平成16年(2004)5月21日 金曜日
- 後かたづけ -

 時ならぬ台風はちょうど散歩の時間が最も関東地方に近づいているようです。
この台風2号、気象庁の観測史上最も到来が早い台風だそうです。こんな時期の
台風なんて聞いたことも無かったですよね。でも、本土に上陸することも無く、
午後には東海上に抜けてしまうようです。
 風雨の激しい中、モモちゃんと一緒に浅草の被害を確かめにあちこち歩いてみ
ました。まず、貼られていたポスター類が剥がれて垂れ下がっているものを多く
みかけ、三社祭が終わってもまだ片づけられていない提灯は軒並み破壊されてお
りました。用が終わった後なので壊れても良いのでしょうが、見た目にちょっと
悲しいですね。なんたって三社祭ですから・・・。
 また、通勤通学で路上に放置された自転車が軒並み倒れています。台東区が依
頼している自転車対策の係員達が倒れた自転車の整理にあたっているのです。風
雨の中ご苦労さんですね。でも、こんな日くらいは自転車に乗って来なくても良
さそうなもの、何度も倒れてそのうちに壊れてしまいますよ。
 以前、自転車を放置する人への聞き取り調査で判明したのは、通勤通学で駅ま
で自転車でやって来る人のほとんどが2Km以内に住んでいる人。歩いたって僅
か15分足らずなのです。往復で利用する自転車の稼働時間は4〜5分、駅前に
放置している時間およそ7時間、そんな結果が出てます。それでも自転車に乗っ
て来たいのでしょうかね。こんな風雨の中、傘を差してヨロヨロしながら・・。
------○------
 雷門前と宝蔵門前に、「消防殉職者慰霊祭」の開催案内が掲示されました。毎
年5月25日、草寺本堂裏広場にある「消防殉職者表彰碑」の前で社団法人江戸
消防記念会が主催する行事なのです。
 この慰霊碑には、徳川八代将軍吉宗の時代、大岡越前守忠相の唱導で、「いろ
は48組」の町火消しが誕生してから、昭和14年までの間に殉職した128人
の名前が刻み込まれています。
 浅草神社宮司による祝詞や黙祷、玉串奉奠などが行われ、殉職者の冥福を祈り
、火消し装束の江戸消防記念会の人たちの、総数88本の纏を勇壮に振りながら
浅草寺境内を歩く纏行進を披露します。続いて、青竹で作られた高さ約7mの梯
子が11本立てられ、その頂上で、遠見、しゃち、背亀、腹亀など、江戸時代か
ら引き継がれてきた梯子乗りの妙技、梯子乗りも披露されるのです。
 当日は9時30分頃、雷門前に集合した江戸消防記念会の88本の纏とおよそ
1000名の鳶頭達が纏を振りながら仲見世を行進してきます。これは、なんと
表現したら良いのか迷うほど感動物ですよ。お時間の許す方は是非いらしてくだ
さい。
 どうしても浅草に来られない方は、中屋さんが設置している定点カメラで、宝
蔵門の前を通過する様子をリアルタイムに見ることができますよ。あほまろとモ
モちゃんも毎朝このカメラに写る場所を散歩しております。でも、画像が小さい
ので解らないだろうな・・・。
------○------
 この日記を書きながら窓外を見ると、青空が見えています。風も治まったよう
です。台風は過ぎ去ってしまったのでしょうね。こんなことなら無理して雨の中
出かけなければ良かった・・・。今日は、なんとなく暑くなりそうですね。

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚