2003年8月19日 火曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数22枚
M22

御利益

 毎日、毎日雨の散歩が続きます。今朝
も、出かける前は霧雨程度だったので、
傘を持たずに出かけたのでしたが、やっ
ぱり途中で本降りに見舞われてしまい、
駆け足で帰ってきました。いったいいつ
になったら爽やかな夏の天気になってく
れるのでしょうね。こんなに太陽が恋し
いと思ったのことって今まで無かったの
じゃないでしょうか。
 こんな天気なので、浅草寺境内には訪
れる観光客も少なく、この時間はすでに
大香炉の中には線香でいっぱいになって
いるのですが、今朝は数本だけが寂しそ
うに燻っているだけです。これじゃ、御
利益にあずかれないじゃないですか。
 なんて腹を立ててもしょうがないです
ね。今まで、自分で買って供えるなんて
ことなんて無かったっけ。久しぶりに、
身銭を切ってお供えでもしてみましょう
か。
 一束百円のお線香ですが、早い時間は
香炉の側のお線香売り場はまだ閉まって
います。本堂内のお線香売り場で買って
持って来なければなりません。毎日他人
の煙をタダで頂いているので、面倒くさ
くても仕方が無いですね。嫌がるモモち
ゃんにも煙のお裾分けです。
 “いつまでも元気で散歩ができますよ
うに”
 飛鳥、奈良、平安時代より、遣唐使が
もたらしたこのお線香。宗教儀式での香
だけではなく、昔、唐の長安で流行して
いた「薫物(たきもの)」が、王朝人の
暮らしにうるおいを添えるために考えら
れた物なのです。これは種々の香木を調
合し、梅や蜜で練り固めたものを、室内
や小袖など衣類にたきこめ、害虫を駆除
する効果で普及したようです。
 小雨の中でも、のんびりと、お線香の
香りを楽しんでいると、源氏物語の梅ヶ
枝の巻に書かれている、独自の香づくり
にいそしむ平安人のしゃれ気を垣間見る
想いがします。朝から何かちょっと風流
したような・・・。
 そんなところに、一組のカップルがお
線香を持ってやってきました。おやおや
若いのに信仰心を持つのは関心ですね。
でも、“火を貸してもらえませんか”、
だって。お線香を買った場所に、火種も
有ったでしょ。彼らは、慌てて本堂内に
走って行ってしまいました。ちょっと意
地悪だったかな。
 言うまでも無く、毎朝通っている浅草
寺境内ですが、全く気付かずに見過ごし
ていた、駒形堂再建の寄付を募る看板に
驚きです。以前にも、この日記で書いた
ように、寄付の金額が一口10万円だっ
たのでしたが、なんと、一口1万円に成
っているではありませんか。いつの間に
変えたのでしょうね。おみくじの準備を
しているお坊さんに聞いてみると、当初
は10万円で募集したのだが、集まりが
悪く、今月始めから1万円に変更したと
のこと。
 寄付を募る金額なので、いきなり1/
10に下げてしまっても許されるのでし
ょうが、常識じゃ考えられない事態です
。以前にも書いたように、一口10万円
なんて金額そのものが、今の時代にそぐ
わない、いわゆる非常識な金額だったっ
てこと、ようやく悟ったのでしょう。
 でも、金額が下がったってこと、全く
気付かなかったのも不思議ですね。もっ
とも、10万円の金額を見て、寄付する
気持ちが起こらなかったってのに起因す
るのです。最初から1万円だったら、考
えたかも知れないのに・・・。
 小雨の中浅草寺裏広場では、あと3日
後に迫った、薪能の準備が行われており
ます。今朝は、パイプ椅子の配置を行っ
ておりますが、雨に濡れてしまっても良
いのでしょうかね。昨年は、開演寸前に
土砂降りのにわか雨で、急遽開場を浅草
公会堂に移して開催されましたが、今年
は大丈夫でしょうかね。
(注:この下の数字は毎日確実に減って
いきますが、他意はありません。単なる
メモと思ってください。)