平成16年(2004)4月18日 日曜日
- 兵どもが・・・ -

 祝日の観音縁日はとっても爽やかなお天気です。浅草寺境内には朝から参詣客
が大勢詰めかけていました。また、あほまろとモモちゃんのような犬の散歩組も
いつもに増して多いような。陽気のせいか、今まで観たことの無い境内デビュー
の愛犬家も見受けられます。でも、どっかの団地の公園デビューが出来ないと悩
んでいるお母さんたちとは違って、境内に集まる愛犬家達はすぐに仲良くなって
しまうのえすよ。
 今朝の話題は、昨夜千束通りで起きた火事の話題でもちきりでした。ちょうど
その時間、あほまろは浅草に居なかったので様子を知ることが出来なかったので
すが、結構大きな火事で亡くなった方もいらっしゃったそうです。先日の三平ス
トアーの火事といい、最近の浅草は大きな火事が続きますね。みなさんも火の元
には気を付けましょう。
 毎朝モモちゃんと同じ柴犬を散歩させているお嬢さんに、昨日の流鏑馬会場で
夢中になって撮影しているあほまろの姿を携帯電話で写されてしまいました。み
んなに見せています。手ぬぐいを首に巻いて、ズボンの上にシャツの一部がはみ
出しただらしない格好のあほまろ・・・、あー恥ずかしい!そんなの撮るより勇
壮な流鏑馬を撮ったら良いのに・・・まったくぅ。
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 今日は隅田川で「早慶レガッタ」が開催されます。朝からテレビ局の中継準備
が行われておりました。隅田公園の対岸では、船にも機材が積み込まれています
。きっと、併走しながら中継をするのでしょうね。天気が良いので見物のみなさ
んが大勢押しかけるのでしょう。
 特設馬場の盛砂を気持ちよさそうに砂煙を上げながら自転車が走っていきます
。昨日は5万人を超える人でごった返していた同じ場所とは思えない流鏑馬会場
の名残を走っていきます。野球のユニホームを着た高校生でしょうか、一列にな
って次々と走っていきます。きっと砂にめり込んだタイヤの重さが、彼らのエク
ササイズに最適なのでしょう。
 強い日差しに照らされ、春の花が落ちてしまった木々に新緑が輝き始めた戦い
の跡。昔の足変わりだった馬のために作られた同じ道を、現代の足に変わった自
転車が走り抜ける光景、“夏草や兵どもが夢の跡”なんて芭蕉の句が思い出され
ました。
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 昨日は、観音裏の「一葉まつり」と、「流鏑馬」がちょうど同じ時間になって
しまい、期待していた花魁道中の撮影が出来ませんでした。その変わり、流鏑馬
は仲見世の行列から追いかけることが出来てとっても満足しております。
 今年の流鏑馬は14名の演者が古式に則った演技を披露してくれました。また
、開始前には雷門から仲見世をパレードし、浅草神社で開催を報告する行事が行
われ、二天門から奉行と演者代表が乗馬して流鏑馬会場に入ったのでした。
 さすがに日本の古武道には長い歴史と伝統がある小笠原流の兵法で開催される
とあって、浅草神社での儀式の厳粛なこと甚だしく、台東区長が扮する総奉行か
ら渡された御旗を神前に奉納する演舞は見事なものでした。
 小笠原流兵法とは、源頼朝の命により小笠原長清は、父加賀美二郎遠光と共に
流鏑馬、奉射、鶴が岡八幡参拝の次第等、故実を基に新しい武家儀式を制定して
それを普及したのでした。以来、弓術、弓馬術とその基本動作をまとめた作法に
よって、武家社会の日常生活から儀式に到るまでの礼法の規範ともなり、それが
今日まで伝えられているのです。
 このような神聖な作法を観ていると、日本武道の歴史に現れた先人の修行の過
程を、如何にして近代社会にも適用することは出来ないか・・・、長い間培って
きた日本人の礼儀作法でしたが、文明開化以来僅か100有余年ですっかり西洋
化してしまった日本人の礼。こんな時に知らしめされたような気分にもなりまし
た。
 今回の流鏑馬は、その行事に到るまでの課程も含め、あほまろ写真館で公開す
る予定です。ご期待ください。

今朝の写真
SONY-F828
撮影枚数22枚
昨日の流鏑馬
CANON EOS-1 Ds,CANON ZOOM 70-200 F2.8
撮影枚数212枚