平成16年(2004)10月10日 日曜日

- 傘を壊され -

 過去最大勢力の台風22号は東京を直撃して去っていきました。猛烈な横風を
受けながらモモちゃんとの散歩、傘は壊されるし全身ずぶ濡れになるし・・・、
よりにもよって、ちょうど東京を直撃していた午後5時頃に出かけてしまうなん
て、なんとウンの悪い奴なのでしょう。
 そう、昨夜は女房にモモちゃんの夕方の散歩を任せ、あほまろはのんびりとあ
ちこちで道路が冠水して立ち往生する車や、壊れた傘に必死でつかまっている連
中を繰り返し映し出すテレビを見てたのです。台風の凄さをまるで他人事のよう
に思いながら、まさか女房が数千円もしたというブランド傘を壊されて帰ってく
るなんて考えてもみませんでしたよ。ずぶ濡れのモモちゃんのことなんて上の空
、傘が壊れたことを怒る怒る・・・。
------○------
 台風の直撃を受けてあちこちで被害が出ているようですが、ここ浅草では何事
も無いように静かな朝を向かえました。爪痕といえば、舗道上に放置された自転
車がなぎ倒されているだけです。昨夜の雨で、みんな駅付近に自転車を放置した
まま帰ってしまったのでしょう。日曜日だっていうのに、いつもより多くの放置
自転車の数でした。
 気象庁によると、東京都内では午後9時までの24時間に200ミリを超える
大雨となったそうですが、隅田川の水位はさほど上がっている様子もありません
、きっと上流で荒川とか放水路の水量をコントロールしているのでしょうね。
 あほまろが集めている浅草の絵葉書には、明治から昭和初期にかけての大水害
の報道写真のような絵葉書がいっぱいあります。それによると、台風のたびに隅
田川が氾濫し、東本願寺の付近まで水が溢れています。あほまろが住んでいる一
帯は腰まで水に浸かっているのですよ。このように水害が多い地区、江戸期の観
音堂は何度も被害に遭遇していた記録が残っています。そんなわけで江戸末期の
再建からは、本堂の位置を地面から四間(普通1間は6尺・約1.8メートル)
上げたのでした。それが水害の被害に遭わなくなった現代に残り、あの雄大なお
姿を見せているのです。
 明治四十三年八月の水害時の絵葉書には、本堂の上に避難している人達が写し
出されています。浅草寺の本堂は近隣住民の避難場所にもなっていたのでしょう
ね、今もしも昨夜のような台風で隅田川が氾濫したとしたら、浅草寺さんはいつ
も通りに午後5時で門を閉ざしてしまうんでしょうかね・・・。
------○------
 浅草寺境内に奇妙な形のカメラを持った連中がいます。測量機器のようにも見
えるのですが、これは手作りのステレオカメラのようです。2台のデジカメを付
け電子式に同期をとれるような回路が入った箱の中でシャッターを切っているよ
うです。
 あほまろも昔はステレオ写真に凝っていたことがあります。アメリカの中古カ
メラ店で衝動買いしたステレオ アウラという特殊なカメラですっかりはまってし
まったのです。このカメラはオキュパイド・ジャパン、東光株式会社なる会社製
、手軽に持ち歩けてとっても楽しいカメラでした。それに飽きたらず、レンズ交
換もしたくなって、2台の一眼レフを並べて撮ったり、2台のビデオで立体動画
なんてのも楽しんだことがありました。
 しかし、今朝見たカメラ、どうしてこんなに間隔が広いのでしょう。人間は、
二つの目で同時に物体を見ているので総てのものが立体で見えているのです。そ
れで、遠近の判断もできるのです。ですから、立体写真はできるだけ人間の目の
間隔で撮影するのがセオリーのはずなのですが、およそ90センチ離れた2台の
カメラ、いったいどんな写真が撮れるのでしょうね・・・。
 あほまろもまた試してみたくなりましたよ。
------○------
 余談の余談ですが、今日は「銭湯の日」なのだそうでよ、1010だって。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数18枚