平成17年3月19日 旧暦2月10日大安

- 浅草の冠 -




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 ちょっと寒い感じに戻りましたが昨日同様とっても爽やかな春の朝です。こん
な日のモモちゃん、気分が良いのかとってもはしゃいでいます。いつもは避けて
通る歩道に設置されている網のような下水の蓋の上を綱渡りのように歩いている
のです。以前、この網のような下水の蓋に足を取られてから、絶対に歩かなかっ
たのですけどね。ポカポカ陽気を楽しむ、まるで、危ないと知りながら冒険心で
遊ぶ幼子のようなモモちゃんでした。犬の知恵ってのは人間の2〜3才程度とい
われますが、危ないことを承知で歩いているモモちゃん、まるで小学生低学年の
ようなイタズラっ子みたいでした。でも、時々足を取られ、あほまろの顔を見上
げて助けを求めていたのですよ。
 初春の暖かい週末、モモちゃんだけじゃなく毎朝境内を訪れる他の犬たちもな
んとなくウキウキしているようにも見える朝の散歩でした。
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 「六区フラワー通り」が今月から「浅草六区通り」とその名を変えて雰囲気が
刷新します。この話が持ち上がった1月の中頃からいったいどのように変わるの
だろうと、散歩のついでに町並みの記録を撮り続けててきました。木々と緑に覆
われた通りでしたが、手入れの行き届いていない場所はまるでゴミ捨て場のよう
にゴミが溜まっているところやら、手入れの行き届いた花壇が並ぶところなど、
様々でした。
 この計画が始まり、業者によって総ての木々が持ち去られ、緑の植え込みも取
り去られてしまって寂しくなった今の状況から、まだその全貌が見えて来ないの
ですが、これから街灯の支柱に浅草で育った33名の芸人の肖像と彼等の能書き
が並ぶのです。今朝は大きな箱を積んだトラックが止まっています。いよいよ芸
人の肖像を飾るのかも。
 なぜ33人なのかを訪ねてみると、“この通りの街灯の数が33本なので”、
当たり前のような回答でしたが、その顔ぶれをみるとみんなが知っているエノケ
ンや渥美清のようにすでに故人となった人たちだけでは無く、今も現役で活躍し
ている北野武を初めとする浅草ゆかりの芸人の顔も並ぶようです。
 これが完成するとまた一つ浅草の名物が出来るのでしょう。この通りが変わっ
ていくさまを観察しながら思うことは、どうせやるなら、この通りの入り口だけ
は、今一番“旬”な芸能人の顔を掲げ、活躍を認められた芸能人の人気の指針と
成るような、観光客は浅草に飾られている芸能人を注目し、芸能人は浅草に飾ら
れたいと努力する。月に一度は無理としても、春夏秋冬、もしくは半年ごとにそ
の“顔”が変わるとなると、浅草の六区も昔の賑わいを取り戻せるかも。
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 今日は浅草公会堂において、浅草芸能大賞の授賞式と手形の顕彰式が開催され
ます。早朝から大勢の方が列を成していますが、今回の浅草芸能大賞は松平健さ
ん。マツケンサンバが受賞の起因になったのでしょうが、浅草とは縁もゆかりも
無い芸人さんなのです。
 何度もこの日記で書いていますが、浅草と冠を付けた芸能賞ならばもっと地元
を発展させてくれる人を選んでも良いのではないでしょうかね。ハリウッドのよ
うな手形を飾る人達よりも、六区通りに飾られる芸能人の方がよっぽど浅草に近
い芸能人なのだけどね・・・、今朝の行列を見ながらまたまた考えてしまいまし
たよ。

今朝の写真
CANON EOS-1 DsMK2,Tamron Di 28-300 3.5-6.3
撮影枚数52枚
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