平成16年(2004)12月4日 土曜日

- 自己破産 -

 師走に入り、浅草の街のあちこちにはお正月の縁起物が飾られ始めました。浅
草寺境内でも、本堂の両脇には奉納菰樽を飾る棚が設置され、各お宮の賽銭箱が
新しい色に塗り直されました。雷門前の電飾の配線も終わり、そろそろ点灯する
のでしょうね。
 今まで赤い色だった賽銭箱が塗り直されて濃い茶色になったのを不思議そうに
臭いを嗅いで回っていたモモちゃん、おや!鼻にペンキが・・・。
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 新聞によると、銀座のシャネルが今日からオープンするそうです。これで銀座
通りには、世界の一流品のお店が総て出そろったようです。でも、こんな景気の
最中にブランドモノを買う人が居るってのもすごいことですね。どんな方がやっ
て来るのでしょう。きっとヨン様を追いかけているおばちゃま達の御用達となる
のでしょうかね。
 銀座に負けずここ浅草のメインストリート、雷門通りにも寿司屋ビルが完成し
ますよ。張り出された案内を見ると、来週の火曜日から営業を始めるようです。
このお寿司屋さんは築地からやって来たという24時間営業。これで、浅草の夜
も昔のように賑やかになってくれると良いのですが、と思っても、かつてのよう
に夜通しやっている映画館も無くなってしまった今、いったい誰が夜中に寿司を
食べるのでしょうかね・・・。
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 パソコン界に衝撃なニュースが飛び込んできました。あの、IBMが、パソコ
ン事業の売却を検討していることがニューヨーク・タイムズの電子版で報じられ
ています。
 売却の対象となっているのは、デスクトップ型からノート型まですべての範囲
のパソコン部門で、売却金額は10億−20億ドル(約1030億−約2060
億円)の規模になるとみられ、当初は日本の東芝との交渉を続けてきたが、金額
などの面で折り合わず、中国のパソコンメーカー最大手「聯想グループ」に売却
する方向で交渉に入ったと伝えています。
 それにしても世界のIBMまでが事業のスリム化を推し進めているのですよ。
世界中の企業がこんな調子じゃ、まだまだこの不景気風は止みそうもないようで
すね。
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 不景気といえば、最近あほまろの友人や知り合いに、「自己破産」する者が現
れ始めました。事業資金としてみんなから借金をしておきながら、都合が悪くな
ったら「自己破産」。それで、本人の借金は帳消し。貸した者に対して、本人か
らの謝罪も無しに破産管財人から「自己破産」したことを告げる紙切れ一枚だけ
。これじゃ信用して貸した方としてはやりきれないですよ。
 「自己破産」について、色々調べてみると、「自己破産には世間で思われてい
るほどの不利益があるわけではありません。なぜなら自己破産は借金超過で苦し
んでいる人を救済し、再び立ち直るチャンスを与えるために国が作った制度だか
らです・・・」、これっていわゆる借りた者だけを守るような法律じゃないでし
ょうか。
 現在、騒がれている犯罪の被害者も守られて当然と立ち上がった「犯罪の被害
者の会」と同様、「自己破産されて困っている者を救う会」なんてのが有っても
良いんじゃないでしょうかね。
 あほまろが貸し倒れされた「自己破産」者のほとんどは、財産の名義は総て女
房子供に譲渡し、自分だけが「自己破産」。その後は、女房子供の世話になりな
がら何の不自由も無い暮らしをしているのです。本当に腹の立つ話ですよ。
 とある「自己破産」支援のサイトには、「人生は、いつも再チャレンジの連続
です。大切なのは、人生を投げ出さないこと。たかが借金で、犯罪を犯したり、
自殺したりすることが、必要なことなのでしょうか?無理な借金なら、早く自己
破産して、人生をやり直しましょう。あがくほど、深みに嵌ります。私たちに、
貴方の人生のリベンジをお手伝いさせてください・・・」、だって。これらの業
者は「自己破産」者を出すことで儲けている不届き者じゃないのでしょうか。
 あほまろから借金を踏み倒しておいて、しゃしゃーとまた何かの商売を始める
なんて言ってる輩も居るんですよ。名奉行、大岡越前守だったらこんな連中をど
う裁いてくれたのだろう。
 まったく嫌な世の中になったもんだね・・・ 。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数34枚