あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月5日 (木) 旧暦12月6日大安

- 夜更けの火事騒ぎ -

日記


『今朝の浅草』
 年明け後も寒い寒いと思っていたら、12月は戦後一番の寒さだったことが新聞に載っていましたね。ということは、戦後生まれのあほまろとモモちゃんにとっては始めての厳寒期を体験したってことですね。気象庁が当初に今年は暖冬になるなって予報は大間違いだったってわけ、とはいっても暖冬か厳寒かの二つに一つ、1/2の確率、予報は博打のようなものなのかな。予報によって、衣料品を始め冬の商品戦略にも大きく影響し、はたまた景気をも左右することになるのです。気象庁も簡単にごめんなさい、じゃ済まされないのですけどね。今朝もとっても寒い朝、モモちゃんは相変わらず震えながら歩いているのでした。
 イチローが人気刑事ドラマ「古畑任三郎」に初出演する。昨夜は、みなさんも期待してご覧になったことでしょう。もちろんあほまろも、しなびたチーズのミモレットを片手に、高級芋焼酎を伴ってのご高覧です。冒頭から登場したイチロー、カメラ慣れしているのか始めてとは思えなく、最近のチャラチャラしたジャニタレ系の連中とは一線を引く迫真の演技でしたね・・・。
 おや、何か外が煩いぞ、消防車の音もこっちに向かっている・・・。何だ?ベランダから外を見ると、わ〜大変。我が家の真裏の民家が密集しているところから、真っ赤な炎が空高く上がっているじゃないですか。
 な、何だ!ベランダの窓を開くと真っ黒い煙が室内にまで入ってくる勢いで燃えているのです。そうなったら、テレビドラマのことなんてすっかり忘れてしまって、カメラを取り出して夢中でシャッターを切ったのです。マンションの下では、警察や消防が大声を上げながら野次馬の整理を行っています。近所の方々も寒い中にもかかわらず寝間着のまま野次馬になっています。こんな時には消化活動に迷惑がかからないように、こうして家でじ〜っと見守っているのが一番だよね・・・。
 側で見守っていた女房に話しかけたのですが、反応無し。振り返ると、居ない。“あいつ外に飛び出して行きやがったな!”、そうなのです、近くで火事が有ると真っ先に現場に近づいて近所の人達から情報を仕入れるのが彼女の癖なのです。
 30分ほどでようやく火の勢いも衰えたころ、ブルブル振るえながら女房が帰って来ました。火事はかっぱ橋でお店を経営している○○さんのお宅、失火当時は家に誰も居なかったこと、小学校の先生が規制をくぐり抜けて現場の家に飛び込んで行ったこと、子ども達は無事だったこと等々、現場に集まった近所の人達とまるで井戸端会議みたいな火事見物をしていたようです。
 また、消防署員が火事現場の規制を乗り越えてカメラを向ける報道陣に向かって、“お前らは人の不幸を楽しんでいるのか!”、と、怒鳴っていたそうです。判るな・・・、報道の連中は自分の記事のことしか考えない連中なんだよね。
 昨日は、姫路市でも大きな火事が有り、遊びに来ていた児童5人が死亡したそうです。お正月早々、いたましい事故でしたね。みなさんも火の始末には充分注意をいたしましょう。
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『今朝の雷門』
 本来は三が日の歩行者天国のためだけに開くことになっていたはずの、雷門の正面のガードレールはまだ外されたままになっています。今朝もテレビの取材が入っているようで、撮影関係者たちが忙しそうに走り回っていました。
   
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『今朝の境内』
 新年7日まで、本堂向かって右側に臨時の詰め所を設置し、浅草寺出入睦のみなさんが交代で寝ずの番をしているのです。浅草寺出入睦とは、浅草寺の一切を引き受ける大工、金具、建具、鳶職など15業者で構成されており、この15職が集まると仏閣を建てることができるのだそうです。浅草寺の縁日や様々な行事には、この15職の出入睦が特別に許された半纏を着てお手伝いをするのが仕来りです。
     
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『今朝の一写』
 昨年の3月末に完成した浅草六区通りの芸人看板はすっかり有名になりましたね。昨日は、この通りから江戸の街並が完成した伝法院通りにかけてNHKの「ふるさと一番」という番組で、大林素子さんが歩いて街並みを中継していました。その中に登場したのが、くじら屋さんで有名な「捕鯨船」のご主人、河野氏です。
 河野さんは、かつてデン助劇団で役者として活躍していた浅草の有名人。彼の発案でこの芸能人通りが完成したってわけ。もう一つ彼の功績が今日の写真です。電灯に道案内の袖看板を付けたのです。でも、これは法律的には違法行為になるとのことで、区役所や警察からいちゃもんが付けられたそうです。でもね、せっかく綺麗になった街並みは良いのですが、始めて浅草を訪れる方々は、右も左も解らないのです。そんな時にこんな道案内がとっても有効になるのです。事実、この看板を掲げたおかげで、角のお店が大いに助かっているといってました。毎日数十名の通行人から、“駅は何処”、“カッパ橋は?”、もっとひどいのは目の前に浅草演芸ホールが見えているのに、“浅草演芸ホールは何処?”、そんなことしょっちゅうです。お店の人だって機嫌の悪い日だってあります、つっけんどんに答えると怒り出す通行人もいるとか。
 景観のために邪魔な看板は取り去ってしまう行政のやりかたよりも、地元で地元の方が必要と思われることをやる方が、有効な事が出来るのです。それを法律を楯にとって、“もし通行人が看板にぶつかって怪我でもしたら誰が責任をとる”、そんな立て前論で注意してくる。それが行政なのでしょう。
 六区通りの両側にわずか2箇所設置されたこの看板ですが、ご覧の通りとっても有効に機能しているのです。とりあえず通行人がぶつかって怪我でもしないように、三角コーンを置いてますが、こんなのが無くてもぶつかる人なんて居ないですよ。それより歩道いっぱいに商品を並べているお店をなぜ注意しないのでしょうね・・・。
 誰が何といっても、これだけは絶対に守り通しましょう。
   
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『今朝の街並』

   
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 この時期は火災が多く発生します。あほまろは今まで何度も引っ越しを繰り返し、そのたびにコレクションの紙類も着いて来ます。しかし、過去に一度も火災に遭遇しなかったのが幸いし、子供の頃から貯めている総てを現存させています。
 昨夜のような火災を見るたびに考えてしまうのが、コレクションの保存状態です。たとえ火が付かなくても火災になると水が掛けられる、今朝、現場のビルの屋上から外壁を伝わって流れ出ている水
を見ながら、早急に火災に対する対処を考えなければいけない、そんなこと考えながらの散歩になってしまいました。
 あほまろのコレクションの80%以上が紙ものです。いつかそれなりの機関に寄贈することも考えていますが、生きている間だけは側に置いておきたい。みなさん、何か良い案ございませんか。

 昨日の火事の様子です。
 午後10時半ころ、失火寸前で路上にはまだ野次馬の数も少ない時です。この後、横の道路いっぱいになるほど野次馬が
押し寄せたのでした。
   
 バリバリと音を立てて燃えています。我が家のベランダも煙が充満してしまいました。ちょっと離れているので類焼は無いようですが、現場付近の皆様は大切な物を持ち出す準備もされたそうです。
   
   
 今朝の現場
   
 火は総てを燃え尽くしてしまうのです。ご注意ください。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数51枚