あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月2日 (月) 旧暦12月3日友引

- 初夢 -

日記


『今朝の浅草』
 お正月からお天気が冴えません。今朝はまるで雨でも降りそうな空模様ですが、早朝から初詣客が御利益を求めて列を成しているのでした。
 本堂の前で、茨城からやって来た女性二人連れから“モモちゃんですか”なんて声をかけられましたよ。あほまろの日記を見てくれているようです。モモちゃんと一緒に記念写真を撮りたいと携帯電話でパチパチやってましたが、残念ながらあほまろにカメラを向けることはありませんでした。(笑)
 昨年8月から、つくばエクスプレスの開業によって茨城県の方々にも浅草がぐんと身近に感じる存在になったそうです。おかげで、元旦のつくばエクスプレスの乗客は予想を遙かに超える乗車率だったそうです。これで、浅草寺のお賽銭も何割か増したことでしょう。浅草寺にとってもつくばエクスプレス様々ですね。
 みんなが楽しいお正月ですが、先行きのみえない不安を抱えて新年を迎えた方も多いようです。特に耐震強度偽装が判明した姉歯物件に住んで居る方々の気持ちは複雑でしょう。昨日もテレビのニュースで、江東区の「グランドステージ住吉」にお住まいの方を特集しておりました。昨年はようやく実現した我が家に幸せを実感し、今年は良い年になったと喜んで観音様にお礼を言ったのもつかの間、予想もしない事態で奈落の底に突き落とされてしまった。今年は初詣に行く気力も無い・・・。“今年の正月には、まだ新居をみていない東北の両親を呼んで一緒に観音様にお詣りする予定だった・・・。”、そんなコメント、聞いているだけでこっちも悲しくなってしまいました。今晩の初夢だけでも、良い夢を見てくださいね。
 今年こそはこんな事件が起こらない平和な世の中になて欲しいですね。そんな願いを込めて、モモちゃんと一緒に今年二回目の初詣を済ませてきました。
 今日は浅草歌舞伎の初日です。午前9時30分より浅草公会堂前で出演者全員で鏡割りが行われます。その様子を取材しなくちゃいけないので、日記を早めに仕上げてしまわなくっちゃね。
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『今朝の雷門』
 ちょっと早めの散歩だったのですが、すでに大勢の人が訪れています。お隣の雷おこし屋さんが営業しているということは、きっと夜通し開いていたのでしょうね。このお店では毎年2000円の福袋を販売しているのです。中身は雷おこしを始め様々なお煎餅類の他に、豪華家電商品の引換券も入っているのです。数年前にそんな宣伝に乗せられて一袋買ってしまったのですが、当然当たりなんてのは無く、お菓子だって定価で数えても300円程度でした。年に一度の在庫整理に付き合わされてしまったってことでしょうかね。それでも結構売れてましたよ。
   
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『今朝の境内』
 早い時間は地元の家族連れが多いようです。境内でお逢いすることの無い近所の方々や知り合い連中もお見かけしました。大勢の人で混雑する日中を避け、早朝を選んでいるのでしょうね。この時間はまだベビーカーや車いすの方々ものんびりと参拝することが出来るのです。
   
 除夜の鐘が撞かれた弁天山の周囲には奉納提灯が並んでいます。夜明けとはいえまだ暗いので中に仕込まれた電球が灯っています。この点滅は外の明かりに合わせて自動で行われているそうですよ。
   
 新春寄席は早朝より4部構成で演じられます。一人一人の持ち時間は短いのですが、大勢の噺家や色物の方々を見られるとあって浅草演芸ホール前には暗いうちから列が出来ていいました。
   
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『元旦の境内』
 元旦の浅草寺境内を取材しました。下の写真は本堂前に並ぶ人の列です。雷門から本堂までは仲見世を通って340メートル。そこを雷門からおよそ40〜50分で本堂に到着ってわけです。お寒い中、みなさん今年の御利益を求めて我慢我慢。冷え切った身体を中から温めるため、お酒を飲みながらの人もちらほら、これもお正月ですねぇ。
   
 夜になっても人が耐えません。正月三が日は正午から午後5時まで、雷門通りが歩行者天国になります。今年も、例のイエス様が“イエスキリスト以外を信じる者は地獄に堕ちる”、これから初詣に行く人達に向かって怒鳴ってました。そんな説教で気が変わる人って居るのでしょうかね。
   
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『今朝の一写』
 おみくじです。何でこんな所にくくりつけるのでしょうか。これじゃせっかくの御利益も無になってしまいますね。本堂横に二個設置されているこの天水桶、お隣では係員がおみくじ外しに大わらわでしたよ。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 新春浅草歌舞伎の開幕です。今朝9時半より浅草公会堂前で出演者が一堂に会しての鏡割りが行われました。時間が無いのでとりあえず日記を中途半端のまま行ったのですが、既に大勢の人が樽酒の周りを取り囲んでいます。そこは長年培った度胸の良さというか、要領が良いというか、裏から回り込んで一番前で写真を撮ることができました。後ろのおばさん達が煩いのでしゃがんだままでしたが、結果はご覧の通りとっても良いスナップを抑えることが出来たのです。
   

 鏡割りの後は並んだみなさまに振る舞い酒です。一番手前の中村獅童さんの前に赤ちゃんを連れてやって来たお母さん。“私たち夫婦は中村獅童さんの大ファンなので、この子の名前を獅童って付けたのですよ”、これには一同大感激、さっそくテレビ局のカメラがこの親子を追いかけましたよ。きっと、この子は今日の芸能ニュースネタになるのでしょうね。
 舞台の開始は午前11時、みなさん支度が有るので、役者による振る舞い酒は10分足らずで終了したのでした。もちろん残ったお酒が無くなるまで松竹の社員によって続けられたのでした。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数77枚