平成17年3月28日 旧暦2月19日友引
____________________________________ 良いお天気に恵まれた週末はいかがでしたか。ここ浅草では堂下げの行事が行 われたこともあり、正月以来の人出で賑わっておりました。桜の開花も間近にな って、これから益々訪れる人の数を増やしていくのでしょう。 暖かくて気持ちの良いお休みから一夜明けた朝は小雨から始まりました。雨だ なんて予報でいってましたっけ。なんて文句をいったってモモちゃんの散歩を止 める訳にはいかないのが辛い。カメラと通い袋と傘と、先週から仲間入りしたア イポッド・シャッフルと、重装備でモモちゃんさまのお出かけです。 話題は反れますが、このアイポッド・シャッフルってのとっても楽しいプレー ヤーなのです。およそ8時間分の曲の中からランダムに演奏してくれるのです。 あほまろはそんな便利な機能を活用して落語を楽しいんでいます。一席終わり、 次は誰の何という演目かな、そんなこと考えながら出を待つ気分はまるで寄席に 居るようなんです。また、音楽もテンポや長さによって早い後は遅いものなんて 感じで選んでいるようで、浜崎あゆみのアップテンポの後には坂本冬美のド演歌 とか・・・。ジャンルなんてのは無視してしまい、なんでも有りの超党派的が好 きだな。 ------○------ 一昨日の堂上げで浅草寺本堂内に安置された三社神輿、昨日の午前中に堂下げ が行われました。夜の松明の中で荘厳に行われた堂上げとは違い、間近に迫って きた三社祭を待ちきれない連中が、これぞチャンスとばかりに楽しんでしまう。 そんな雰囲気なんです。本来は粛々と行わなければいけないのでしょうが、一旦 お堂から下ろしてしまえば気分も盛り上がるって訳なのです。 昨夜の逆順番に下ろされた三基の御神輿は、本堂を右回りで浅草神社の鳥居前 まで台車で移動し、そこからは担いで宝蔵門前までの渡御が行われたのでした。 わずか200メートル足らずの距離ですが、懐かしいかけ声も健在、観音様の正 面では神輿をサシて気勢を上げておりました。 その後、三基の神輿は宝蔵門前に4時頃まで展示されて訪れる人を楽しませて くれたのです。これって、なんとなく、三社祭の宣伝をしているのかもね。御神 輿の前で写真を撮る人達、決まって三社祭の話題でした。あほまろも記念に一枚 撮ってもらいましたよ、お上りさんのように。 ------○------ 神様の乗り物を「輿」といいます。「鳳輦(ほうれん)」・「葱花輦(そうか れん)」・「腰輿(たごし)」・「板輿(いたごし)」・「網代輿(あじろごし )」等々、身分によって形状が異なるのですが、どれも豪華な台車に乗せられた り、長柄で肩にかき上げたりして移動するのです。平安時代には牛車で移動する のが一般的だったようで、牛に曳かれる台車も絢爛豪華な蒔絵造り、神輿と同じ く大切にされていた乗り物だったのです。 今朝の浅草神社境内には、昨日の主役だった御神輿の台車が小雨に濡れていま す。御神輿は蔵の中に大切に仕舞われているっていうのに、これって、可愛そう な気もしますね。せめてビニールシートでも被せてあげても良いのに・・・。 そういえば、婚礼のことも「輿入れ」といいますね。これは嫁の乗った「輿」 を婿の家にかつぎ入れることから出来た言葉、神様の乗り物に乗れる偉い人って ことで、「かみさん」っていわれるのかな・・・。おや、またまた脱線でごめん なさい。