平成16年(2004)9月26日 日曜日

- 異人種 -

 どんよりと暗い雨の朝です。こんな日が続くとなんとなく気持ちも落ち込んで
しまいますね。のんびりと新聞を見つめていても、たいして珍しいことも無く、
唯一和むのが、前半の大量点で阪神が3連敗を止めたことくらいでしょうかね。
 一億円の献金隠し事件で、村岡兼造元官房長官の自宅が、東京地検特捜部の家
宅捜索を受けたようですが、相変わらず本人は「身に覚えない」と嘯いています
よ。確かに、橋本元首相が、“お前が受け取ったことにしておけ”としたのなら
ば、直接には「身に覚えない」のは確かなのですが・・・。「橋本元首相が、一
億円を受け取ったことは新聞で初めて知ったと記者会見で話しています。張本人
の橋本元首相は、相変わらず「身に覚えない」の一辺倒。さて、いったいあの一
億円はどのような経緯で通帳に記載されたのでしょうかね。
 我々庶民にとっての一億円。「身に覚えない」のにいつのまにか通帳に記載さ
れている・・・、そんな奇怪な出来事が起こったとしたら、「身に覚えない」金
でも、喜んで使ってしまいますよ。そんなこと起こらないかな・・・。
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 さて、雨にもかかわらず浅草寺境内では来月10日から開催される大菊花展の
準備が行われております。最初に取りかかった菊茶屋の外観のほとんどができあ
がり、菊展示場の一部も完成間近となりました。
 雨なのに観光客はやってきます、そして日曜日は場外馬券場に向かう連中も目
立っています。雨が強くなったので、小降りになるまで賽銭箱の横に腰掛け、モ
モちゃんと一緒に境内を通る人達を眺めてみました。
 観光客と馬券場に向かう連中、どうしてこうもはっきりと区別ができてしまう
のでしょう。同じ空間を共にしながら、人種の違いが一目瞭然なのです。余裕の
無い表情でうつむくように馬券場に歩く連中。それに比べ、雨の中でも楽しそう
な表情で辺りをキョロキョロしている観光客。まるで異人種が共存しているかの
ようなのです。こんな状況を見ていると、やっぱり浅草は歪んだ観光地化が進ん
でいるのでしょうね。
 競馬に続いて競艇の場外船券売り場を誘致する運動もあるようです。そのうち
に浅草全体がラスベガス化してしまうのかもね。それでも観音様だけは、伝統の
年中行事を繰り返しているのでしょうね。観音様に詣でることも無く余裕の無い
顔で歩いていく連中を見ていると、今朝の天気同様憂鬱になってしまいました。
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 あほまろはこれから北海道に行ってきます。先日亡くなった母の四十九日の法
要です。あほまろが小学校3年生から高校を卒業するまでのたった10年間過ご
したニセコ町ですが、子供の頃の10年間ってのは社会人になってからの年月よ
りも長く感じるのです。
 幼児期を過ごした家はすでに無くなってしまいましたが、その空間と町並みは
まだそのまま残っているようです。今夜は久しぶりにニセコのホテルに泊まって
、懐かしい故郷を歩いてみます。幼なじみに逢えるかも知れないですね。すれ違
っても解らないだろうな・・・。
 そんな訳で、明日の朝はモモちゃんと離れて遠く北海道の山の中からの日記を
書く予定ですが、なにしろ山の中なので、PHSが使えない場合は掲載が遅れる
かも知れません。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数15枚