|                                                                                                                              湿気の少ない爽やかな朝が続きますね、あじさいも満開に咲き誇り、雷門から仲見世の沿道に深緑の飾りが連なり、正に初夏の陽気の浅草です。明日の聖火リ
 レーがやって来る雷門前には、イベント用のイントレが組まれております。広報
 によれば、雷門前でランナーの交代式が行われ、江戸消防記念会の鳶頭による木
 遣り歌の後に梯子乗りも披露されるそうなので、そのための幕でも吊すのでしょ
 うかね。本来なら何の行事も無い6月でしたが、今年は歴史的なイベントで歳時
 記を埋めることになるのです。
 明日のランナーには有名人も名前を連ねておりますが、どの場所を誰が走るの
 かは公表されておりません。浅草にはいったい誰が来るのでしょうかね。あほま
 ろが一番来て欲しいランナーは、鈴木大地と岩崎恭子ですかね。また、一番来て
 欲しくないのは、橋幸夫と長嶋一茂かな。なんてリストを見ながらブツ、ブツ、
 そんな勝手なことを考えてしまいますよ。聖火は僅か一日だけの滞在、それも東
 京だけ、おまけにあほまろの秘密基地の真ん前を走っていくのですよ。
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 「目には青葉山ほととぎす初鰹」と江戸中期の俳人山口素堂の句は初鰹が獲れ
 る春真っ盛りを詠ったものです。明治以降の暦は新暦に変わってしまったので、
 現在では晩春から初夏にかけての話題となりますね。
 あほまろは初鰹が大好きです。夏から秋にかけて脂ののった戻り鰹より身は薄
 い分だけあっさりしているのがタタキには最高なのです。この時期になると、近
 所の魚屋さんでも鰹が仕入れられるのですが、午前中に注文をしておかなければ
 タタキにしてもらえません。鰹は腐りやすいので仕入れてすぐに皮を剥いでしま
 うからだそうです。夕方なんとなく夕食の買い物に出かける我が女房、午前中か
 ら夕食のことなど考えて行動するなんてことは、亭主の毛髪同様、毛頭無い性格
 なのです。
 でも、弾みというか、ついでというか、昨日は午前中に魚屋さんの注文が間に
 合ったと喜びの報告をもたらしてくれたのでした。
 そう聴かされるともう、心はウキウキ。かつお・カツオ・鰹のカツオ・見渡す
 カツオ・イザヤ・イザヤ〜〜〜。(サクラか!怒)
 江戸っ子たちは、「初物を食うと75日長生きする」といって、ナスやキュウ
 リなど初物には目がなかったそうですよ。特に、この初鰹にいたっては、10倍
 の750日も長生きできるともてはやされ、「女房を質に入れても食べたい初鰹
 」なんて川柳も残っているくらいなのです。
 参考までに、鰹節の柳家本店さんのホームページに特集されている、かつおと
 かつお節の蘊蓄はとってもためになりますよ。
 食べましたよ。ニンニクと万能ネギに覆われて姿を隠した初鰹を乗せた大きめ
 の皿が運ばれてきました。ネギをかき分けて最初につかむのが鰹のどの部分なの
 か、いつもワクワクするのです。別に大勢で食べる訳でも無いのに、ましてや自
 分だけで一皿総てが食べられるっていうのに、尻尾の方なんてのをつかんでしま
 うとちょっとがっかりしたりして・・・。
 おいし〜〜〜〜〜ぃ。やっぱし生はおいしいですね。冷凍のタタキは年中何処
 でも食べられますが、生のタタキなんてのはこの時期だけ。おまけに、ニンニク
 とネギと紅葉おろしでいただく「土佐造り」。もちろん一緒に味わうのは「土佐
 鶴」の大吟醸でしょ。でも、野球の中継はだんだん「土佐造り」が不味くなりそ
 うなので・・・。
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 4月20日にお亡くなりになった、浅草寺元執事長の小岩井貫承氏の本葬が本
 日午前11時より伝法院にて行われます。あまりにお偉い方なので滅多にお目に
 かかれない方でしたが、あほまろは以前に何度かお話をさせたいただいたことも
 あり、お焼香だけでもあげに行く予定です。
 小岩井貫承氏享年70才、ご冥福をお祈り申し上げます。(合掌)
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