平成16年(2004)8月24日 火曜日

- 備えあれば -

 朝方になって雨があがりまるで梅雨の頃のようにジメジメとしております。暑
さは和らいでいるのですが久しぶりに気持ちの悪い散歩になりました。いつもの
タバコ屋のおじさん、自動販売機の詰め替えをしながら何かブツブツいっていま
すよ。そう、昨夜の浜口京子ちゃんの試合の判定に納得いかないようです。仲見
世のおばちゃんも掃除のおじさんもブツブツ。きっと浅草中がブツブツ。
 昨夜の試合は得点ミスやら審判のいい加減さやら見ていても腹立たしいことが
多かったですね。浜口さんだけじゃなくて、48キロ級の伊調姉の時も同様だっ
たような・・・。女子レスリングが五輪種目に初登場なのですから判定の混乱は
避けられなかったのでしょう。そんな中で、二人とも一応メダルを確保すること
が出来たので良しとしましょう。
 浅草の街では、雨に濡れた“ガンバレ浜口京子”の貼り紙が寂しそうに佇んで
おります。金じゃなければ凱旋パレードは無くなってしまうのかな・・・。
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 関東大震災、大正12年9月1日正午頃、伊豆大島付近の海中に発した地震が
、東京湾、相模湾沿岸一帯の地方をゆりつぶしました。この震災で収容された死
体は7万4024人とされております。
 関東大震災からすでに81年が過ぎ、来年は阪神淡路大震災から10年となり
ます。私たちが生活する東京にも再び巨大地震が必ず襲ってきます。毎年、国、
関係公共機関、地方公共団体、関係諸団体等が、緊密な連携の下に、防災に関す
る各種の行事を全国的に実施しています。その時、被害を最小限に抑えるために
は「一人ひとりがしっかり連携して、私たちのまちは私たちで守る」という強い
意識で立ち向かわなければならないのです。
 この時期になるとあちこちにそんなポスターが張り出され、巨大地震への備え
を呼びかけていますが、我々住民はどれほどの危機感を持っているのでしょうね
。なんとなくみなさんは自分だけは大丈夫と思って生活しているじゃありません
か。そう言うあほまろだってその一人なんです。
 マスコミはこぞって“巨大地震は必ず襲ってくる”といってます。また、最近
では静岡地方が危ないとかの報道もさかんになりました。それじゃ、安全な場所
に避難すれば災害から免れるのでしょうが、狭い日本どこに行っても地震の恐怖
から逃れられる場所なんて無いのです。
 それじゃどのような備えをすると良いのでしょう。非常用のリックサックに、
水や懐中電灯などを詰めて備えていても、その時それがある場所にいなければ意
味がありません。また、いつやってきても良いように毎日肌身離さず非常用品を
持って歩くなんてのは当然無理ですね。
 むかし、アメリカの田舎町で震度3の地震に遭遇したことがあります。ホテル
で食事中でしたが、ホテルの警備員が飛んできて全員を外の広場に避難させたの
です。その行動に居合わせた全員が何の文句も言わずに従っていました。一緒に
避難したアメリカ人が、“アメリカでは災害時に地区の災害誘導責任者の指示に
従わなければ犯罪になる”と、言ってたのを思い出します。
 震度3の地震なんてのは東京では日常茶飯事。“あっ地震だ・・・”なんて言
いながらテレビのスイッチを入れて状況を把握するだけです。誰も避難を呼びか
けることも無く、恐かったねで、終わってしまうのです。
 これが、震度3だから安心していられるのでしょうが、もし大震災の余震だと
したらその後に起こる事態は想像も出来ないでしょう。
 もし、東京のホテルで震度3の地震で食事中の連中を全員避難させたとしたら
、いったい何人が文句も言わずに従うのでしょう。
 日本でも、災害時の誘導責任者を育て、服従を義務付ける方が、予防になるの
ではないでしょうか。それが間に合わない時のために、“備えあれば憂いなし”
今年は、避難訓練に参加しましょうかね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数19枚