平成17年1月23日 旧暦12月14日先勝

- お練り -

 寒さが益々厳しくなってきましたね。今朝も氷点下の朝になりました。布団の
中でダラダラしていると、女房が起きてしまったので、まだ寝ていたい我が家の
小型犬三匹が揃ってあほまろの布団の中に潜り込んでくるのです。
 あ〜きっと今朝は寒いんだ。そんなことを考えただけで、あほまろも布団を深
々と被ってしまうんですよ。犬たちのぬくもりがまるで湯たんぽのように暖かい
ので・・・。
 モモちゃんは毛皮のコートを身に纏っているので寒くても結構元気で歩いてい
るのですが、あほまろが困るのは手の冷たさなのです。ポケットの中にはいつも
手袋が入っているのですが、モモちゃんの用をかたづけたり、写真を撮ったり、
けっこう邪魔になるんです。はめたりとったりするよりは初めから無い方がまし
、そんな訳であほまろの手だけが毎朝寒さに晒されている状態なのです。
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 先日観たワイルドディスカバリーチャンネルで、野生の動物の厳しさが写し出
されていました。厳しい自然の中で生きる動物たちは、他の縄張りにちょっとで
も侵入すればすぐ襲われるし、もし仲間からはぐれたり、怪我で歩けなくなって
餌を確保できなくなれば死の危険に晒されています。
 陸上哺乳動物にとって「歩く」ってことは生きることの必須用件なのです。人
間も陸上哺乳動物、歩くことによって健康を維持しているともいえるのではない
でしょうか。
 近代文明を築いた我々人間は、わずか100年ほど前から発達した交通機関に
よって「歩かない生活」に変貌してしまいました。もともと人類は飢餓との戦い
で倹約遺伝子を働かせてきたのでしたが、今では歩くことを忘れたために体内臓
器は余剰カロリーを蓄積し、筋肉はカロリーを消費できなくなったのだそうです
。これが、高脂血症・脂肪肝・高血圧・痛風・糖尿病などの一連の生活習慣病を
引き起こす原因となってしまったのです。これらの病気は全て関連して起きてお
り、歩くことで全てを予防できる可能性が極めて高いのだそうです。
 あほまろもご多分に漏れず、一連の生活習慣病を総て所持しております。それ
で、毎朝モモちゃんと一緒に歩くことになったのです。モノの本によると、毎日
60分以上歩く人は,30分以下しか歩かない人に比べ年間医療費は15万円も
安いと書かれていますが、お金の問題では済まされないですよね。犬も人間も身
体は、歩く生活を本能的に求めていることを知ったのも、歩くことを始めてから
判ったことなのです。
 今朝のように寒いなんていって寝坊してはいられないんですよね。健康のため
にもね。
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 昨日、来月十八代目中村勘三郎を襲名する歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが、仲
見世から浅草寺まで、襲名公演の成功を祈願する「お練り」を行いました。今ま
でも様々な方々が「お練り」を行ってきたのですが、さすが中村屋の大看板の襲
名とあって、狭い通りに詰めかけた人は三万人を超えたとの発表がありました。
 仲見世では、この日のために、中村屋の家紋「角切銀杏(すみきりいちょう)
」をあしらった、ちょうちんがずらりと並ぶ中、羽織はかま姿の勘九郎さんが、
二人の息子と、一門の方々に守られながらのお練り行列です。
 「中村屋!」「十八代!」の掛け声を背に、一行は350メートルの参道を、
およそ40分かけて、ゆったりと練り歩いたのでした。
 「お練り」の様子は写真に収めてまいりましたが、その後に行われた勘九郎親
子の「奉納舞」は、パス。あの人混みを観ているだけでもう充分でしたよ。三月
の歌舞伎座で行われる襲名興業、あほまろはその席でゆっくり拝見いたします。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数14