2003年12月3日 水曜日


今朝の写真
CANON EOS-1 Ds
撮影枚数220枚

伊勢にて

 旅行は天気が一番ですね。台風一過で
昨日の伊勢はとっても良い旅行日和にな
りました。午後から徒歩で、伊勢神宮を
参拝し、おかげ横町などを冷やかして楽
しんできました。万歩計は15000歩
を超えてしまいましたが、充実した旅の
初日でしたよ。なにしろ江戸時代には1
0日以上もかかったのに、わずか数時間
で着いてしまったんですから、疲れたな
んていってられないですよね。
 以前から一度泊まってみたいと思って
いた宿に泊まりました。創業は150年前
とも200年前とも言われ、創業時そのま
まの建物が残る麻吉旅館です。何と言っ
ても、この宿のある「古市」は、江戸時
代、日本の五大遊郭として栄えた地。今
では、その面影も残さない住宅地になっ
ていますが、ただ一軒だけ、江戸時代そ
のままの威容を誇っている旅館なのです

 古くてあちこち、継ぎはぎだらけです
が、木造6階建ての巨大な「楼閣」で、
昔は多くの芸妓を抱えた御茶屋だったこ
とを示す当時の書がたくさん残っており
ます。明治の時代は一時「聚遠楼」とも
いわれていたそうで、中国の清朝の有名
人も多く訪ねてきたようです。
 この「麻吉旅館」には、蔵を利用した
資料館を公開しております。江戸時代か
ら、昭和の初期まで実際に使われてきた
道具類ですが、どれも今となっては高級
なモノばっかり、特に古久谷や古伊万里
の赤絵が無造作におかれているっていう
のも驚きです。
 今朝、付近を散歩していると、五大妓
楼と呼ばれ、千人もの遊女を抱えていた
有名な女郎宿の「油屋」跡を発見。ここ
で起こった色恋沙汰は、歌舞伎狂言「伊
勢音頭恋寝刃」で有名ですね。「麻吉旅
館」から数十メートルの場所で、線路側
から絵の通りの往時の姿を想像してきま
した。
 また、江戸時代には浅草猿若町と競っ
たといわれる伊勢三座の跡地の碑など、
もっともっとゆっくり歩いてみたいとこ
ろですが、これから志摩方面への観光が
控えているので・・・。
 他にもいろいろと書きたいのですが、
旅先でもあり今日はこれまで。
 今朝の写真は、モモちゃんじゃなく、
「麻吉旅館」の飼い犬ですよ。