あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月12日 (木) 旧暦12月13日赤口

- ライフライン -

日記


『今朝の浅草』
 東京はこのところ暖かい日が続いています。今朝もさほど寒さを感じない朝を迎えました。とはいえ、吐く息は白く、モモちゃんのリードを引く手は冷たいのには変わりは無いのですが、天気予報で、ちょっとでも気温が上がると聞くと、気分的に暖かく感じるのでしょうかね。でも、こんな陽気は明日までで、週末には雨になるそうです。
 わずか一晩留守しただけだというのに、今朝のモモちゃんはとってもハイなんです。留守の後はいつも、何度も何度も振り返りあほまろの存在を確かめているのです。ドッグイヤーという言葉も有るように、「犬にとっての一年は人間の7倍の早さ」。モモちゃんにとっては一週間もあほまろと逢えなかったってことになるのでしょうかね。
 普段はあほまろの真横にピッタリとくっついて歩くモモちゃん、今朝は自分で散歩コースを決めて先を歩いています。この一日で何処か変化した場所が有ったら教えて欲しいのですが、そこまでは無理かな。と、思ったら雷門前でモモちゃんが立ち止まるのです。それも、松飾りを飾る穴の蓋の側です。そっか、松飾りが無くなったんですね。どうりで、すっきりと広くなった感じがしたんだね。
 昨日、大阪の帰りに京都の「ゑびす神社」残り福に行ってみました。正式には漢字で「恵美須神社」と書きますが、庶民の間ではあえての字を充てて親しんでいるようです。この神社の歴史は古く、土御門天皇の建仁2年(1202)に臨済宗大本山「建仁寺」の開祖である栄西禅師によって、まず守護神として恵美須神社」を創建してから、建仁寺の建立をしたそうです。
 今では有名になった、商売繁盛の「笹」。元来京都「恵美須神社」独自の「御札」の形態が広まったものだとも書かれていました。笹は「節目正しく真っ直ぐに伸び」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と茂る」といった特徴から、家運隆昌、商売繁盛の象徴となったそうです。この様子は下の「昨日の行事」をご覧ください。
 久しぶりの京都、「ゑびす神社」を出て、祇園から八坂を登り、三年坂を経て清水寺へと歩いてみました。そう、毎回京都で気付くことは細い道路に林立している電柱と、電柱から蜘蛛の巣のように、まるでたこ足配線のように四方八方に伸びている電線です。こんな様子は京都に限らず、浅草を始めどこの街でも見かける光景です。しかし、最近は徐々に電線が街から消えて行くのをご存じですか。東京でも、どんどん住宅街から電線を地下に埋設される工事が行われているのです。電線が無くなると抜けた空が街の景観を良くする上に、ネット通信など重要なデーターが通じている電線のセキュリティにもなるって訳ですね。生活に欠かせないライフラインなのですから。
 きっとそのうち、街から電線が消える日がやって来るのでしょう。そう考えたら、電柱や電線だって「絶滅危惧」されるものなのかもね。
 今朝の写真の、左:今朝の公園通り、中:祇園花見小路、右:三年坂、歩いている舞妓さんスタイルは貸衣装で歩く観光客、正面からはまともに見られないお顔のお嬢さんたちでも、こうして後ろ姿は舞妓さんそのものですね。とっても良い京都らしいアクセントになりました。おおきに。

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『今朝の雷門』

 松飾りが取れ、すっきりした雷門です。今朝は並木通りで自作のステレオカメラを持ったお兄ちゃんが雷門の撮影をしていました。それも、ハッセルブラッドを二台くっつけた凄いのでしたよ。みなさん、何かの実験をするには最適な被写体なのでしょうね。カメラ雑誌などで、試作器や新製品のテスト撮影の被写体としても良く登場しているのにも頷けますね。
   

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『今朝の一写』
 浅草大勝館の正面には毎日出演者の幟が出ています。お隣の浅草演芸ホールと並び、この一角だけは古の浅草のムードを守り続けているようです。そんな大勝館で、いつも気になっている飾りがあります。プラスチックの椰子の木です。この写真の手舞のロック座の前にも黄色い椰子の木が置かれています。
 浅草と椰子の木、何の繋がりが有るのでしょうか。単なる飾りなのでしょうけど、何故かこの場所にはまってしまったようです。
   
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『昨日の行事』
 「十日ゑびす」というのは、一年に僅か三日間だけ「ゑびす様」がお帰りなる日だそうです。関西では、その日をえびすまつり(恵比須・恵比寿・戎など表記は神社によって異なります)りとして、えびす様から商売繁盛の御利益を頂くことが出来るのです。
 京都ゑびす神社は西宮・大阪今宮神社と並んで日本三大ゑびすと称され、「えべっさん」の名で親しまれているのです。
 あほまろは始めて訪れてみました。境内は狭いのですが、今宮戎のように長く連なった縁台に巫女さんや神職の男性が並んで、商売繁昌・家運隆昌・吉兆のお笹を授与しています。飾り物も独特で、今宮戎で見慣れた物は小判や絵馬でしょうか。素焼きのゑびすさんの顔や、巫女さんが踊る時に手に持つ鈴など、なんとなく新鮮な感じがしましたよ。しかし。ここでは他の神社と違って笹は有料でした。巫女さんが一本3000円で授与するのですが、既にお札だけは付いているようでした。
 残福のこの日は、午後2時から東映太秦の女優さんによる宝恵駕篭(ほえかご)がやって来ると掲示されていましたが、時間が無いので次の機会にしました。
   
 始めたお目にかかった不思議な縁起物です。「人気大よ也」と書いて、人気寄せです。丸い編み笠のような造りの中に、紙で作った人形がたくさんぶら下がっているだけ。大きさも2寸から1尺まで様々。聞いてみると、芸人さんや花柳界の人達の人気が上がりますようにと願うものだとか。
   
 「人気大よ也」は、境内の鳥居前を始め、沿道の屋台でも売られているのです。でも、大阪のようなザルや熊手を売るお店はありません。お隣同士でも、文化は大きく違っているのでしょうね。
   
 三年坂で写真を撮っていると、「人気大よ也」を持ったお姉さんが歩いてきました。この方も芸能関係の方なのでしょかね。それとも、花柳界のお姉さんなのかな・・・。
 始めて見た「人気大よ也」、このように別の場所でも見かけるってことは、京都ではみんなが知る有名な縁起物なのでしょうね。
 この「人気大よ也」、もっと詳細を知りたく、ネットをあれこれ探したのですが見付かりません。どなたか詳細を知っていらっしゃるかた、教えてください。

   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 最近では、毎朝我が家から
も見えている富士山。毎年十日戎の往復で奇麗に見えているのですが、今年も新幹線の往復は抜けるような青空だったのですが、富士山の所にだけ雲がかかって見えません。この写真は帰りに富士川鉄橋から写してみました。実際は夕景なので、もっと雲が多かったようにも見えましたが、夕景の富士山であるという雰囲気、伝わってきませんか。それも、手前に邪魔する物が何も無いので、新幹線の中から撮ったって言わなければ、誰も判らないような良いショットでした。でも、これバカチョンデジカメで撮ったんですよ。バカチョンデジカメもとっさの時に結構役に立つので、手放せ無いのです。バカチョンって言葉、使ってはいけないことになったんでしたっけ?
   


今朝の写真
Panasonic DMC-LX1
撮影枚数35枚
昨日の京都
CANON EOS-1 DsMK2,CANON ZOOM 17-35 F2.8他
撮影枚数244枚