平成16年(2004)10月12日 火曜日

- 雨、五日目 -

 雨を侮ってしまった。天気予報では雨といってましたが、外を歩いている人達
はだれも傘を差していないのです。降り止んでいるようなので、この間に散歩を
済ませてしまおう、とばかりに傘を持たずにモモちゃんと飛び出したのでした。
 それも僅かの間だけ、途中でやっぱり降り出してしまいました。それも、もの
凄い勢いなのです。ずぶ濡れになりながら仲見世を走り抜け、浅草寺本堂でよう
やく雨宿りをして降り止むのを待ったのでしたが、雨はいっこうに止む気配は無
く雨脚はどんどん強まってくるのです。
 しかたがないので、嫌がる女房に電話で観音様まで傘を届けてもらいました。
傘のおかげで濡れなくて済むのですが、傘を持ちながら写真を撮るってのもまた
大変なことなのです。おまけに、モモちゃんのリードと通い袋まで下げているの
ですから、いつも霧雨程度なら傘なんて持って出かけないのが敗因でしたね。
 でも、せっかく傘が届いた時には、雨も止み空も明るくなってきやがるんです
よ。わざわざ雨が一番激しく降る中を狙って散歩したって感じなのです。これっ
ていわゆるマーフィーの法則ってやつなのでしょうかね。これからは怪しい空模
様の時はいつも傘は離せないですね。
 東京はこれで、台風の前日から数えて5日連続の雨ですよ。
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 傘が届くまで、浅草寺境内で開催されている「秋の盆栽展」の見物です。今年
は秋をテーマにした20作品が展示されています。山間の露天風呂でくつろぐ人
や、山菜採りをする人など景色の中に人物を入れた作品が多いのですが、それが
みんな縮尺はいい加減なのです。綺麗な朱に塗られた錦帯橋を配した川辺でキャ
ンプをするガリバーのような家族と、その背後でイカダを操るアリのような船頭
さん。スケールモデルじゃないので縮尺は関係ないのでしょうが、せっかくここ
まで凝った作り、もう少し考えた作りでも良かったのじゃないかな。
 なんて思って見ていると、係の方が、“さすが、これは盆栽の名人といわれる
方の作品です、とっても素晴らしいでしょう”、なんて褒められてしまいました
よ・・・。あほまろが“これは素晴らしい”とでも見入っているように思われて
しまったのでしょうね。“う〜ん、素晴らしいです”、なんて本音とは逆な答え
をしてしまいました。細かいことには気にしないのが盆栽の良いところなのでし
ょうね。あほまろには良く分からない。
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 さて、世間は連休も終わり普通の生活に戻ってしまいましたね。それに、連休
前に比べるとめっきり寒くなってしまいました。浅草では、来月3日に開催され
る「時代祭」の飾り付けが始まりましたよ。雷門前と馬道通りには提灯を吊す柵
が取り付けられ、雨の中にもかかわらず電気の工事が行われております。
 雷門前の観光センターには、「時代祭」の錦の御旗も展示されました。昨年の
「時代祭」は土砂降りの雨で路上に出て写真が撮れず、ビルの窓から雰囲気をと
らえただけでしたが、長期予報によると今年もなんとなく怪しい雰囲気なのです
。てるてる坊主でも下げておかなくっちゃ・・。
 この連休中にも、浅草奥山おまいりまちでは大道芸大会のイベントが行われて
おりました。しかし、連日の雨でスケジュール通りには進行できなかったようで
す。せっかく今年から始まったイベントも思うようにはいかなかったようです。
 今年は夏の猛暑といい、台風の上陸回数といい、異常気象が続いています。こ
の延長で今年の冬には猛烈な寒波が押し寄せるようです。ご用心を・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数24枚