秘密基地で絵葉書の整理をしながら、刻々と新潟の被災情報を告げるテレビに
見入っていた日曜日の午後、けたたましいパトカーのサイレントと空を飛び回る
ヘリコプターの騒音、まるでテレビの中の出来事が浅草にも起こったかのように
騒がしくなってきました。いったい何が起こったのでしょう。
　余所の惨事の詳細はテレビで知ることが出来ても、すぐ側の浅草周辺で何が起
こったかを知る手立ては全く無いのも困ったものですね。仕方がないのでモモち
ゃんを秘密基地に残し、パトカーの集まっている場所を目指して行ってみるより
手段がありません。
　現場は浅草ビューホテル。入り口には大勢の警察官がガードして中を伺うこと
もできません。こんな時にはどこにでも必ず居るようなおっさん、みんなを集め
てまるで当事者のように事情を解説しているのです。
　このおっさんのマンションの下で暴力団同士の発砲事件が起こり、その報復が
ここビューホテルの喫茶店で起こったそうです。それも、暴力団員四人が拳銃で
撃たれ、一人が死亡、三人が重軽傷を負って救急車で運ばれたとのことでした。
浅草の西浅草地区には組関係の事務所が多く時々トラブルが発生しているそうで
すが、一般客も多い白昼のホテルの喫茶店内での出来事、巻き込まれた方が居な
かったもは不幸中の幸いでしたね。
　この喫茶店はあほまろもしょっちゅう会合やパーティの待ち合わせで使ってい
る場所、これからは恐いので近づかないようにしなくっちゃ・・・。
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　一夜明けて何事も無かったかのように静まりかえった浅草ですが、挨拶を交わ
す近所の方々の話題はやっぱり昨日の抗争事件のことばっかりです。いつもの犬
仲間のお姉ちゃんは、ちょうど発砲が有ったその時間、ビューホテルのロビーで
銃声を聞いた、なんて話していましたよ。そんな話ってみんなが興味有るんです
ね、犬の散歩なんてほっぽって境内の片隅で井戸端会議が行われておりました。
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　最初から横道に逸れてしまいましたね。いつもの散歩コースに戻って今朝の出
来事です。「東京時代祭」の幟を設置する作業が行われている雷門前では雷門を
写生している方がいらっしゃいます。油絵で描いているのですがそれがちょっと
不思議な感じの絵なのです。雷門の建物や大提灯はなんとなくそれなりに書かれ
ているのですが、大提灯の下には何か宇宙人のような格好の人が二人で抱き合っ
ているのです。それに、仲見世の奥の空の上にはＵＦＯのようなものも・・・。
珍しい描写を真剣にのぞき込んでいると、“見るな！”、お〜恐い、まるで仙人
のようなボサボサ髪の絵描きさんに怒鳴られてしまいましたよ。気になって帰り
も同じコースを通ってきたのですが、すでにこの場所を立ち去っておりました。
この人、宇宙人なのかも・・・。
　浅草神社では七五三の受付を行っております。本来の七五三は１１月１５日と
決まっているのですが、浅草神社では今月に入ってからず〜っと七五三ご祈祷を
行っております。
　七五三の本来の姿は、男児は三・五才で女児は三・七才なのですが、最近では
男女の区別無く三・五・七歳のいずれにも祝うことも増えてきているようです。
単なるお祭り化してきてしまった行事ですが、昔は医療が十分発達しておらず、
子供の死亡率が高かった頃、節目節目で子供のそれまでの成長を感謝するととも
に、今後も無事に成長するように神を祭って祈ったのが始まりとか。
　このように歳祝いは目出度いから祝うと言うのでは無く、祝うことで目出度い
未来を招来する行事であったのでしょうね。
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　新潟県中越地震は、死者が２３人、負傷者は２１００人を超えたようです。平
成７年の阪神大震災以来の大自然災害となってしまいました。発生から３日目、
未だに余震頻発している現場で不自由な生活をしている約八万五千人の被災者の
方々がテレビのインタビューで、自治体や政府の対応の悪さを非難していますが
、まさかここまで大きな災害がやって来ることは想定していなかったにせよ、あ
る程度の準備と備えを行っていたので、発生当初から迅速な対処が出来たのでは
ないでしょうか。
　大勢の方々が食料不足や水不足の文句を言っている中、国や自治体の迅速な対
象に感謝してますと語っていた老母の目からこぼれる涙がとっても印象的でした
。被災者も普段通りに暮らせるような対処を望んでいる訳ではないでしょうが、
非難所で老人子供を差し置いて、我先にと人をかき分けておにぎりをわしづかみ
で持って行った若者の姿も写し出されておりました。全員に行き渡るだけの数は
無いっていうのにね。
　こんな時こそ、老人子供から優先で食料を配るってルール、作れないのでしょ
うかね・・・。それとも若者が暴れるのが恐い・・・。