平成16年(2004)1月22日 木曜日
- 張りぼてでも -

 “新年快楽”
 日本ではすっかり正月気分が抜けてしまったのですが、今日は旧暦の元旦です
。地方によっては旧暦の日付を重視する地域もあり、今日の元旦を祝うところも
有るようです。中国(圏)では「春節」として爆竹を鳴らして新しい年の初めを
祝うのです。今日からが本当の申年になるのですね。
 富士山が見えている朝はとっても寒いのです。今朝も初日の出に迎えられた富
士山が見えています。いつもと違い、ちょっとかすんだ感じですが日本の元旦に
は見られなかったので、ついつい手を合わせてしまいました。こんな時、日本人
だ有ることを再認識させられる瞬間どもありますね。
 年明け早々、日本に有ってはならない自衛隊の「軍事介入」。セレモニーでも
有ったかのように大げさな儀式と見送りで出発した佐藤体調以下30名の先遣隊
は、サマーワの安全を確認したとして予定を2日早めての帰国をするようです。
先遣隊の名目は果たしたからには、一刻も早く危険な場所を離れたいとの思いな
のでしょうね。
 これからいつ帰られるか解らずに出兵していく大勢の隊員たち、不安は無いと
テレビのインタビューで言い切っています。きっと先の大戦で培った「大和魂」
なるものを植え付けられているのでしょう。
 今朝の富士山は、何かを予感しているかのようにぼんやりと濁った佇まいを見
せているのが気になるところです。出兵されるみなさん、“お国のため・・・”
なんて言葉にだまされてはいけませんよ。何事も“自分と家族のためだけを思っ
て、危険なことには参加しないという意志を持って行動しましょうね”。治安維
持のお手伝いは名目で、戦地の応援に出兵していくのですから。
 浅草寺の西側に造られている、五重塔通りの2カ所の新しい門は相変わらず白
い布に覆われて中を伺うことができません。布の間から見える屋根は、トタン屋
根のようですが、その上に軽い瓦のような物が載せられています。本格的な門が
登場すると思ったのですが、これじゃまるで映画のセットのような張りぼてじゃ
ないですか。外壁に使われている材料も簡単な耐火ボードのようです。この手の
物は、表面だけ繕えば良いってものでも無いような気もしますが、予算の関係な
のでしょうね。まさかここにも提灯がぶら下がるって訳じゃないでしょね。
 浅草寺境内の工事を行っている、「新門」の鳶頭に聞いてみると、“これは我
々とは関係ない連中がやってること・・・”冷たく言い切られてしまいました。
 浅草寺の山門に通じる雷門はあまりにも有名で、浅草を訪れる人は必ず雷門を
くぐって仲見世を散策するのです。上野側にも雷門のような山門が欲しい。そん
な願いが今度の門に託されているのでしょう。張りぼてで有っても、大きさはか
なりな物、きっと新たな浅草の名物になるのかもしれませんね。完成が待ち遠し
いです。
 浅草公会堂で行われている浅草歌舞伎も、残すところ4日となってしまいまし
た。今朝はテレビの中継車もやってきたようです。毎年正月の恒例となっている
この浅草歌舞伎ですが、今ひとつ盛り上がりに欠けているようです。今朝も、当
日券売り場の係員が、道行く人たちに当日券のPRをしておりました。歌舞伎座
で行われる人気狂言では考えられない光景です。また、昨年の秋の平成中村座で
もこんなことは無かったようです。やはり、大看板を外した歌舞伎興行なんての
は、本物とは認められないのでしょうね。あほまろだって、観たくないのですか
ら・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数35枚