あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年2月1日 (水) 旧暦1月4日仏滅

- もう2月ですね・・・ -

日記


『今朝の浅草』
 早いもので、もう2月になってしまったのですね。
 雨の朝になりました。おまけに気温も低めで寒い散歩になりました。いつものように、モモちゃんのリードを曳き、レンズ入れを兼ねた通い袋とカメラを下げた格好で傘をさす。こんな姿で写真を撮るのが大変なのです。広角レンズで被写体にカメラを向けると必ず傘の先端が入ってしまう。しかたが無いので、シャッターを押す瞬間だけは傘を外すと、容赦ない雨がカメラに・・・。まったく、嫌な朝ですよ。
 毎朝、あほまろはモモちゃんの散歩のついでに、このような浅草の写真を撮っていますが、時々考えてしまうこともあるのです。実は、写真を撮るためにモモちゃんを散歩させているのではないのだろうか。時々、モモちゃんが、“あ〜邪魔だな・・・”、いけないいけない、本末転倒ですね。ぶれないように両脇をしっかり固定してカメラを構えている時に限ってモモちゃんが動き回るのです。おかげで写真はブレブレ、そんなのも多いんですよ。特に、今朝のように雨で暗い朝はシャッター速度10分の1とかで切らなければいけないのですから。
 今朝のモモちゃんの写真は真っ暗な本堂の中のショット。手持ちで8分の1、ブレてもしかたがないと思って撮ってみたのですが、やっぱり動き回るモモちゃんの顔だけがブレてましたね。しかし周りはブレていないので、使ってみましたよ。
 あほまろの通い袋の中には、もちろんモモちゃんの用足し袋とティッシュ。普通の散歩なら、それだけで充分用は足りるのですが、あほまろの場合、カメラという面倒くさいものが有るため、交換レンズ、予備バッテリー、予備メモリー、レンズフィルター2枚、ブロアーと、関係の無いものも一緒に入っています。
 というより、散歩と関係の無いものを持って行くために、小型のカメラバッグをモモちゃんの用足し袋として使っているってこと。毎朝通りすがりの方々、あいつはいったい何者だ・・・、そんな怪訝な顔ですれ違って行くのです。あほまろの格好は、どうみても、犬の散歩には見えず、どっちかというと犬を連れた観光客かな。

 毎月1日(朔日)には、浅草神社に御神酒が奉納されます。それも、賽銭箱の上や、神殿に上がる階段などに置かれているのです。参拝する人が勝手の置いて行くのでしかたが無いのでしょう。何がしかたがないのかというと、浅草神社は解りませんが、お隣の浅草寺では、基本的にお酒の持ち込み奉納はできません。お酒を奉納したい方は、社務所に代金を支払い、浅草寺指定の業者がお酒を用意をしてくれるのです。どうしても、持ち込みで奉納したい方は、飲食店のように、別途持ち込み料がかかるってわけ。
 今朝、浅草神社の賽銭箱の上と階段脇に奉納されていた一升瓶も、きっと持ち込み料金がかからないようにと、黙って置いて帰ったのでしょうね。こんなのを見ていると、神仏ってよっぽどお酒が好きなんだ、そんなこと思ってしまいますよ。それにしても、神仏にお酒を奉納したことによって、御利益の効能は・・・。
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『今朝の雷門』

 雨の雷門。女性が二人提灯の下で雨宿りをしながら、誰かと待ち合わせなのか、延々その場所に佇んでいるのです。これも雨の朝の光景として我慢しましょう。
   

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『今朝の一写』
 浅草六区から映画封切館の灯が消えました。日本で最初に映画常設館が誕生した浅草六区は、日本の映画発祥の地でした。とうとうその伝統が失われてしまったのですね。昭和39年開場のこのビルの老骨化が原因のような挨拶看板が出されていますが、実際は客が入らないってことではないでしょうか。その証拠に、数ヶ月前に内装を新しくしたこのビル一階のパチンコ屋さんはそのまま営業を続けるそうです。
 せっかくの立地条件です。このビルの映画館の内装、ちょっと変えるだけで、お芝居だって上演できるはずです。どなたか、大衆演劇の劇場にでも改装してみませんか。現在、浅草には大衆演劇の常設小屋は木馬館と木馬亭、大勝館とショーホール、そして演芸ホールの上の東洋館と、連日賑わっています。たとえ映画はダメとしても、大衆演劇はますます隆盛になっているようですよ。
  
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『今朝の境内』
 一月いっぱいの正月飾りが総て取り去られてしまった仲見世、とっても寂しい雰囲気を更に増幅させるように冷たい雨は降っています。午前7時15分、この時間に仲見世を歩いているのは、赤い傘をさした女性たった一人。もう少し手間に来るまで待っていようとカメラを構えていたのですが、気付かれたのか、途中で右に反れてしまいました。普段はもっと通勤客が歩いているのですけどね・・・。
   
 毎月1日は、近所の雄志が浅草寺の境内を掃除し、境内で朝飯を食べる日です。恒例の行事も、今月は雨から始まってしまいました。みなさん、軒下に集まってじ〜っとしているだけ。そんな状況を余所に、境内の清掃員たちは雨の中でも、境内に散らかったゴミを一生懸命に集めていました。
   
 観音裏広場です。こんなアングルは始めてだったかな。
   
 昨日で閉館してしまった「浅草東宝」です。映画の灯は消えてしまったのに、入り口のネオンが灯っています。この場所は、埋め立てられたひょうたん池の一部を、東宝の創設者、故小林一三氏の意向を受けた楽天地が買い取り浅草宝塚劇場を開業したのでした。
 やはり雨の日は、誰も歩いていません。午前8時半頃。
   
 六区通り、「夜明けの行灯」、そんな表現がぴったりですね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 影向堂のお庭に流れる人口の滝です。とっても小さい世界ですが、都会の中のオアシスのようなこの滝の周辺には四季折々の季節があるのです。あほまろは毎朝この周辺を写真で記録しているのです。ここの記録を始めた頃のカメラはもちろんフイルムカメラでした。それが、今ではデジタル。それも、当時のフイルムよりも仕上がりが良いのです。おまけに、保存状態の悪かった10年前のフイルム、すでにカビが生えたものも有るのです。早めに総ての写真をデジタルに変換しなければいけない。そんなことを、いつも考えているのですが、そのうち、そのうち・・・。
 コニカに続き、“フィルム国内最大手の富士写真フイルムもカメラ・フイルム事業を縮小し、5千人削減へ”。写真関連メーカーのフイルム離れと、社員のリストラが相次いでいる背景には、急激なデジタル化と市場の飽和でしょう。デジカメの総出荷台数は02年にフィルムカメラを逆転。「新三種の神器」と期待されていたのですが、昨年をピークに飽和状態から、減少に転じているそうです。
 これで、フイルムもデジタルもダメになってしまったら・・・。まさかそんなことは無いでしょうけど、デジタル技術だって、この先、何年持続するか解りませんよ。あほまろが想像するに、今後10年も経たないうちに、今の性能のデジカメは、携帯電話に中に取り込まれているでしょう。そして、通信速度がますます高速化され、データのストレージは自宅のパソコンとか、プロバイダーのサーバに撮った瞬間に送ってしまう。きっと、そんな時代になっているでしょうね。また、自分でプリントアウトしたい写真も、携帯電話のブラウザーからいつでも、どこでも取り出せる。そんな夢は、確実に実現に向かっているのです。

   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数58枚