平成16年(2004)10月31日 日曜日

- 本堂の大提灯が -

 日増しに寒くなってきましたね、今朝は更に寒い雨の朝になってしまいました
。セーターを着た上にレインコートまで羽織って、そんなこと考えているうちに
モモちゃんの通い袋を持っていくのを忘れてしまったのです。
 いつもの御用場で、いつものように御用達、そしていつものように・・・、そ
こで気付くなんてのは全く頓馬なあほまろですね。しかたがないので近所のコン
ビニのゴミ箱を漁って適当なビニール袋を見付けて御用場に飛んでいったのでし
た。この様子を見ていた人達、きっとあほまろのこと、可愛そうな人だと思って
るでしょうね。浅草ではそんな光景をしょっちゅう見かけるので、この際そんな
方々同様、気にしない気にしない。でも、ちょっと恥ずかしかったりして。
 浅草寺本堂の大提灯が取り外されました。平成6年からちょうど10年目の掛
け替えです。今年は度重なる台風の影響で大提灯の上げ下げが頻繁に行われたた
めにとっても傷んでいたのです。特に後ろ側の奉納者の名前が並んだ箇所なんて
完全に破れて中が見えていたのですよ。
 本堂両側に出された掲示板には、本年十二月完成予定となっております。これ
ってとっても早い掛け替えですね。雷門も宝蔵問も丸々三ヶ月もかかったのです
よ。きっと、すでに作業に入っているのかな。この大提灯も京都の高橋提灯で制
作されるのです。でも、とある大手のガイドブックには“江戸職人の技・・・”
なんて書かれています。浅草にも多くの提灯屋さんが存在します。先日提灯屋の
ご主人との会話の中でも、“本当は作りたいのだが、工場が狭くて・・・”、な
んて強がりいってましたよ。工場の大きさはもちろんですが、提灯を作るのに必
用な治具を持っていないってのが正解のようです。
 納めの観音「羽子板市」は12月18日、それまでは無理にしても、お正月に
は真新しい「志ん橋」の大提灯が拝めるでしょうね。
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 今日は西洋のお盆です。明日の聖人の祝日「万聖節」の前夜祭を祝う「ハロー
ウイン」なのです。西洋では、何故かカボチャをくりぬいたランタンを作り、魔
女やお化けに変装した子供達が近所の家々回って、お菓子などをもらう習慣は今
も続いているようですね。
 今夜は、六本木や渋谷のパブやディスコでは「ハローウイン・パーティ」が開
催される、テレビでもいってました。クリスチャンの西洋人はともかく、日本の
「ハローウイン」といえば酒を飲んでバカ騒ぎをする人のほとんどが日本人なの
です。日本のお盆にはお墓参りもしない連中、西洋の仕来りだけは真似したいの
でしょうかね。そんな連中のために、コンビニでもハローウィングッズが並んで
いますよ。
 そういえば、家々を回ってお菓子を貰う習慣って、日本では七夕祭りでしょう
ね。提灯を下げて歌を歌いながら近所の家々を回って蝋燭やお菓子を貰った楽し
い思い出が蘇ってきます。田舎では今でもそんな習慣残っているのかな・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数34枚