2003年7月3日 木曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

水の如く流れ

 涼しい朝になりました。こんな日は、
なんとなくのんびりしてしまいますね。
モモちゃんも歩くのが心地よさそうなの
で、隅田公園から観音裏まで足を延ばし
てしまいました。でも、いつもながら変
わったことは何にも見付けることが出来
なかったんですよ。昔のこの時期だった
ら、家々の軒先に七夕飾りが取り付けら
れていたんですけどね。そんなの見るこ
とが無くなったしまいましたよ。
 今朝から浅草神社社殿前にも七夕飾り
が取り付けられました。側には短冊を売
る箱が置かれています。世知辛い世の中
、こんなのにもお金がかかるようになっ
たのですね。とはいっても、あほまろ家
族と犬達の安泰を願って百円玉を寄付し
てきましたよ。これも風物詩なのですか
らね。
 浅草神社の掲示板に、「上善は水のご
とし」ってのが張り出されました。これ
って、老子様のお言葉だったようです。
学の無いあほまろは、てっきりお酒の名
前だと思っていましたよ。この名前のお
酒を見た時、名前の素晴らしさでついつ
い衝動買いをしてしまったような、でも
、名前の通り水臭い酒だったような。そ
れ以来、飲みたくない酒の一つでしたよ。
 “水はよく万物の為になり、何ものと
も争わず、常に低いところに身を置き、
どんな器にも形を変えて調和する。その
姿は、とどまることがなく自然法爾にさ
らさらと流れる。”まさに、水は最高の
善の姿を象徴しているという意味のこの
言葉、人間の想いは、むりむり、愛を行
じようとしても、なかなかできるもので
はありません。善いことをしようとして
、善を行うのではなく、水の如く流れる
ままに善事を行うことが最高の善である
と老子様は説いているのです。
 う〜ん、老子様のこんな素晴らしい言
葉を勝手に酒の名前に使って良いんでし
ょうかね。コピーライトはどうなってる
んでしょか。でも、コピーライトって、
考案者の没後50年で切れてしまうので
、誰が使っても良いんでしょうね。その
うち、あほまろのように、神社に張り出
されたお言葉を、“お酒のパクリだ!”
なんて真剣に思ってしまう連中も多くな
ってくるのでは・・・。
 「日々瞬々平和の祈りに徹すれば、上
客は水の如くに酒を飲むべし・・・」
 浅草寺境内では、ほおづき市の区割り
に電気配線が行われております。無味乾
燥な鉄パイプの連続に、不規則に曲がり
くねった電気の配線が取り付けられただ
けで、急に鉄パイプが息づいたようにも
見えてくるのです。ちょっとアジが出て
きた鉄パイプの下を、通勤や通学の連中
の姿が、まるで、巨大迷路で遊んでいる
ようにも見えるんですよ。
 のんびりした朝の、のんびりとした雰
囲気。こんな感じが変化のない朝の散歩
を楽しいものにしてくれているのかも知
れませんね。
 浅草寺西側では、車いすのための昇降
機の取り付け作業が行われております。
そうですね、今までは車いすで本堂内に
入るのは無理だったんですね。いつもの
犬友達が、以前ここの坊さんが、車いす
で参拝に来た団体が本堂内に入りたいと
の要望を出すと、上でも下でも参拝の御
利益には変わりないとの発言。身障者団
体で問題になったことがあるそうです。
 下でお詣りするだけじゃ、賽銭箱まで
も届かないんじゃないですか。今度、車
いすで入れるようになると、お賽銭も増
えるでしょうね。でも、そんな小銭を相
手にするような貧乏寺じゃ無かったんで
すね、ここ・・・。