「夏草や兵どもが夢の跡」(芭蕉) 
       ほおづき市の終わった境内は、お店を仕切る鉄パイプを残して総て消え失せて 
      しまいました。仲見世や境内では、昨夜までの雑踏が捨てていったゴミ処理に追 
      われております。それにしても凄いゴミ・・・。モモちゃんもいつもの用足しの 
      場所があまりにも汚いので、困ってましたよ。  
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       昨夜、ほおづき市でごった返す雷門前に、偉い方がやってきました。午後7時 
      頃から演説を行うというのです。おかげで、午後3時過ぎから耳にイヤホンを付 
      けた(もっともイヤホンは鼻や口には付けませんけど・・・)一目で官憲と見え 
      る怖面の連中があほまろの秘密基地周辺まで目を光らせているのです。 
       そんな中で、選挙運動最終日とあって色々な候補の隊列もひっきりなしに雷門 
      前にやってきます。以前、東京をだめにした知事も年金完納を誇っています。お 
      祭りや神社を否定しているどっかの宗教団体の候補者だって、信仰よりも人出が 
      大切なのか、嫌っている宗教の門前で、マニフェストを守っている唯一の政党な 
      のだと威張ってましたよ。 
       そして、最後は国を代表する偉い人がやってきたのです。この人、選挙の最終 
      日はいつも新宿で締めるのが当たり前だったのですが、なぜ今年は雷門になって 
      しまったのでしょうね。ほおづき市の客が目当てだったのでしょうが、新宿に比 
      べれても絶対に人出は少ないと思うのですけどね。それとも、四万六千日の御利 
      益に預かりたかったのでようかね。浅草に総理大臣が来たのは、就任してから始 
      めてじゃないでしょうかね。 
       いつも思うのですけど、こんな時の警備ってのは、周辺の雰囲気に合わせた警 
      備をして欲しいですよね。浴衣姿でほおづきの鉢を持って歩いている連中の中に 
      ポツリポツリと背広・ネクタイ・イヤホン姿できょろきょろ。せめて浴衣・イヤ 
      ホンだったら許せるのに。 
       雰囲気ってのも文化なのです。以前、青森のねぶた取材に行った時は、青森テ 
      レビでスタッフ全員あの独特な浴衣に鈴をぶら下げたスタイルにされてしまいま 
      した。ねぶた実行委員会の規定で、ねぶたの行列内に入って取材をするには、周 
      囲で鑑賞しているお客さんに気付かれないように同じ格好をしなければ成らない 
      そうです。我々だけじゃ無く、もちろんテレビの中継スタッフも全員同じ格好で 
      仕事をしておりましたよ。これってとっても文化に優しいことですよね。 
       あほまろの三社祭の取材は毎年、町会の半纏姿で神輿に着いて回っていますけ 
      ど、でも、サンバの取材だけは・・・・。  
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       午後3時頃、予報通り小雨がパラついてきました。撮影もほどほどで切り上げ 
      、助手の古麻呂とオレンジ通りに最近出来たラーメン屋に行ってみました。この 
      お店の自慢は毎日限定何食と書かれたフカヒレラーメンと冷やしラーメン。 
       どでかい冷やしラーメンの看板を横目に、中に入ると厨房カウンターの中には 
      ずらり5〜6名の職人が並んで、暇そうに“いらっしゃいませ”。ここまで来る 
      間に横目で見てきた天麩羅屋さんも鰻屋さんもラーメン屋さんも、お店を取り巻 
      くほど大勢の行列が出来ていたっていうのに、このお店、客はテーブル席に一組 
      だけ。ムム・・・こんな一等地に有りながら・・・嫌な予感。 
       荷物が重たいので、とりあえず手前のテーブルを陣取ってと近づいていくと、 
      暇そうにしていた女性の店員が、“お客さん、食券を買ってから座ってください 
      ”、偉そうに・・・。仕方がないので、重たい機材を持ったまま食券の自動販売 
      器に行くと、肝心の冷やし中華は売り切れ。ばか高いフカヒレラーメンのところ 
      だけが、買ってくれといわんばかりに点滅しているのです。 
       冷やし中華は売り切れ?みんなに聞こえるようにたずねても、側にいる職人連 
      中は知らん顔。もちろんホールの女性店員たちも知らん顔。じょ、じょーだんじ 
      ゃないぜ、こんな店で食ってやるか!そのまま出てきてしまいました。 
       やっぱ、行列が出来る店、混雑する店ってのは味や場所はともかく、それなり 
      に店員の教育が成っているのでしょうね。みなさんも、浅草にいらっしゃって、 
      今日は気分を悪くして帰りたい、そんなこと思った時には、オレンジ通りのフカ 
      ヒレラーメンをお忘れなく。 
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       四万六千日、あほまろは2回もお参りしてしまいました。でも、四万六千回に 
      は変わらないそうです。この四万六千という数、諸説がありますが、一升益に入 
      る米粒の量なのだとか。数えたことは無いのですが、そんなに有りますかね。 
       その「一升益」が「一生増」と引っかけて四万六千日となったそうですが、そ 
      れもちょっと変ですよね。だって、四万六千日といえば、126年以上にもなる 
      のですよ。今だかつてそんな長生きした人って聞いたことありませんよね。 
       そういえば、毎年浅草寺境内のアナウンスでは、綺麗か綺麗じゃ無いかは解り 
      ませんが、声だけは綺麗なおねえさんの声で、もっと不思議な解説を行っており 
      ますよ。「四万六千日の意味は、人間が一生に食べる米粒の数が四万六千粒で有 
      ることからいわれるようになりました」だってさ。 
       人間の平均寿命80才として、一年で575粒、一月47.9粒、一日1粒ち 
      ょっと・・・。そんなバカな解説も、黙って聞いていると何となくそうかなとも 
      思ってしまうようですね。確か、同じこと昨年も一昨年も・・・。 
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       あの、誰もがご存じの超有名人ガッツ石松氏。娘さんと一緒に出演したクイズ 
      番組で、「平安時代の始まりは西暦何年でしょう、年号の語呂合わせで習ったは 
      ずですね」という質問に、娘さんと真剣に考えて出した答えは「4192年」。 
       ガッツ石松さん、「良い国だったような・・・」、ですって。娘さんと二人で 
      考えた結果の答えだったようです。昨夜のテレビ、ブロードキャスターでも皮肉 
      られてましたね。正解は「鳴くよウグイス」。 
       確かこの方も参議院選挙に出馬するとかしないとか言われていた時期もありま 
      したね。なりふり構わぬ○○党のお偉いさんは、自分の意見に反対するような頭 
      の良い人は求めていない証拠でしょうね。 
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