平成16年(2004)4月20日 火曜日
- 八重桜 -

 天気予報では今日の午前中まで雨が降り続くなんていっていたので、雨の散歩
を覚悟して起きたのでしたが、外を見ると晴天じゃありませんか。天気予報も良
い方に外れてしまいました。ワイドショーでは、昨日と同じ人が担当する天気予
報ですが外れたことに対しては何の弁解も無し、もしこれが反対だった謝るので
しょうかね。“傘は要らないでしょう”なんてこと予想して雨だったら・・・。
 昨夜の強い雨で、浅草寺本堂裏の満開だった八重桜が散ってしまいました。ソ
メイヨシノよりも濃い色の八重桜なので、まるでピンクの絨毯を敷き詰めたよう
に路面が染まっています。写真を写そうとファインダーを覗くと、ここよりもあ
っちの方が濃い色をしているかもと、別の場所に行くとやっぱりさっきの方が良
かったかな、行ったり来たりしてしまいました。遠くに見ると散った花びらが凝
縮して濃い色に見えていたのですね。これって、いわゆる“隣の芝生”ってやつ
でしたかね。モモちゃんも“行ったり来たり何してるの”、そんな顔であほまろ
を見上げてましたよ。
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 これで今年の桜も終わってしまったのですね。浅草の次の行事が掲示されまし
た。奉納「泣き相撲」が開催されるのです。この「泣き相撲」は全国各地で開催
されております。そのほとんどは、五穀豊穣を祈る秋の行事のようですが、ここ
浅草では、浅草寺本堂裏広場に復元された歌舞伎役者の九代目市川團十郎の「暫
」の銅像復元を記念して開催されます。
 「泣き相撲」は、赤ちゃんが、丈夫で健康な子どもに育って欲しいという親の
願いを行事にしたもので“泣く子は育つ”に由来しているそうです。この相撲の
おもしろいのは、双方の「組ませ役」が赤ちゃんを早く泣かせようと、睨んだり
、高く持ち上げたりを繰り返すのですが、それでも泣かない時には鬼の面を着け
た勝負審判が現れるのです。これがまた滑稽な姿で、泣くところか会場内は爆笑
の渦なのです。なんとか泣かせようと頑張るまわし姿の日大相撲部員の「組ませ
役」。汗だくで、彼らば一番泣きたいようですよ。
 四月二十九日(木)12時30分から、浅草寺裏の市川團十郎の「暫」の銅像
前の特設会場で開催されます。連休初日は浅草で大いに笑ってみませんか。
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 小泉首相が靖国神社への参拝を続けていることを「良いことだ」と思うか、「
やめるべきだ」と思うか、朝日新聞社の全国世論調査で聞いたところ、全体では
共に約4割で並び、評価は二分されたそうです。
 この調査では、70才以上と20代の回答で「良い」がそれぞれ50%を超え
ているのです。また、支持政党別では、自民支持層は「良い」が59%と過半数
を占め、連立与党でも公明支持層は「やめる」が59%と否定的だったそうです
。これって神社を否定している創価学会では当たり前のことでしょうが、その信
者全員じゃ無いってのも不思議ですね。
 日本における宗教は、古来から日本教を中心に分派したってのも頷けるような
数字でもありませんか。
 韓国や中国で問題視されている「A級戦犯が祀られている靖国神社だからいけ
ない」って問題も、日本文化の本質を理解していないからなのでしょう。日本で
は、善人であろうが悪人であろうが、死んだら神仏になるってのが、日本宗教の
基本中の基本なのです。
「善人なおもて往生を遂ぐ、いかにいわんや悪人をや」(親鸞聖人)
 「靖国神社」の創設当時は「東京招魂社」と呼ばれておりましたが、明治12
年に「靖国神社」と改称されて今日に至っています。後に嘉永6年、アメリカの
海将ペリーが軍艦4隻を引き連れ、浦賀に来航した時からの、国内の戦乱に殉じ
た人たちを合わせ祀り、また、明治10年の西南戦争後は、外国との戦争で日本
の国を守るために、斃れた人達を祀ることになった神社なのです。
 「靖国神社御祭神戦役・事変別柱数」によると、
 明治維新 7,751 西南戦争 6,971 日清戦争 13,619
 台湾征討 1,130 北清事変 1,256 日露戦争 88,429
 第一次世界大戦 4,850 済南事変 185 満洲事変 17,175
 支那事変 191,218 大東亜戦争 2,133,760
 合計 2,46 6,344 柱
 「靖国神社」は、近代の日本国家の繁栄がどれだけ多くの尊い人命の犠牲の上
に構築されてきたかを示す日本のメモリアル・モニュメントでもあるのです。
 今回イラクに派兵された自衛隊員が戦闘で亡くなられた場合も当然「靖国神社
」に祀られることになるのでしょう。

今朝の写真
SONY-F828
撮影枚数24枚