見聞から、豊富な知識までも得られてしまうなんてのも素敵です。こんな良いことを知ってしまったあほまろ、すぐにどっかで使ってみたくなる性格なんだよな・・・。たぶん、いや絶対に落語の与太郎のように、今日逢う人達をつかまえて、“知ってますか、桜は咲いて散る、梅はほころび、こぼれるのですよ”、なんて自慢する姿、想像するまでもないよね。あぁ、そんなこと考えるあほまろ、やっぱし、アホなのかな・・・。
 いよいよ「浅草春の観光祭」が始まります。
 3月15日(水)〜4月30日(日)さくら茶屋開設
 3月18日(土)浅草観音示現会・金龍の舞奉演
 3月18日(土)浅草観音本尊示現会 堂上げ
 3月19日(日)慶賛浅草神社本社神輿 堂下げ
 4月 1日(土)投扇興“雅の会”(伝法院)
 4月 1日(土)着物園遊会(隅田公園)
 4月 2日(日)隅田川リバーサイド天国(墨田区役所前・浅草隅田公園)
 4月 4日(火)花塚供養(浅草神社境内)
 4月 8日(土)扇塚供養(浅草神社境内)
 4月 9日(日)白鷺の舞奉演
 4月13日(木)十三詣り(4月中加持執行)
 4月29日(土)泣き相撲
 5月 5日(金)宝の舞

 等々、浅草では様々なイベントが目白押しです。特に、あほまろは、4月2日(日)に開催される「隅田川リバーサイド天国」に参画し、浅草会場で演じる伝統芸能やお笑いを担当しているのです。詳細が決定しましたら、このページでもお知らせいたしますね。
 今朝の写真に写る桜は、六角堂の前のシダレサクラの枝です。ご覧の通り、蕾がちょっと膨らんできたのが解りますか。触ってみると、見た目よりとっても柔らかくなっているのです。梅はこぼれ、桜は咲く・・・、あぁ忘れないようにしなくっちゃ。
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『今朝の雷門』
 雷門前で、人力車の惣次郎さんが大家さんの愛犬を連れて、あほまろを待ち伏せしていましたよ。それも、何時来るか解らないので自前のベンチまで持って来ているのです。その格好で、自転車なんて常識じゃ考えられない格好ですよね。「隅田川リバーサイド天国」の件で、“電話やメールじゃ失礼なので直接お会いしてお話をしたかった”、たったそれだけの理由で朝早くからこんな姿で・・・。いやはや全く、ご苦労な方ですね・・・。
     

   
 そう、惣次郎さんは現在人力車は休業中なのです。お気の毒に、昨年末に交通事故で怪我をしてしまい療養中なのです。早く元気になって、また、あのドデカイ声を聞かせてくださいね。惣次郎さんの詳細はホームページをご覧ください。
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『今朝の一写』
 浅草神社境内のソメイヨシノです。気象庁の開花予想は25日とまだ十日以上も有るのですが、今朝の芽の状態からすると25日以前に開花してしまいそうですね。桜の開花時期は、立春から春分までの日中の最高気温の
和で決まるそうです。その間に急激に冷え込む日が有ったとしても引き算にはならないそうですよ。
  

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『今朝の境内』
 暖かくなると、お遍路の団体も多くなりますね。
   
 最近全く使われなくなった公衆電話。ここで電話をする人、久しぶりに見かけたので・・・。
   
 浅草神社のこのソメイヨシノの芽、これから散るまで毎朝の「定点観測」としましょうね。
   
 昨日の「今朝の一写」で紹介した弁天山のサトザクラが、一気に開いてしまいました。言葉の尺度で言えば7分咲きとでも表現するのでしょうね。梅と違って、桜には臭いが無いのが寂しいような・・・。
   
   
 境内の梅たちも、そろそろこぼれ始めました。毎朝楽しませてくれて本当にありがとうね、また来年もよろしく。
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 この方↓ご存じですか。「♪親亀のうえに小亀をのせて〜」とか、「赤あげて白あげないで赤下げる!」など、普及の名作ギャグでおなじみの元ナンセンストリオ前田隣(まえだりん)さんです。昨夜、「お江戸上野広小路亭」で開催された、「前田隣ライブ」を取材を兼ねて観てきました。今回の出し物の目玉は、前田さんが落語に挑戦するというのです。演目は「替り目」、いつも酔っ払って女房に迷惑を掛けている男、今日も家の真ん前から人力車に乗って帰ってくる。そして、女房に寝酒を出させ、つまみが無い。この男には過ぎモンともいえる女房をおでん屋に走らせる・・・、そんな噺。
 長年、芸人をやって来ただけあって、そんじょそこいらのニワカとは比較に成らないほどの腕前です。落語家のベテラン真打ちと変わらない噺っぷりでしたよ。またいつか聞かせてください。
   
 さて、開口一番はお騒がせ師匠から解放されて元気いっぱいの、立川フラ談次君です。前座でありながら、名作「大工調べ」に挑戦でしたが・・・、棟梁、大家の因業な態度にキレて、罵詈雑言を浴びせかける下り、なんだか啖呵がシドロモドロで間違いだらけ・・・。あのお芝居はそこんところが見せ場なんですけどね・・・。でも、この噺は前座がやるものじゃないような・・・。
 まだ噺家の卵とはいえ、師匠が変わってから、とっても良くなったようでした。そういえば、今朝の散歩の途中で昔の師匠(ブラック)が自転車で伝法院通りをぶらついているのを見かけましたよ。
   
 前田さんは、結婚は4回目。現在はとてつもなく年の離れた若いおかみさん(平田紀子)と、浅草で二人暮らし。その奥さんのキーボードで歌うは、懐かしのエノケンソング。これがまた、そっくりでお上手なんですよ。
ちなみに前田さんは、今年の4月で70才になります。
   
 その後、宮田陽・昇の漫才。トリはお馴染み「前田隣&真木淳」の迷コンビのコントで盛り上がってお開きです。
懐かしい浅草のあの頃のショートコント。あれがみんなテレビのドタバタコントに変わってしまったのが、悲くも寂しくも感じてしまった一夜でした。もう一度、浅草のあの頃を浅草で蘇らせたいですね。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数65枚