2003年11月4日 火曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数54枚
時代祭の写真
CANON EOS-1 Ds,CANON ZOOM 70-200 F2.8
撮影枚数441枚

雨の中で・・

 午後3時過ぎから土砂降りになってし
まった昨日の「東京時代まつり」もなん
とか途中で中止されることもなく無事終
了しました。しかし、霧雨舞う中で、出
演者のみなさん全員、ずぶ濡れになりな
がらも沿道の見物客をパホーマンスで盛
り上げておりました。お疲れさまです。
 今年は、江戸開府400年の記念行事
とあって、いつもなら一基しか出ない三
社の神輿が三基揃っての登場が今年の目
玉。江戸時代の三社祭の船渡御の様子を
再現したパレードは見事でした。本来の
神輿の姿ってのは、大切な神様を運んで
いるってことで、このように厳かだった
のでしょうね。そういえば、以前見物し
た京都のお祭りも御神輿はこんな感じで
厳かに運ばれていました。
 毎年同じ出し物で、ちょっとマンネリ
化してしまった「東京時代まつり」です
が、今年は目新しい出し物が登場しまし
た。江戸城の築城時、その建材として、
伊豆より大きな石を運んで来る姿を再現
したパレードなのです。この「江戸城御
石曳」と題されたパレードは、伊豆の稲
取や白田などの温泉協会の協力で行われ
、わざわざ伊豆より大勢の方が参加して
くれたのです。
 重機の無い当時の運搬方法の再現。編
み笠を被り、野良作業の延長のような素
朴な格好で石を曳く姿は、前後で繰り広
げられているどの派手な衣裳よりも新鮮
に感じるのでした。もしこれがコンテス
トだったら、この「江戸城御石曳」が優
勝していること疑い無しです。とっても
新鮮で、素敵な企画でした。
 天気予報では、午後からの雨の確率は
80%。そんな中でも、開催の決定を行
ったってのは、いったい何故だったので
しょうね。なんとか、パレードをスピー
ドアップさせ、午後3時までに終わらせ
たおかげで土砂降りは免れたとしても、
沿道の見物客も少なく、例年の盛り上が
りは無かったようです。
 今年の「東京時代まつり」の写真は近
日中に公開いたします。ご期待下さい。
 「平成中村座」の仮設小屋の取り壊し
作業がまだ続いています。当初は、時代
まつりに間に合うように撤去できるはず
だったのですが、大きく遅れてしまった
ようです。今朝は、ようやく片側の鉄骨
が取り外され、もう一方の鉄骨の取り外
しが行われておりました。次にこの広場
が使われるのは、年末の注連縄市。それ
までには絶対に片づいているのでしょう
。「東京時代まつり」も終わってしまっ
たのですから、焦らずに作業をお続けく
ださい。
 さて、浅草の次の行事は「お酉さま」
です。今年は二の酉ですので、一の酉は
11月8日(土)、二の酉は11月20
日(木)となっております。江戸時代に
は「春を待つ事のはじめや酉の市」と芭
蕉の弟子其角が詠んだように、正月を迎
える最初の祭りとされていました。
 木枯らしが吹きはじめ、お酉様の声を
聞くと、あとに煤払いや歳の市。掛け買
いの支払いやら取り立てやら、どん詰ま
りの大晦日に向かって慌ただしい日々が
控えていることに気付く時期になってし
まいました。
 それらがみな済んで、やっと新春を迎
えられるわけですから、季節の移り変わ
りに敏感で、生活と年中行事とが深く結
びついていた江戸時代の人びとにとって
、其角の句は、よほど身近に感じられる
ものだったのでしょうね。
 みなさんも、酉の市で縁起物の熊手を
買って幸運を掻きこみましょう。