平成16年(2004)12月8日 水曜日

- 新繁華街 -

 活気が有るって良いことですね。雷門通りの雷門2丁目側に昨夜から飲食店ビ
ルがオープンしました。これで、スターバックスから始まった新しい商店街が出
揃ったのです。
 この一角は、あほまろが引っ越して来た頃には、スターバックスのビルの位置
は立体駐車場、飲食店ビルは証券会社、大手薬局チェーンは衣料品店、そして大
手スーパーマーケットが富士銀行と、寂しい通りだったのです。そんなわけで当
然観光客も寄って来ない場所。向かい側の通りだけが潤っていた時代だったので
す。それが当然であるかのような殿様商売をしてきた商店も多かったというか、
今でも老舗気取りでいるところも多いでしょう。でも、観光客は老舗を求めてや
って来たのは過去のはなし、安くて良いお店に自然と集まって来るのです。
 新興勢力によって活性化され始めた浅草の新しい繁華街なのです。更に、今週
末からは雷門の真ん前に大型のセブンイレブンとデニーズがオープン。今年の夏
にオープンして賑わっている向かいの北海道物産館と共に、浅草観光の流れを大
きく変えてしまうのでしょうね。これからも相乗り組の商店が殺風景だった雷門
地区を賑やかにしてくれることを期待していますよ。
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 さっそく行ってきました。普段はくだらないチラシはそのままゴミ箱行きだっ
たのですが、昨日のポストの中には捨てられないチラシが入っていました。そう
、お寿司屋さんのオープンの案内なのです。おまけに割引券や生ビール無料券な
んかも入ってます。女房が見付けてソワソワしていました。わざわざ“何時開店
なの”なんて聞きに行ったそうです。
 このお店は築地で有名で、あほまろも何度か行ったことがあります。開店初日
なので段取りの悪さも目立ちましたが、味は築地と変わらない本物です。特に、
今が旬のズワイガニが茹で上がりで一杯1000円なんて嬉しいお値段。ついつ
い食べ過ぎ、飲み過ぎてしまいましたよ。いや〜満足、満足。このお店、なんと
年中無休で24時間営業なんですよ。開店と同じサービスだったら贔屓にしてし
まいますよ。きっと。
 あほまろ夫婦は昔から寿司屋が大好きなのです。若い頃は毎晩のように寿司屋
で騒いでいた時期もありました。浅草に越してきてからも良いお店を紹介されて
週に一度は通っているのです。
 三年ほど前にも近所に新しい寿司屋が出来ました。でも、回転寿司なのであほ
まろはあまり興味が無く、女房と娘は開店の日に行ったようですが、まだ一度も
行ってません。しかし、今では浅草で行列が出来る有名店としてマスコミやガイ
ドブックにも取り上げられる浅草の老舗を自負するお店になっているのです。観
光客はガイドブックに載っている、安くて美味しいお店だったら延々並ぶっての
も不思議ですね。あほまろが贔屓にしている寿司屋さんは、テレビで紹介された
ことも無く、またガイドブックにも載っていない地域住民だけには有名なお店な
のですよ。
 これからは、二軒の寿司屋、どっちにしようか迷ってしまいそうですよ。もち
ろん値段は新しいお店が格段に安いし、味だって変わらないようだし、でも、カ
ウンターの中との人間関係だけはやっぱし・・・、それもそのうち・・・。
 これからの浅草は、新興勢力によって活性化されていくのでしょうね。
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 今日は「成道会(じょうどうえ)」、お釈迦様が悟りを開かれた日とされてお
ります。今からおよそ2500年前、インドのカピラ城の王子として生まれたお
釈迦様は、生・老・病・死など、人々の逃れられない苦しみを解決しようと、2
9才で出家。6年間の修行を経て12月8日、菩提樹の下で、明けの明星の輝き
とともに、悟りを開いたのだそうです。
 蛇口をひねれば水が出る。トイレは水洗。ゴミは出しておけばどこかに持って
行ってくれる。いやなこと、面倒なことはお金を出せば他人がやってくれる。見
なくて済むこと、やらなくて済むことは見ない、やらない生活。
 それが理想の生活であると思いますか・・・。この日に掲げられるお釈迦様の
悟りを開いた時を描いた掛け軸を見ていると、毎年、そんなこと考えてしまうの
です。
 本来、仏を信じるということは、万物宇宙とつながるいのちは、皆仏になるこ
とができる尊い存在であると自覚すること。そしてどんな極悪人でも、敵でも、
いのちの本質は仏なんだと底抜けに信じることなのです。(合掌)

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数28枚