平成16年(2004)6月23日 水曜日
- 納涼船 -

 四万六千日の準備が急ピッチで行われている浅草寺境内、今朝は本堂の両側に
雷除の大提灯が吊されました。写真では真ん中の部分が空いているのですが、こ
こに三角形の雷除のお守りが入って完成なのです。
 ここ浅草寺は、雷除の御利益も有るのですよ。それも、このお守りがいただけ
るのは四万六千日だけなのです。雷が怖い方も嫌いな方もどっちでも無い方も、
この日にお参りした記念に雷除を買って帰りましょうね。あほまろの家には、あ
ちこちに三角形の雷除が貼られています。一台数万円もするサージバスター内蔵
の電源装置を買わなくても、500円のお守りでパソコンが守れるのだったら、
絶対に安い買い物ですよね。でも、絶対に落ちないとの保証は無いようですけど
ね。
 近年、落雷による電子機器の事故や破壊がふえています。雷の発生回数や規模
が年々増しているわけではない、とすると、原因はむしろ被害を受けた機器にあ
ると考えられます。パソコンや大容量メモリーを駆使した最近の電子機器は、回
路の小型・高集積度化と省電力化が急速に進んでいます。それに比べ、雷のエネ
ルギーは以前と同様。電子機器から見れば、相対的に大きくなっている、巨大化
する一方だともいえます。
 よく、「何年も生きているけど、雷被害を経験したことがない!」という話を
聞きます。でもそれは、「昨日までの話」であるかも知れませんよ・・・。
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 納涼とは、「暑さを避けて涼しさを味わうこと」ですね。そんな言葉にぴった
りするのが納涼屋形船です。昨夜は久しぶりに屋形船に揺られながら酔っぱらっ
てしまいました。
 あほまろの師匠(圓歌)たちと毎月行っているいわゆる飲み会。今回はあほま
ろの当番だったので、風流に決めてみたのです。屋形船の中で出される料理なん
てのは期待するようなものじゃ無いのですが、価値はなんといっても雰囲気です
ね。
 台風一過の隅田川は晴天で波も無く、のんびりと走る船窓に流れる夕景、特に
レインボーブリッジの真下から眺める都心のイルミネーション、とっても幻想的
でしたよ。
 この屋形船って文化、古い書物や絵画にもよく登場しているのできっと古くか
ら行われているのでしょうね。ちょっと調べてみました。
 飲食を伴う屋形船の原型としては「万葉集」でも詠われています。日光や雨風
をしのぐために作られた苫(とま)が発達したのが屋形船で、平安時代以降、貴族
の遊船、年貢輸送船、官船、商船と様々な船に屋形が取り付けられるようになり
ました。
 江戸時代になると屋形船は大名や武家の持ち物となり、金・銀・漆・絵画など
豪華な装飾を施し、芸者衆を伴っての遊びが一般的となり、さらには長さ十一間
(約20m)・幅約3間(約5m)にもなる巨大な屋形船を建造された記録も残っており
ます。豪華絢爛な屋形船は「料亭よりも格式が高い」と言われており、柳橋や浅
草の料亭でも豪華な屋形船を所有していたそうです。
 現在でも、隅田川を中心に東京地方におよそ20件の船宿が有り、毎晩風流な
お客さんでいっぱいなのだそうですよ。たまには俗界を離れて風流に楽しむのも
良いですね。
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 昨日の日記をおもしろくするための表現として「台風一家」と書いたことに対
する貴重なご意見が舞い込んできました。「台風一過」が正しいそうです。あほ
まろだって知っていたのですが、“家族全員で百目ローソクの炎を見つめながら
台風の通過を待っていた・・・”。そんな子供の頃を思い出して使ってみただけ
なのです。
 “最近の連中は日本語を知らな過ぎる・・・”、ご立腹はごもっとも。直接メ
ールでお返事するより、この日記の楽しい出来事の記録として、あえてこの場所
でお詫び(?)いたします。でも訂正はしませんけどね。
 錦糸町の江戸っ子様、貴重なご意見をありがとうございました。(微笑)

今朝と昨夜の写真
SONY DSC-F828 & DSC-T1
撮影枚数20枚+35枚