平成16年(2004)9月1日 水曜日

- 関東大震災記念日 -

 暖かい朝になりました。今日は「関東大震災記念日」ですね。大正12年の今
日午前11時58分、マグニチュード7.9の地震が発生し、25万戸以上の家
屋が全半壊、焼失家屋44万戸以上、津波による流失家屋868戸、死傷者20
万人以上、行方不明者4万人以上という甚大な被害を残したのです。
 発生時間はちょうど昼食準備の時間帯に当たり、各所で台所からの火災が発生
して被害が拡大したそうです。当時の台所といえばコンロや薪釜で生の火が多か
ったのでしょう。
 この日を記念して、隅田公園では近隣区合同の防災訓練が行われます。今、こ
の日記を書いている最中にも、防災のスピーカーから案内が繰り返し流され、頭
上ではヘリコプターが飛び交っています。都知事を始め大勢の方々が参加してお
こなわれる訓練なので、報道各社の取材なのでしょうが、関西大震災の時にはこ
のヘリコプターの騒音が、瓦礫の中からの救出作業の邪魔になったのを忘れたの
でしょうかね。こんな時こそ、ヘリコプターの飛行を自粛するとかも訓練の項目
に入れるべきじゃありませんか。
 あれから81年、毎年続けられている防災訓練ですが、今となっては当時の悪
夢を知る人も少なくなってしまったようです。昨年、「毎日新聞」に、被災者だ
った外資系の会社員、大関鬼子郎さん(当時30歳)の震災当時の日記が公開さ
れました。
 “今日は半日なので出かけた。これが最後の別れになろうとは神ならぬ身の知
る由もなかった・・・”
 もしこれが自分だったら・・・、読んでいて、“もし”なんて他人事とは思え
ないほどリアルな表現と、肉親を弔う姿に涙が流れる思いでした。
 「備えあれば患えなし」と実感するのですが、自分の身に置き換えてみても、
いったい何をしたら良いのか考えもつきません。せいぜい、家族が落ち合う場所
を決めておく、大切な思い出の品は・・・、犬たちは・・・、そんなこと考える
と頭の中がパニックになってしまいます。
 いっそのこと東京を離れて暮らすってのも良いでしょうが、日本中どこに行っ
ても地震の恐怖は付きまとっているようですね。とりあえず、“家族全員が自分
の身を守ることだけを考えて行動しなさい”、しかたがないけど、我が家ではそ
う指導しております。
 でも、あほまろは絶対にモモちゃんだけは連れて逃げるでしょね。
------○------
 今日から学校も始まりました。近所の子ども達はみんな夏休みの自由研究を持
っての登校なので、大きな手提げを持った子ども達が多いようですね。いつも浅
草寺境内でまるちゃんの散歩をしている子は、「まるちゃん日記」ってのが自由
研究なのだそうです。チラッと見せてもらうと、毎日の写真付きで、あほまろの
日記を参考にしたそうですよ。今の小学生もちゃんとパソコンを使いこなしてい
るんですね。
------○------
 昨日、落語芸術協会の恒例行事「はなし塚まつり」が開催されました。昨年ま
では、「はなし塚」が祀られている寿町の本法寺から下谷神社までの行進だった
のですが、今年からコースを変えて浅草寺までとなったのです。
 みなさんお揃いの浴衣を身にまとい、浅草ジンタのマーチングに乗って幹部連
中は人力車それ以外は徒歩でダラダラ行進です。なんたって、今回の責任者は三
遊亭小遊三師ですからね。責任者を示すバッチには、「無責任者」なんて書いて
ましたよ。さすがダラダラ・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数23枚