平成16年(2004)5月16日 日曜日
- 雨の宮出し -

 雨の朝になってしまいました。モモちゃんに悪いのですが、今朝の散歩は女房
に任せて三社祭の宮出しです。今年も同じ場所からの撮影ですが、早く行って良
い場所を確保しなければ、他の報道陣たちに占領されてしまうんですよ。昨年は
午前4時に出向いたのですが、すでに5〜6名の方が屋上の開門を待っている状
態なのです。今年こそは絶対に一番乗りをしてやろう、そんな決心もむなしくす
でに2名の方が待っているじゃありませんか。二日酔いで泥水している助手達を
3時前に叩き起こしたっていうのに・・・。
 祭りに酒は付きものなんですよね、また酒が無いと祭りが盛り上がらないのも
確かでしょう。いったい今朝の宮出しに集まった連中の何人がアルコール抜きで
参加しているのでしょうか、時折強く降り出す雨の中でもずぶ濡れで集まって来
る連中の表情を上から望遠レンズで見ていても、酔っているってのが判るくらい
なのですよ。中には千鳥足でやって来る輩もいたようですよ。
 こんな雨の中、酒でも飲まなければ徹夜で並んでいられるわけ無いですよ。
今年で三年目となる氏子町会の担ぎ手だけで行われる宮出しは、雨の中寂しいく
らい整然と行われたのですが、それに続く祭り同好会の宮出しもなんとなく寂し
かったような・・・。
 それもそのはず、雨の中で延々と待たされた鬱憤からか入場早々あちこちの喧
嘩がちょっと楽しかったかな。飛び蹴り、パンチ、羽交い締め、それに拍車をか
けるように雨で緩んだ泥だらけの地面。泥だらけ血だらけ、それでも必死に御輿
に飛びつこうと頑張っているのですよ。これだけ痛い目に合っても担ぎたい御輿
って、いったい何の魅力が有るのでしょうね。あほまろには理解できません。
 ずぶ濡れの担ぎ手が発散する熱気で御輿の周りでは、まるで沸騰した鍋でも動
いているような水蒸気が上がっています。これってアルコール混じりの汗の臭い
ムンムン、とっても臭いんでしょうね。ビルの屋上にまで臭って来そうな感じで
したよ。天の神様も嫌がっているでしょう・・、と思ったのですが、今日は神様
達は御輿の中にいらっしゃるようですよ。“神様が乗っていらっしゃる御神輿に
、土足や素足で上がるのは失礼なことです”、なんて関係者がスピーカーで怒鳴
っていましたから。
 それも始めだけ、10分も経たないうちに雨で濡れる疲れなのか、御輿は落ち
っぱなし。特に一之宮は延々1時間近くも二天門前でお休みしておりました。雨
の中、二日酔いにもかかわらず早起きして撮りに来たっていうのに、今年の写真
は迫力不足でしたよ。それに、参加者の数も例年より少なめだったような。
 午前8時になっても、落ちたままの三基の御輿は上がる気配も無いので、我々
もずぶ濡れの現場を引き上げてしまったのでした。この調子じゃ、今日の本社渡
御はかなり遅れるのでしょうね。
 それでも撮影枚数は非圧縮ファイルで585枚、4ギガのメモリーで足りない
くらい撮ってしまいました。この様子は写真館で公開しますが、量が量なので、
公開はちょっと遅れるかも知れません。
 この日記を書き終えて外を見ると、すでに雨も止んできたようです。今日もこ
れからあちこちで御神輿に群がる人々を追いかけ、夜の宮入が終わるまでコンピ
ュータに向かうことが出来ないのですよ。 ご勘弁を・・・。
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 今朝のモモちゃんの写真は無いのですが、寂しいので昨日、女房と一緒のモモ
ちゃんを載せておきますね。この写真を撮ろうとした時、横を向いているモモち
ゃんを振り向かせようと呼んでいたら、通りかかった若者が“これがあほまろの
モモちゃんだ!”なんて喜んでいましたよ。あほまろには気付かずに・・・。

今朝の写真
Canon EOS 1Ds
撮影枚数 宮出し585枚