平成16年(2004)9月23日 木曜日

- 物好き -

 昨日の夕方、突如降り出した大雨はまるで“バケツをひっくり返した”という
形容がピッタリの雨でしたね。大粒というか粒に成らずに連続して空から落ちて
くるような激しい雨の中のモモちゃんとの散歩だったのです。
 おかげで、傘など関係なくモモちゃんもあほまろもずぶ濡れです。手術後なの
で、暫くはそのままにしておいてあげようと思っていたのですが、ちょうど良い
機会ですね、そのまま風呂場に直行して身体を洗ってあげました。風呂場から出
るとあの激しい雨が何処にいったのって感じに晴れています。一番激しい時間に
散歩をしてしまったのですね。
 今朝、雷門前の交番のお巡りさんが、昨夜は大変だったね。と声をかけてきま
した。土砂降りの中を散歩するあほまろ達を見ていたそうです。あんな雨の中を
散歩してるってのは、かなり奇異に見られていたようですね。僅か30分の土砂
降り、その30分ぴったりの散歩だったのですから。ついて無かったというか、
物好きっていうか・・・。
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 そんな訳で今朝のモモちゃんは綺麗ですよ。ほんのりとハーブの臭いも漂って
います。それにも関わらず、いつものお地蔵さんの前で背中がかゆいのか、土の
上に身体を擦りつけたり、今日ぐらいはそんなことよしてくれよ・・・。
 浅草寺境内では、菊茶屋と菊の展示場の設置作業が急ピッチで進められており
ます。来月から始まる菊まつりまであと一週間ですね。
 この菊まつり、古来中国では不老長寿の妙薬として珍重されている菊を、旧暦
9月9日重陽の重陽の節句に菊の花を浮かべた酒を酌み交わし、長寿を祝ったと
伝えられていることから始まったそうです。ここで展示される大菊つくりの源は
、遠く奈良朝の末期に中国から渡来し、江戸期寛永時代にいまの品評会である「
菊合わせ」が行われていたことが文献に残っています。
 この時期日本全国で、菊まつりが開催されるようです。東京で有名なのが、湯
島天神の菊まつりで、今年はNHKの大河ドラマ「新選組!」が登場するそうで
すよ。また、大作りと呼ばれる千本咲、大懸崖、盆庭、を中心に約2千鉢の菊花
で境内を飾るのだそうです。開催は浅草より一月遅れの11月1日(月)〜11
月23日(祭)までですよ。
 浅草寺の菊まつりは、そこまでの規模は無いのですが、それでも1千本の菊花
が所狭しと並べられ観光客を楽しませてくれるのです。明治から大正末期にかけ
て、浅草六区の十二階側に有った国技館では、重陽の節句「菊人形まつり」が行
われておりました。その様子は、川端康成の小説「浅草紅団」にも書かれていま
したね。今では湯島天神が有名になってしまいましたが、当時は「菊」といった
ら浅草だったのですけどね・・・。
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 “ガラナ”って飲み物知ってますか。最近浅草の自動販売機で良く見かけるの
です。あほまろが子供の頃飲んだ記憶があるこの“ガラナ”、実は北海道のロー
カルドリンクだったのですね。今でも、北海道では一般的なのですが、最近なぜ
か浅草の自動販売機の中にも入っています。それも、「北海道限定」なんて書か
れたまま。
 自動販売機に缶ジュースを補給している係員に聞いてみたところ、浅草地区は
、全国のドリンクのテストマーケットとして利用されているのだそうです。それ
で、沖縄限定グァバジュースとかってのも入っているんですね。久しぶりに口に
した懐かしい北海道の味。北海道に行かなくても浅草では飲める、あほまろは便
利な場所に住んでいるのですね。
 そんなこと友人の何でもコレクター町田氏に教えてあげたら、さっそく“ガラ
ナ”を買うために浅草まで来たんですって。なんと物好きな・・・。
 そんなこと思い出しながら境内を歩いていると、昔の缶ジュースの“フタ”(
っていうのでしょうね)を見付けました。何年間も観光客に踏みつけられて傷ん
でいますが、今となってはレトロさも醸し出しているかのようです。でも、この
“フタ”って、ついこの間まで有りましたね。たしか、観光地のゴミ問題で、今
の“フタ”に変わったんでしたっけ・・・、物好きじゃなくって、物知りの町田
さん・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数18枚