平成16年(2004)1月26日 月曜日
- うそかえ -

 文化財を守りましょう。今日は「文化財防火デー」です。昭和24年の今日、
法隆寺の金堂から出火、当時郵便切手のデザインにも使用されていた貴重な壁画
などを焼失した反省の意味を込めて、各地の文化財を火災から守る日に制定され
たそうです。
 浅草寺境内には、貴重な文化財が数多く保管されており、そのため二天門のす
ぐ前に消防署が有ります。先週23日には、文化財防火デー前にここ浅草寺で消
防訓練が行われました。訓練には、東京消防庁の職員や、地元の住民などおよそ
400人と、ポンプ車や消防車17台が参加して行われました。
 また、浅草寺の自衛消防隊のみなさんで、参拝者の避難誘導や、仏像などの文
化財の運び出しの訓練もされたそうです。あほまろはこの訓練の準備だけは見た
のですが、訓練そのものは見ることができませんでしたが、いつもの犬仲間の人
たちは、“秘仏の観音像が見られるチャンス!”と、目を見張っていたのでした
が、肝心の秘仏を運び出すことは無かったそうです。やっぱ、噂通りで秘仏とさ
れる観音さまはここには存在していないのかもしれませんね。
 神仏の由来や歴史には、“創り話”が多く、それがウソと思っていても誰もそ
れを咎める人なんて居ません。天照大御神が怒って天岩屋に籠もってしまい、高
天原と葦原中国は暗闇となり混乱してしまったとか、蒙古来襲を防ぐため日蓮聖
人がお祈りしたら台風が到来して蒙古軍を全滅させたとか、真しやかに語り継が
れていますが、それを咎める者は無いのです。
 昨日の初天神は、亀戸天神に行ってきました。初天神には境内で老若男女を問
わず“かえましょう”と呼びかけて、互いに“うそ”(ウソという鳥を模した木
製の人形)を交換し合う行事、「鷽替(うそかえ)神事」を見てきました。うそ
を替えることによって、罪やけがれが祓い清められて、開運の吉兆を招くといわ
れていますが、あほまろが買ったウソの人形は、替えずにそのまま持って帰って
きましたよ。それでも、御利益は一緒だというので・・・。
 天神様は、ご存じの通り菅原道真公を祀った学問に御利益が有る神社です。昨
日も受験生の親子ずれが目立っておりました。官公の才能にあやかりたいとの思
いを絵馬に記し、絵馬を架ける枠は、はち切れんばかりに膨らんでおりました。
  境内の正面に、菅原道真公の5才の時に詠んだと云われる詩を讃えた銅像が建
っております。
 「美しや 紅のいろなる 梅の花 あこが類にも つけたつぞある」
 5才で詠んだ詩ですよ。本当ですかね・・・、誰もが疑ってしまうでしょうが
、官公の伝記を読むとこれも真と書かれています。なんだか、これがウソの始め
じゃないのでしょうかね。
 何はともあれ、昨年までの悪いことは皆“うそ”となり、よきことに“鳥かえ
る”(とりかえる)「うそかえ」を満喫してきましたよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数25枚
昨日の亀戸天神の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数133枚