あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月15日 (日) 旧暦12月16日先負

- 沖縄から桜の便り -

日記


『今朝の浅草』
 日本全国晴天に恵まれた今朝、気温もかなり高めです。今朝のニュースでは、沖縄県本部町の八重岳で、カンヒザクラが花をつけ始めたことが報じられています。例年より1週間ほど早い開花で、年末年始の寒暖差が原因なのだそうです。そう、寒暖の差が激しい年は桜の開花が早まるのです。今年の冬は気象庁が暖冬と発表するほど暖かい冬の初めでしたが、途中から予報が撤回されるほど異例な厳寒になってしまったのですからね。この調子じゃ東京の桜もきっと早まるのでしょう。
 久しぶりの晴天、太陽が眩しく六区通りを照らしています。太陽からの旭日がとっても奇麗だったので撮ってみたのですが、肉眼で見た雰囲気は表せなかった。でも、四方に広がる光線は旭日そのものですよね。
   
 今日は「小正月」、そして1月15日といえば誰もが知る「成人の日」でしたね。平成11年までは、みんなこの日に成人式を向かえていたのです。それが、祝日法の改正によって、平成12年から1月の第2月曜日と変更されてしまったのです。おかげで、毎年「成人の日」が変わってしまうことにもなってしまったのです。「小正月」に、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます「新成人」を祝う、日本の正月の伝統も政治の力でいとも簡単に変えられてしまう。そんなことだから、成人式の祝典においてハメをはずして暴走する新成人が問題になるのですよ。
 成人を祝う風習は古来から存在していました。男子は、髪を結い冠または「烏帽子」をつけ、服装を改め成人したことを周囲に示しました。女子は、「裳」という腰から下にまとう衣服を身に付ける「裳着(もぎ)」、髪を結い上げる「髪上(かみあげ)」、歯を黒く染める「鉄漿(かね・お歯黒)」を付けを成人の儀礼としたのです。
 現在のように20歳を成人とするような年齢基準はなく、例えば「1日に60キロの柴を刈って12キロ売り歩けたら一人前の男である」など、年齢とは関係なくその行為が出来れば成人として認めるといったものだったようです。これらの儀式は「成年式」「成女式」などと呼ばれ、「小正月」の行事として執り行われていた記録も残っています。
 明治になると、男子は兵役につく義務を課せられました。兵役につくためには徴兵検査を受ける必要があり、この徴兵検査が成人式の意味をもち、成人式制定のきっかけとなりました。戦後、兵役の義務がなくなり、昭和23年(1948)の「国民の祝日に関する法律」によって「成人の日」は正式な祝日と定められたのでした。
 あほまろの亡き父は1月15日生まれでした。いつも“成人式の生まれよ”なんて自慢してたっけ・・・。そんな父が生きていたらきっと残念がるでしょうね。

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『今朝の雷門』

 この時期、雷門の直射日光るのは今より2時間後。朝はこのように屋根の一部を除き、全体がシャドーになっています。左隣の常磐堂さんには直射日光が当たっているますね。このように離れて撮るには問題が無いのですが、これが近くに寄るとこの明暗のコントラストが強すぎて、雷門に露出を逢わせると常磐堂が真っ白に飛んでしまうんです。一番大変なのは、雷門に半分だけ直射日光が当たっている時です。どっちつかず半分を犠牲にしなければいけない。とはいっても、そんな時間には撮りませんけどね。
 毎朝、雷門を撮り続けて7年目。文化遺産でも無いのに、何の魅力が有るのか未だに判らず、ただただ撮り続けているのです。
   

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『今朝の一写』
 昨年の暮れに、プラスティックの繭玉飾りから柳の枝に紅白のお餅を付けた飾りに取り替えた伝法院通り、昨夜の風でそのほとんどが落ちてしましました。本来の繭玉は、お蚕さんの卵を染めて飾るのですが、お蚕の無い都市部では、紅白のお餅で代用するのです。
先日、子供達と一緒に、このお餅を見ながら、“昔は、飾りのお下がりをおふくろが油で揚げておやつにしてくれたんだよ”、なんて話していた矢先ですよ。こんな光景を見て、何か、もったいないと感じるのは、戦争直後に生まれた団塊の世代だけでしょうね。
 おふくろが揚げてくれたお餅、時々柳の枝も一緒にくっついていたっけ・・・。
  
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『今朝の境内』
 今年二回目の露天が並ぶ浅草寺境内。ようやく日が昇ってきた朝、まだ人影も少ないのです。今日は日曜日なので、これからここを通って場外馬券場に通う連中で賑わうのでしょうね。
   
   
   
   
 あほまろとモモちゃんが大好きなお地蔵さんの広場は、昨年11月、塀を取り去って笹を植えられたのです。しかし、植えたばかりでまだ育成中、中に入って踏まれないようにと、立て看板が出されています。これが大きく育ってきたら、この広場の雰囲気も一変するのでしょうね。
楽しみです。
   

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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 下の写真は、雷門のすぐ側の路地に設置された水道の仕切弁です。無造作に5個も並んでいる光景はちょっと不気味に見えませんか。あほまろは、ここを通るたび“気持ち悪いな・・・”なんて思ってしまうんです。こんなのも行き当たりばったりじゃ無く、計画的に設置して貰いたいよね。あ〜気持ちわる〜〜。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数42枚