平成16年(2004)1月23日 金曜日
- 考古学 -

 東京以外ではどこも荒れた天気のようですね。昨日のニュースでは、鹿児島や
熊本の信じられない光景が映し出されておりました。今日も同じような天気だそ
うです。慣れない雪で滑らないようにね。
 今朝の東京もとっても冷えてはいますがお天気が良いので、どっちかというと
いつもより爽やかな感じです。そんな陽気に誘われて、久しぶりにモモちゃんと
隅田川コースを桜橋まで歩いてきました。隅田公園の桜の木にはまだ何の変化も
無いのですが、梅の芽がすこしほころんできたようです。毎年2月の初めには開
花しているので、そろそろ開いてくれるのでしょうね。これから春にかけては、
今は寂しい隅田公園も楽しいところになるのです。
 最近、公園のあちこちに生活ゴミや粗大ゴミが捨てられているのが目立ってい
ます。先日も、家具が大量に捨てられていた場所に、今朝もまたソファーや衣類
が大量に捨てられています。散らばっている手紙類は、フィリピンからのようで
、一緒に家族の写真なども。出稼ぎに来ていたフィリピン女性が帰国の際に捨て
る場所に困ってここに放置していったのでしょう。
 でも、これって一種の犯罪ではないのでしょうか。大量に捨てられている手紙
類には住所も名前も書かれているので、追跡調査をするまでもなく犯人は知れて
いるのです。このまま野放しにしていたら、フィリピン専用のゴミ箱になってし
まいそうですよ。手紙の住所をみると西浅草のフィリピンパブで働いていた女性
のようです。まずは、このお店の責任者に問い正すってのも・・・、なんて思っ
ても、あほまろは面倒なことが嫌いなので・・・、きっとこれを見た誰もが・・
・、ゴミ回収の行政も・・・。
 浅草寺境内には、修学旅行が戻ってきました。今朝も大勢の高校生でにぎわっ
ています。また、これからの受験シーズンには、地方から受験にやってきた親子
連れの姿も増えてくるのです。そして、春になると希望に満ちた新大学生たちが
、お礼参りに出かけてくるのです。始めは一目で田舎者って感じの彼らも、すぐ
に東京に同化していくのですよ。
 あほまろは、春の浅草寺に訪れる人たちの人生を想像するのが、とっても好き
なのです。嫌なおじさんですね。
 アフガニスタンのバーミヤン遺跡の大仏像がタリバンによって破壊された映像
は衝撃的でしたね。この遺跡は、西遊記でおなじみの三蔵法師が、唐の時代にイ
ンドへ渡り仏教の経典を持ち帰った旅の記録を記した『大唐西域記』にも詳細に
描かれております。
 今回、東京文化財研究所の調査で、「地中に何かがあるのは確実で、仏教遺跡
の可能性が高いと考えられる」との調査結果が話題になっております。調査は、
『大唐西域記』の記載を元に、2つの大仏や石窟群が有った崖の前面、東西1.
7キロ、南北100〜300メートルの範囲を、電磁波パルスを地中に向かって
放射し、その反射波をとらえるレーダー装置で探査した結果、記載通りの伽藍や
涅槃像が眠っていることが解ったそうです。
 これが掘り出されることによって、壊されてしまった大仏像は残念でしたが、
新たなバーミヤンの目玉になること間違いなしです。
 それにしても、エジプトのピラミッドにしても、このバーミヤンにしても、何
故日本人によって、新たな歴史発見が成されるのでしょうね。地元の連中にとっ
てはたいして興味が無いことなのでしょうか。それにしても、7世紀の書物に書
かれていることを信じて探した日本人研究者の根性には脱帽します。
 あほまろは、昭和45年頃に一度バーミヤンの遺跡を訪ねたことがあります。
もし、これらの新しい仏像が掘り出された時には、平和になったアフガニスタン
、もう一度訪れてみようかな。
 今朝の一番下の写真はゴミじゃ無いですよ。浅草寺境内で東京消防庁が何かの
イベントを行う準備をしている様子を掲載したつもりだったのですが、配列の都
合でゴミの中に埋もれてしまってごめんね。
 もしかして、数千年後には今のゴミだって文化財になっているかも知れません
ね。その時までゴミとして放置してあったらの話ですけど、「21世紀の日本で
は、日本人類とフィリピン人類が同居していたという証拠が発掘された」なんて
アフガニスタンの考古学者が発表・・・。なんてね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数24枚