平成16年(2004)4月30日 金曜日
- 親として -

 朝から大きな旅行カバンを引きずった人達が地下鉄駅に入っていきます。そう
です、浅草からは羽田も成田も一本の地下鉄で繋がっているのですよ。連休でお
出かけの方はみなさん地下鉄を利用しているのです。
 それにしても、たった数泊の旅行だというのに、みなさんまるで夜逃げでもす
るかのような大きい旅行カバンを持って行くのですね。いったい何が入っている
のでしょうか。あほまろなんて、一週間のアメリカ出張だって小型のボストンバ
ック一個とパソコンを入れたショルダーバッグ一つだけなのですけどね。
 今朝の浅草寺境内はまだ誰も訪れていなく、時々小学校に通う子供達が観音様
に一例して通り過ぎるだけでとっても静かでした。世の中連休中といっても、今
日は平日なのですから普通ですね。そう考えると旅行に出かける人達は普通じゃ
無いって表現しても良いのかな・・・。
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 散歩を終えて帰ってくると、息子も大きな荷物を引きずって出かけるようです
。連休を利用して海外旅行に行くのです。もうすぐ30才に成ろうとしているの
にまだ嫁も居なく、海外旅行だからって親からお小遣いをねだって行くってのも
おかしいけれど、ついつい出してしまう親もおかしいのかな。
 親としては子供が30に成ろうが40に成ろうがいつまでも子供であることに
変わりが無いのです。小さい頃から子供としての接し方には、何ら変わるとこは
無いのですよ。それが親として生きる楽しみでもあるかのようですけどね。
 昨日は浅草寺裏広場において、九代目市川團十郎「暫」像復元記念の泣き相撲
が開催されました。昭和61年に浅草寺裏に復元された「暫」像は、その主人公
は鎌倉権五郎という前髪姿の子供であることにちなんで、平成3年よりこの泣き
相撲が開催されて今年で13年回目となります。
 今回参加した昨年1月1日から12月31日までに産まれた37組74名の赤
ちゃんがその鳴き声に挑戦したのでした。取り組みを助ける力士は現役日大相撲
部の連中が勤め、良く泣く子は、健康で、すくすく育つという言い伝えによって
、この時ばかりは親を目の当たりにしても無礼講。赤ちゃんを揺すったり持ち上
げたり、叩いたりはしませんが、汗だくで頑張っておりました。
 それに答えた赤ちゃんたち、高い高いをされていると思って喜んで笑い出した
り、最初から怖いお兄さんに抱かれるのを嫌がって泣き出したり。取り組みが一
分以内に決着しなかった場合は、審判が赤青の鬼の面で赤ちゃんを脅かしたりと
、とっても和やかな行事でした。でも、参加している赤ちゃんを余所に、炎天下
の中で一番辛かったのは、赤ちゃんの取り組みを助けている力士の方だったよう
ですよ。
 この様子は日本のテレビ局はもちろんですが、ドイツのテレビ局も取材に訪れ
ておりました。きっと、伝統的日本のエキゾチックな奇祭とでも紹介するのでし
ょうね。外国人から見ると、幼児虐待って感じにも見えているのでしょう。
 今朝の写真は、泣き相撲結びの一番を見事に制した、知り合いの娘さんの勇姿
を掲載させていただきました。あほまろの子供達にもこんな時代が有ったのです
よ。それもついこの間のような・・・。
 他人の子供達の無邪気な姿を見ていると、早く孫が欲しいな〜、泣く子につら
れて涙が出てきてしまいましたよ。一緒に見ていた女房も同じ事考えていたので
しょうね。

今朝の写真
SONY-F828
撮影枚数31枚
昨日の泣き相撲
CANON EOS-1Ds 70-200F2.8他
撮影枚数455枚